フィンランドと日本の相続税、どちらが高いの?意外なことも。。。

公開日:2021年2月15日  関連分類:

 

先日たまたまですが、友人との雑談の中で「相続税」という単語が出てきました。

しかも、フィンランドの相続税はどうなの?高税率で高社会福祉のフィンランドは日本より高そうよな?という話になっていました。

 

 

日本の相続税もフィンランドの相続税もよくわからなかったので、一度調べてみることに。

そして、せっかく調べたので、ブログ記事にして読者の皆様も読めるようにしました。

 

 

果たして日本の相続税とフィンランドの相続税、どちらが高いでしょうか。

実に意外なことも。。。

 

 

 

 

日本の相続税と税率について

日本の相続税について、税額に影響する要素がいくつかあります。

遺産の金額、配偶者の有無、未成年子供の人数などが影響します。

 

 

財産の中でも非課税項目があります。

配偶者が受け継ぐ場合の控除額は比較的に大きいです。

 

 

財産の総額によって相続税の税率が変わります。

1000万円以下の場合は税率10%ですが、1~2億円で40%、6億円を超えると税率は55%になります。

 

 

ざっくり下記のようなイメージですね。

※相続者は子供一人の場合。

財産5000万円→相続税額160万円(3.2%)

財産1億円→相続税額1220万円(12.2%)

財産5億円→相続税額1億9千万円(38%)

※上記括弧内の率は控除額込みで計算されています。

 

 

相続税率が最大55%ですが、控除額の有無によって相続税額が大きく変わるイメージですね。

 

 

フィンランドの相続税について

それでは、フィンランドの相続税はどうでしょうか。

 

 

フィンランドの相続税は「フィンランドの税務署に財産申告を行い、税率を税務署から教えてもらう」形となります。

 

 

財産が2万ユーロ(約260万円、ユーロ=130円)以下の場合、相続税はかかりません。

 

 

フィンランドの相続税率は相続者の関係によって変わります。

 

配偶者、直属の子供や孫などの場合はグループ1となり、他の親族や相続者はグループ2となります。

 

 

 

 

グループ1の場合、相続税率は7~19%です。

財産が4万ユーロ(520万円)未満の場合は税率7%で、財産が100万ユーロ(1億3千万円)を超える場合の税率は19%ということです。

 

 

グループ2の場合、相続税率は19~33%です。

財産が4万ユーロ(520万円)未満の場合は税率19%で、財産が100万ユーロ(1億3千万円)を超える場合の税率は33%ということです。

 

 

税率だけを見ると、フィンランドの相続税率は日本よりもだいぶ低いですね。

 

 

フィンランド税務署の試算プログラムで下記の税額を出してみました

※子供一人の場合。

財産5000万円→相続税額541万円(10.8%)

財産1億円→相続税額1341万円(13.4%)

財産5億円→相続税額8828万円(27%)

※上記括弧内の率は控除額込みで計算されています。

 

 

フィンランドと日本の相続税率比較

ざっくり比べると、フィンランドの比較的に少ない財産でも高い相続税を課しますね。

日本の場合は多い財産により高い相続税率を課しています

 

 

なお、相続税の控除について、フィンランドでも日本でも主に配偶者未成年の子供に対して設定しています。

 

 

配偶者の相続税控除額

  • フィンランド:9万ユーロ(約1170万円)
  • 日本:1億6千万円

 

未成年子供の相続税控除額

  • フィンランド:6万ユーロ(約780万円)
  • 日本:最大200万円(20歳まで1年につき10万円)

 

 

控除額を比べてみるとわかるのですが、フィンランドは子供に非常に優遇し、日本は配偶者に優遇していますね。

その理由はわかりませんが。。。

 

 

簡単にですが、日本とフィンランドの相続税についてまとめてみました。

 

 

参考:相続について<相続税の計算方法>

参考:Death of a relative – how to deal with the inheritance tax

 

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