ムーミンマグカップ:世界ただ一つのミムラねえさんマグカップ

公開日:2017年11月21日  更新日: 2019年11月30日 関連分類:

スナフキンリトルミイのキャラクターマグカップです。

 

アラビア(イッタラ)がムーミンマグカップを1990年に発売してから毎年キャラクターマグカップ、季節限定マグカップ、特別テーマ限定マグカップなど多くのムーミンマグカップが販売されてきました。

 

限定品を含めてすべてのムーミンマグカップが量産型で、少なくとも数百個や数千個が製造されています。

 

しかし、誰にも知られていないことで、実はムーミンマグカップの中でも世界で「ただ一つしかないミムラねえさんのムーミンマグカップ」が存在しているのです。

 

 

通常の量産型のキャラクタームーミンマグカップのミムラねえさんデザインのマグカップは実に既に2008年からムーミンマグカップシリーズに加わり、長年に渡って高い人気を保ち、ほぼ10年間も売られてきました。

 

今我々の知っている、手に取っているミムラねえさんのムーミンマグカップは通常の量産型です。

しかし、どのマグカップも最初に作る際に、色のテストやデザインのテストなどの目的で様々な試作品が作られていたのです。

 

マグカップは陶磁器なので、最後に高温で焼き上がるまで実際の色はわからないのです。

そのため、同じ色でも深さや浅さで様々な試作品でテストする必要があります。

 

 

※量産型のミムラねえさんデザインのムーミンマグカップ。ピンク色は少し深めですね。

※写真はMoomin.comより

 

 

アラビアムーミンマグカップ関連製品のプロダクトマネジャーであるNora Haatainenさんが説明してくれました。

「ムーミンマグカップの開発は最初のアイディア構想から製品完成まで約1.5~2年の長時間がかかります。陶磁器製品の色はいつも使用する色素と釉薬によって変わります。もちろん最後に1200度で焼き上がるプロセスからも影響を受けます。」

 

「同じデザインのムーミンマグカップにはいつも数種類の色がテストされますので、量産の前に大体いくつかの試作品ムーミンマグカップが出来上がります。」

 

 

 

 

それで、2006年にミムラねえさん模様のムーミンマグカップの試作品製作でいくつかの種類のピンク色のマグカップが作られました。

その中から深いピンク(赤)が選ばれ、現在の量産仕様になっています。

 

 

「ムーミンマグカップをデザインするに模様と色の使用は関連します。現在量産しているミムラねえさんのマグカップの深いピンクは薄いピンクよりミムラねえさんの愛情豊富なミムラねえさんに似合うと思いました。また、色を選ぶ際に当時他の既に販売中のムーミンマグカップの色に補完するように選んでいます。」

 

深いピンク色には「豊かな愛情表現」という意味が含まれているんですね!知りませんでした(汗)

また、ムーミンマグカップの中のキャラクターマグカップにはそれぞれのキャラクターにテーマ色があり、当時ピンク色がなかったので、揃えたのですね。

 

 

※世界にただ一つしかない「薄いピンク色」のミムラねえさんデザインのムーミンマグカップ。

※写真はMoomin.comより

 

 

世界ただ一つのミムラねえさんマグカップはチャリティーオークションへ

2014年の展示会:物語を語るマグカップームーミン(Mugs with a story to tell – Moomin)にアラビアは数多くのムーミンマグカップと関連する試作品が展示されていました。

 

今回ご紹介した世界ただ一つの薄めピンク色ミムラねえさんのマグカップは当時展示されていませんでしたが、現在ムーミンマグカップ製品の母会社であるFiskars Groupが主催したフィンランド独立100周年の記念パーティで初めてこの世にその姿を現しました。

 

このイベントでチャリティーオークションも開催され、世界ただ一つの薄めピンク色のミムラねえさんマグカップも出品され、最後はムーミンの物語を作った原作者トーベ・ヤンソンが作った会社であるムーミンキャラクターズ社が落札し、獲得しました。

 

 

現在この世界ただ一つしかない薄めピンク色のミムラねえさんデザインのムーミンマグカップを見たいなら、フィンランドヘルシンキにあるムーミンキャラクターズ社のドアを叩いてみるしかないでしょうね。

 

 

 

筆者がとても気になるのですが、他のキャラクタームーミンマグカップや季節限定ムーミンマグカップなどでも様々なパターンの試作品があったのではないかと思いますね。

それらの試作品はどこにあるのでしょうね?

もしかしたらフィスカルスの会社に保管されているのかな?

もしかしたら廃棄されているのかな?

もしフィスカルス社のアラビアムーミンマグカップのプロダクトマネジャーに会えるなら一度聞いてみたいですね!

 

今回このようにアラビアムーミンマグカップの製作の裏の一面を知ることができるのも面白いですよね。

なかなかこのような情報が手に入らないので、このようなことを知っていれば、今手に取っているムーミンマグカップや使っているムーミンマグカップに対する愛情や感覚も変わってくるのではないでしょうか。

(ちなみに、筆者が使っているマグカップ3つともムーミンマグカップです。2018年夏限定のバカンスへ行こう2016年スウェーデン限定マグ2個です。)

 

 

※本記事はMoomin.comに掲載された記事を元に作成しております。

 

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