『ムーミンパパの思い出』の一作で大活躍したヨクサルはどういう人なのかご存知ですか?
彼は「何もしたくない自由人」です。
若い時のムーミンパパと一緒に多くの冒険を共にして生きたムーミンパパの親友の一人です。
その同時に、スナフキンの父親でもあります。
※一番右がヨクサルです。
※参考書籍:『ムーミンパパの思い出』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、小野寺百合子/訳、1990年発行
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ヨクサルとはどんな人?性格は?初登場シーンは?
原作の中でヨクサルの初登場は、海のオーケストラ号(フレドリクソンの船)で寝ていた時に発見され、ムーミンパパと初対面しました。
ヨクサルはスナフキンと外見が非常に似ており、帽子も服装も似ています。
薄茶色の目をしている彼はいつも眠たそうでやる気がなさそうな様子です。
ムーミンパパから見るヨクサルは大体寝ているか、食べているか、眠たそうな顔をしているかのどれかをしています。
彼の人生は基本的に「成り行き」で成り立っています。
別に自分から冒険や旅をしたいわけでもないですが、たまたまフレドリクソンとムーミンパパは旅に出るので、一緒に出航した旅することになりました。
出航した後にも目的地に興味がなく、どこでもよくてたどり着いてから何をやるかを考えます。
彼の興味を引けるのはたばことミムラ夫人だけですね。
※岩だらけの浜辺に着いたとき、ヨクサルは何をやっていたかよくわかりませんね。
※参考書籍:『ムーミンパパの思い出』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、小野寺百合子/訳、1990年発行
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予感がよく当たる能力を持つヨクサル
ヨクサルは予感がよく当たります。
特に悪い予感です。
ヨクサルが「悪い予感がする」と言ったら、注意する必要があります。
海のオーケストラが旅を始めて最初にある入れ江に入った時、ヨクサルは「ぼくはこの入り江が気に食わん。悪い予感がする。」と言いました。
その後、モランが出てきました。
また、新・海のオーケストラ号が海を潜った時にヨクサルはこう言いました。
「こいつはどうもおかしいぞ。ぼくは悪い予感がするな。ぼくの鼻の感じでは、あいつらはどうやらランプをつけるのを怖がっているらしい。自分の頭の上のランプに、明かりをつけるのを、誰かに止められているのかな……」
その後、やはり大変なことになりましたね。
(詳細は5分で読むムーミン小説:ムーミンパパの思い出(5)をご覧ください)
ヨクサルの自由自在な人生観
ヨクサルは物事に一生懸命努力しても無駄という考え方を持っているようです。
ムーミンパパやフレドリクソンと一緒に冒険に出る前の話です。
船を出航させる際にフレドリクソンの船が砂地に囚われて出航できない時に、ヨクサルはこう言いました
「やれやれ、それじゃまた、待つことになるんだな。ふっへっ。きみたちったら、なんてこったい。朝から晩まで、模様替えと引っ越しにてんてこまいか。こんなざまでは、あぶないな。働いて、骨折って、それが何になるのさ。考えると、気落ちがするだけだよ。ぼくの親類に髭が垂れさがるほど三角法を勉強したやつがいるが、習い終わるや否や、モランが来て食べてしまった。うん、それからあと、やつはモランのお腹の中にいるよ。何という利口者だろう。」
頑張っても結局意味のある結果に結びつかないというふうに物事を考えているようですね。
そのため、ヨクサルは何事もまじめにやりません。
しかし、物事が無駄という考え方はジャコウネズミと違い、ヨクサルは物事を見抜いている上で言っているように見受けます。
例えば、有名になることについてヨクサルはこのように言いました。
「有名になるなんて、つまらないことさ。はじめはきっと面白いだろう。でも、だんだん慣れっこになって、しまいには嫌になるだけだろうね。メリーゴーランドに乗るようなものじゃないか。」
また、いつも無関心でやる気の出ないヨクサルに対し、ムーミンパパはちょっと文句を言っていました。
「ヨクサルがあんなに無関心なのは、おかしいと思わないか?」
その時、ムーミンパパよりも長くヨクサルと付き合ってきたフレドリクソンはムーミンパパに対してこう言いました。
「そういっちゃいけないね。それは反対で、ヨクサルのほうが、案外色々と気を使っているのかもしれないよ。落ち着き払って、適当にね。
ぼくたちは、一番大切なことしか考えないんだなあ。きみは何かになりたがっている。ぼくは何かを作りたいし、僕の甥は、何かを欲しがっている。それなのにヨクサルは、ただ生きようとしているんだ。」
最後に
いかがでしょうか。
なんだかいまいちヨクサルを理解しきれていないですよね。
「自由に(一生懸命)生きる人」と言えるかもしれませんね。
本人に会って話してみたい気持ちになりましたが、難しいですね……
※本記事の参考書籍:『ムーミンパパの思い出』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、小野寺百合子/訳、1990年発行
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