フィンランドのお酒が高い!その理由は?お酒の税金

公開日:2019年2月21日  関連分類:

 

フィンランドに住んでいると気付くのですが、お酒が高いです。

ちなみに、筆者はたまにお酒を楽しむ程度で、毎日飲んでいません(笑)

 

 

例えば、ビール。

 

とても安いビールもありますが、通常だとビール1本300円くらいはします。

※格安ビールであれば1本120円程度です。

 

ちなみに、フィンランドでは「発泡酒」という概念が存在していません。

ビールは全てビールです(笑)

違いがあると言えば、ブランドとアルコール度数だけです。

 

 

日本だと発泡酒1本120円とか、ビール1本220円とかの値段だと思いますが、なぜフィンランドのお酒は値段が高いでしょうか?

 

その一つの理由は「税金」です。

 

 

 

 

フィンランドのお酒にかかる税金が高い!

そうです。

フィンランドでお酒に課する税金が高いです。

 

 

個人経験談になりますが、筆者が一回スペインに旅行したことがあります。

その時、スペインのスーパーに置かれてあるワインが目に入りました。

 

見た瞬間に驚きです!

何とワイン1本60セントユーロです。(78円くらいです!ユーロ=130円)

 

そのワインを手に取ってアルコール度数を確認したら、なんと普通に10%以上あるワインじゃないか!

その夜はその60セントのワイン1本と一緒に過ごしました(笑)

※もちろん、味は何とも言えません。

 

 

しかし、フィンランドではどう探してもワイン(アルコール度数10%以上のもの)1本は9ユーロ前後します。(1170円)

 

そこでフィンランドでお酒に課する税金を少し調べてみました!

 

 

 

 

フィンランドの酒税とその税率は高い?

フィンランドでお酒に課する税金は基本的に「お酒の種類」と「アルコールの濃度」で課税されます。

この部分は日本の税制と全く同じですね。

 

 

缶ビール1本の酒税は約80円!

ビールの税額は「アルコールの体積(ml)」かける「税率5円」です。

 

330ml缶ビール1本、アルコール度数5%の場合、アルコール体積は16mlです。

税率をかけると、缶ビール1本の酒税が80円です。

 

なので、フィンランドで1本120円のビールを買うと、実際に製造コスト、販売コストと販売メーカーの利益全部合わせても40円程度しかないです!!

これはびっくりですね。

 

 

 

 

ワイン1本の酒税は約400円!

フィンランドで販売されているワインの酒税も高いです。

 

酒税の徴収方法は同じですが、体積かける税率です。

ワイン1本0.75リットルに520円の酒税がかかるので、1本のワインに約400円弱の酒税が入っています。

つまり、フィンランドでワイン1本を1200円で買った場合、その値段の約3割が酒税で取られますね。

 

 

40度のウィスキー1リットルの酒税は2600円!

ウィスキーの酒税税率は高いです。

1リットルの40度のウィスキーの場合、約2600円の酒税がかかります。

 

 

 

 

日本の酒税は安いのか?

では、日本の酒税はどうでしょう。

高いですかね。。

 

 

日本では発泡酒ではないビール類(アルコール濃度10%以下)の酒税税率は1リットル220円です。

 

なので、330mlの缶ビールに含まれている酒税は約73円です。

実にフィンランドの酒税(缶ビール1本の酒税80円)と大差がないです。

 

 

ワインの場合、1リットルの酒税は80円です。

なので、0.75lのワイン1本にかかる酒税はわずか60円ですね。

ワインで見るとフィンランドの1本400円酒税に比べ、日本のワインにかかる税金はだいぶ安いです。

 

 

ハイボールで使われるウィスキーはどうでしょう。

40度のウィスキーの場合、1リットルにかかる酒税は400円です。

 

やはりフィンランドよりだいぶ安いですね!

フィンランドは1リットル2600円かかるに対し、日本ではただ400円です。

 

 

 

 

日本からフィンランドに免税で持ち込めるお酒はどのくらい?

ちなみに、日本からフィンランドへ飛行機などで持ち込める免税のお酒の量は下記の通りです。

 

  • ワイン(赤、白、ローゼ):4リットルまで
  • ビール(アルコール濃度0.5%以上):16リットルまで

 

更に上記のお酒に加え、アルコール濃度22%以上のお酒1リットルまで、もしくはアルコール濃度22%未満のお酒2リットルまでを持ち込むことができます。

 

 

この調査結果から見ると、ビール類だとフィンランドの税金はそれほど重くないですが、ワインやアルコール度数の高いお酒でしたら日本よりもかなり高い税金が課されています。

 

お酒が好きな方は是非フィンランドに来られる前に確認しておきましょうね!

 

 

関連記事

お酒が大好きなフィンランド人、ビールが大好きなフィンランド人はよくお酒を飲んでいます。しかし、フィンランドの酒税は高いです。特にアルコール度数の高いお酒の税金はとても…...続きを読む
給料があれば、もらう時に所得税が天引きされ、住民税は年度末に(日本は次年度に)支払う仕組みで、その中で年末調整が行われ、自己申告などをするのはフィンランドも同じです。…...続きを読む
駐在員ではなく、完全にフィンランドに住んでいる人が日本企業に勤める場合、その税金、年金、健康保険はどうなるでしょうか。労務専門でなかなか難しいことです。関連情報をまと…...続きを読む
  環境問題を言うと、何となく「また?」「環境問題より経済問題が先じゃない?」「国がやることで自分がどうこうできることではない」などのイメージが人々の頭の中で浮き…...続きを読む
日本の消費税は2019年より10%となりましたが、フィンランドの消費税率はご存知でしょうか?24%です!他に低減税率の10%と14%もあります。この記事では高税率・高…...続きを読む
フィンランドといえば税金が高いイメージがあるかと思いますが実際のところどうなのか気になりますよね。わかりやすい消費税から様々な税金の国民負担率の国際比較のデータも使っ…...続きを読む

お薦め北欧ノート

オシャレなカフェでお仕事やお勉強をするときにオシャレなノートブックをご一緒にいかがでしょうか。

ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら