フィンランド消費税VATの仕組みとは?

公開日:2019年2月19日  更新日: 2020年02月11日 関連分類:

 

フィンランドの税金種類はかなり日本の税金種類に似ています。

主に所得税、住民税、消費税が税収の主要財源です。

 

 

しかし、北欧高社会福祉国家であるフィンランドに対しては税金がとても高いというイメージが一般的でしょう。

その高い税金の一つが消費税です。

 

参考記事:フィンランド税金(国民負担率)5分でわかるフィンランド

 

 

フィンランドの消費税は一般的に24%です。

低減税率の10%と14%もありますが、高い消費税によって税金負担全体が日本よりもかなり高くなります。

 

 

日本から観光でフィンランドに来た際にフィンランドの物価が高く感じやすい理由の一つも高い消費税にあると言えますね。

 

 

果たしてフィンランドの消費税と日本の消費税はどのように違い、仕組みはどのようになっているのでしょうか?

 

 

 

 

日本の消費税はフィンランドの付加価値税(VAT)に相当する

日本の消費税(Consumption tax)はフィンランドの付加価値税(Value added tax, VAT)に該当します。

※フィンランド語では「Arvonlisävero」と言い、同じく価値(Arvo)付加(lisä)税(vero)という意味です。略称はALVです。

 

 

基本的に一般的に消費される全ての商品やサービスに上乗せされる税金です。

 

※消費者は消費税の税金と商品代金を合わせてお店に支払いますが、消費税の税金を国に納めるのはお店側や製造業者です。

 

 

日本では消費税率10%(低減税率8%)ですが、フィンランドは10%、14%、24%の3段階税率です。

 

一般税率が24%で、商品やサービスの項目によって低減税率の10%と14%が適応されます。

 

 

 

 

下記はそれぞれのフィンランド消費税税率が適応する商品やサービスの例のリストです。

 

税率0%(免税)

  • 一部の健康医療サービス
  • 国際旅客運送
  • NPO組織関連の商品やサービス
税率10%

  • 本、書籍
  • 医薬品
  • スポーツ道具
  • 映画
  • 文化娯楽イベントの入場料金
  • 旅客交通
  • 宿泊
  • テレビやラジオの放送権利料金
  • 新聞や雑誌の定期購読
税率14%

  • 食料品店
  • 動物の餌
  • レストランとケータリング
税率24%

その他ほとんどの商品やサービス

 

単純に一般税率の24%から考えると、消費税(VAT)は日本の10%の2.4倍になりますね。

 

 

1万円の商品を買ったら、そのうちの2400円が消費税として納められます。

 

これはなかなか高いですね!

 

 

 

 

 

 

短期滞在者は消費税(VAT)の免税を受けられる!

EU(フィンランドを含む)内に短期滞在であれば、「買って持って帰る商品」の消費税VAT返還を受けることができます。

 

ただし、フィンランド現地で使用する商品やサービスは消費税(VAT)の返還を受けることができません。

例えば、ホテル、レストラン、スーパー、交通機関での消費に含まれる消費税は返還されません。

 

 

また、陶磁器や記念品などフィンランド国内で使用せず、日本に持ち帰る商品でも、販売業者によって消費税返還される可能性があります。是非商品を購入する前にお店に一度確認しておきましょう!

※消費税返還できるかどうかは、フィンランドの業者が個別にフィンランド国税庁との契約が結ばれているかどうかによります。

 

 

返還を受けると一部の消費税税金が返ってくるので、是非詳細を確認した上、消費税(VAT)の返還を受けましょう!

※消費税返還手続きには手数料が取られますので、消費税全額戻ってくるわけではありません。

参考記事:ヘルシンキ空港での免税手続きとやり方 フィンランド旅行の消費税免税

 

 

フィンランドの高~い消費税(VAT)の仕組みについてご理解頂けたのでしょうか。

観光で来た場合は是非忘れずに消費税(VAT)返還を行いましょう!

 

 

関連記事

日本の消費税は2019年より10%となりましたが、フィンランドの消費税率はご存知でしょうか?24%です!他に低減税率の10%と14%もあります。この記事では高税率・高…...続きを読む
フィンランドの橋の上からの景色
新しい一年を迎えたフィンランドでは、生活にかかわる様々なことが変わっています。税金に関することや定年に関すること、教育の関することなど様々です。果たして2021年のフ…...続きを読む
国をまだいた税金を理解するのはなかなか難しいです。フィンランドに住みながら日本から収入を得るフリーランスの方では税金対応がどうなるのでしょうか。日本フィンランド租税条…...続きを読む
給料明細を毎月見ているとよくわかると思いますが、様々な項目によって給料が天引きされていますよね。フィンランドでも日本と同じように天引き項目があるので、その天引き率は果…...続きを読む
フィンランドの所得税の仕組みは基本的に日本と同じ:累進税率の中央政府所得税と固定税率の地方政府所得税(住民税)です。ただし、フィンランドの住民税率は日本の倍です。また…...続きを読む
お酒が大好きなフィンランド人、ビールが大好きなフィンランド人はよくお酒を飲んでいます。しかし、フィンランドの酒税は高いです。特にアルコール度数の高いお酒の税金はとても…...続きを読む

お薦めの北欧キッチンタオル

是非使う目的、場所に合わせて自分に合う一枚をお選びください。

記事が見つかりません


記事が見つかりません


記事が見つかりません

ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら