給料明細を毎月見ているとよくわかると思いますが、様々な項目によって給料が天引きされていますよね。
日本で働く場合、天引きされる項目には所得税、住民税、厚生年金、健康保険料、雇用保険などが含まれています。
フィンランドにも似たような天引き項目がたくさんあります。
フィンランドは北欧の福祉大国の一つで様々な社会保障制度が整備されてあり、多くの人々はその恩恵を受け、政府から経済的な援助を受けて生活しています。
参考記事:
- 5分でわかるフィンランド:フィンランドのベイビーボックスとは?
- 5分でわかるフィンランド:フィンランドの保育、幼児教育
- 5分でわかるフィンランド:手厚く学生支援、その補助金はいくら?
- 5分でわかるフィンランド:フィンランドの手厚い子育て支援、その補助金はいくら?
- 5分でわかるフィンランド:手厚い住宅補助、その補助金はいくら?
と考えると、フィンランドでサラリーマンをやっていると、日本よりも多く天引きされるのではないかと考えるでしょう。
その天引き率は果たしてどのくらいかを見てみましょう。
日本VSフィンランド:サラリーマン給料天引き%
30才で月収30万円の一人暮らしという設定で調べてみました。(扶養親族や他の控除なし)
日本 | フィンランド | |
厚生年金 | 約9% | 約7% |
健康保険 | 約5% | 約1% |
雇用保険 | 0.3% | 1.6% |
所得税と住民税 | 約6~7% | 約26% |
合計天引き率 | 約21% | 約36% |
※上記のデータは非常にざっくりした試算です。居住地による地方自治体の税率が異なったり、様々な控除額の有無によって大きく影響されたりすることなどをご理解ください。2020年現在のデータです。
フィンランドのサラリーマンの給与天引き率が日本よりだいぶ高いという試算結果になっています。
財源は?なぜフィンランドはそれほど社会保障制度が充実にできるだろうか?
充実した社会福利制度に当たる財源は様々あるでしょう。
消費税
消費税について、是非下記記事をご参考ください。
企業側が従業員の厚生年金の66%を負担
もう一つはあまり知られずに隠れていることは、厚生年金の負担です。
日本では厚生年金の負担率を従業員と雇用主が半々で負担しますが、フィンランドでは従業員が約3分の1、雇用主が約3分の2負担しています。
つまり、フィンランド企業は人を雇うコストが非常に高く、フィンランド企業が年金の財源の大部分を担っているということになります。
ちなみに、2020年現在、フィンランドの厚生年金の徴収率は約22%です。
雇用主は約15%を負担し、被雇用者は約7%を負担します。
他の財源ねん出策
財源捻出には方法が無限にあると言っても過言ではないかもしれません。
フィンランドの財政システムにもこのようなことが非常に多いと思い、すべて調査してご紹介することが不可能だと思います。
ここでは筆者が気づいた2点だけご紹介いたします。
一つは薬代の自己負担です。
日本では金額にかかわらず、自己負担は全て30%負担となりますが、フィンランドでは年間薬代が一定な金額(筆者の場合は約50ユーロ、約6500円)まで100%自己負担になります。
つまり、「少額であれば、全部自分で払っても大丈夫でしょうね」という財源捻出策の一つになります。
もう一つは歯科です。
私立歯科医院に行く場合、健康保険負担率が低くて10~30%しか負担してくれず、70~90%が自己負担になります。
公立歯科医院に行くと、私立の費用の半額程度で済みますが、キャパシティが低く、待つ行列が長く、国としては「歯は命に直接かかわらないですし、ちゃんと各自責任をもって歯の定期健診に行っていれば大きいな治療になってしまう可能性を最低限に抑えられるはずでしょう」というメッセージを国民に出していると考えられるでしょうね。
ちなみに、筆者が2017年8月にヘルシンキで公立歯科医院に予約したアポイントメントは10月になります。2か月待ちでした。。。
また、公立歯科検診の費用はわずか15ユーロです。(2600円)
筆者もそろそろ次の歯科検診を早めに予約しようかな。。。
参考記事:ヘルシンキで初めて一般病院に行く フィンランド生活
最後に
日本のサラリーマンとフィンランドのサラリーマンの給与はこのように天引きされていることはなかなか知ることができないので、ご参考になったのでしょうか。
フィンランド政府も財源捻出に苦労しているでしょうが、様々な施策が行われていますね。
参考データ出典:
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
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