フィンランドの2021年:増税、生活費が上がる年

公開日:2021年1月2日  関連分類:

 

2021年を迎えたフィンランド。

この新しい一年にフィンランドでも生活の中で様々な変化が起きています。

 

 

その中で一つ大きいなことは増税と生活費の上昇です。

 

これは我々一般市民に大きく影響している部分であり、割合が大きくないとはいえ、家計に多少の影響は出ますね。

これからフィンランドに移住することを考えている方にも把握して頂いたほうがいいと思いますね。

 

 

果たして2021年にフィンランドの税金はどのくらい上がるでしょうか。

お酒の税金も増えるでしょうか。

定年年齢がどう変わるでしょうか。

義務教育も変わってしまいますか?

 

 

 

 

税金が上がる2021年からのフィンランド

まずは所得に直結している税金部分です。

少しですが、多くの項目は徴収の割合が上がっています。

 

 

健康保険料率は0.18%上昇。

失業保険料は0.15%上昇。

住民税は平均0.06%上昇。

※住民税は自治体によって異なり、2021年には39個の自治体が住民税率を上げました。

 

 

全体的に所得から0.2~0.3%くらいより多く徴収されることになります。

年収600万円の場合、年間1万5千円をより多く徴収されることになりますね。

 

 

酒税も上がり、フィンランドのお酒はますます高くなる!

お酒が大好きなフィンランド人にとって、酒税が上がるのは重要な問題と言えます。

 

ビールは1缶3~15セント程度(約4~20円)酒税がより多く課されるため、値段がさらに上がります。(20円で考えると高いですよね!!)

※ちなみに、フィンランドでは発泡酒とビールの区別がありません。

 

ワインは1ボトルに約30円も税金が上がるのです。

 

これは大きいな影響ですね!

 

たばこも1パック約60円の値上げです。

 

 

今までエストニアの安いお酒を求めてタリンに行く人はこれからさらに増えそうです。

 

 

光熱費と交通費などの生活費も上がってしまう

一つは光熱費ですね。

フィンランドでは化石燃料により高い税金を課することにより、ガソリンヒーターを使う家庭では年間約74ユーロ(約1万円、レート:ユーロ=130円)出費が増えるそうです。

 

もちろん、地球環境のために化石燃料の使用を減らすのが重要です。

ただ、その影響は生活や家計に直撃しますね。

 

 

更に、都市部のディストリクトセントラルヒーティングを使う人々でも年間約38ユーロ(約5千円)増えるそうです。

 

 

もう一つはヘルシンキ都市圏の公共交通費用です。

一回のみのシングルチケットや24時間使用可能なデーチケットの価格は変わりませんが、月単位の定期を買う場合、価格が3ユーロ(約390円)増えます。

 

 

生活の中で欠かせない交通も光熱の費用も上がりますので、痛いですね。

 

 

 

 

医療や教育など、負担が軽減される部分もある

その一つは、コロナウィルスのプライベートテストへの補償額が上がります。

 

今では、症状自己判断アンケートに通じてコロナウィルスのテストを受ける場合、費用は全額国が負担してくれます。

 

 

しかし、個人的な理由によってコロナウィルスのテストを受ける場合には有料となります。

そして、その費用の一部を国が出してくれます。

 

今までは56ユーロ(約7300円)を出してくれていましたが、2021年からは100ユーロ(約13000円)を出してくれることになります。

コロナウィルスのテストにより費用を保証することで、国全体としてより多くのテストを行い、コロナウィルスの感染状況を把握し、抑える目論見でしょうね。

 

 

そして、フィンランドの義務教育が2021年から18年となりました!

もともと教育が完全無料のフィンランドでは義務教育の延長から変化をはっきり感じにくいでしょう。

しかし、教科書や教育関連の設備が無料になるので、国民にとって教育がより受けやすくなるでしょう。

 

 

 

 

定年の年齢が上がる

最後は定年の規定年齢が上がります。

少子高齢化がどんどん進むフィンランドでは、定年の年齢をすでに段階的に上げています。

 

2021年から定年の年齢は満64才以降です。(上限は69才)

前の年より3か月延長されました。

 

 

このように新しい一年を迎えたフィンランドですが、全体的に状況はそれほど好ましくない感じです。

これから景気がよくなるといいですが。。。

 

 

参考:Taxes, pensions and benefits: What changes in 2021?

 

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