サウナが大好きな人であれば、一度は耳にしたことがあるでしょう、ヴィヒタ(Vihta)。
フィンランド本場サウナの写真やイメージをインターネットで検索すると緑の葉がついた枝の束を見ることがあるかと思います。
それがその「ヴィヒタ」と言われるものです。
フィンランドではサウナの時にこのヴィヒタがあれば完璧なサウナを味わえます。
今回は、
- どんなヴィヒタを選べばいいのか?
- 最も効果が期待できる使い方・手順とは?
- ヴィヒタの冷凍保存・使用について
- ヴィヒタの効果・メリット
これらについて詳しく説明していきましょう。
白樺だったら何でもいいわけではない?!好みによって使い分けよう。
一般的に、ヴィヒタは白樺で作られていると思われていますが、実は「ざっくりと」と言う意味で白樺と言われています。
本来ならば、白樺でも色々な種類があるのをご存知ですか?
フィンランドでは主に2種類の白樺があります。
- シダレカンバまたはオウシュウシラカンバ(学名:Betula pendula )
フィンランド語ではラウドゥスコイブ(Rauduskoivu)
- ヨーロッパダケカンバ(学名:Betula pubescens)
フィンランド語ではヒエスコイブ(Hieskoivu)
どちらの白樺でヴィヒタを作っても間違いではありません。
それは使う人の好みによって使い分けるのがヴィヒタ上級者!!
情報・写真引用:Yle.fi -Saunavihta – terveellinen nautinto
(左:ヨーロッパダケカンバの葉・右:シダレカンバ/オウシュウシラカンバの葉)
フィンランド本場では断然シダレカンバ/オウシュウシラカンバの方を選ぶことをおすすめされています。
なぜなら、フィンランド人、「えー!そんなに笑?!」とツッコミたくなるほど、何度も強く叩き込んで身体に刺激を与える事を好む人が多いのです。
そのため、耐久性はとても大切なポイントでもあります。
このシダレカンバ/オウシュウシラカンバの葉は、後者のヨーロッパダケカンバの葉よりも耐久性があり、更に枝から葉が落ちにくいからと言う理由でおすすめされているわけです。
だからと言って、全くヴィヒタの香り・白樺の香りがしないと言うわけではありません。
しかし、耐久性を重視するよりも、白樺の香りを重視するのであれば、ヨーロッパダケカンバの方を選びましょう。
こちらの白樺の葉の方が、丸みをおびていて柔らかいので香りを強く残します。
「いやいや、いいとこ取りしたい!」と言う方はヴィヒタを作る際、
束の外側をシダレカンバ/オウシュウシラカンバ、そして束の真ん中にヨーロッパダケカンバを束ねると言う手もあります。
そう!フィンランドの森には白樺がそこら中にあります。国土の約15%の木は白樺なので、フィンランド人は自分でこのヴィヒタを作る人がほとんど。
更には、大型スーパーへ行くと冷凍コーナーにこのヴィヒタが商品として売られている事もあります。
ヴィヒタの本当の使い方とは?サウナ・ヴィヒタ奉行
「とりあえず、サウナの中で身体に叩きまくったらいい!」
それでもいいでしょう。
でも、せっかくサウナでヴィヒタを使うのでしたら、最初から無闇に叩きまくるのはもったいない!
まず、サウナに入ったら身体が温まるまでしばらく座っていましょう。
その間、サウナストーブに投げる水が入ったバケツにヴィヒタを浸しておきます。
そのうち、汗をかき始めて皮膚がわずかに収縮し始めます。すると、汗が肌から少し流れはじめます。
その時がヴィヒタの出番です!!
しかし、気をつけてください。
まずは優しく優しく叩き込みましょう。
そのうち、快適に感じてきますので、そうしたら徐々に強く叩き込んでいきます。
最初から強く叩き込んでしまうと、肌が熱と刺激で悪くなってしまい、サウナを楽しむことができません。
出来るだけ、良いタイミング、良い強さで血行を良くしつつヴィヒタの香りも楽しみましょう。
ヴィヒタの冷凍保存。そして、どう使えばいいのか
フィンランド人、ヴィヒタを一番良く使う時期は夏です。
一年で最も大きく祝われ、最も大切な行事といえば夏至祭。
「この日にサウナに入らなくてどうする?!」と言うほど殆どのフィンランド人がサウナに入る日でもあります。
夏には、森へ行ってサウナを温めでいる間にヴィヒタを作ることが殆どですが、
冬にも使いたいのであれば、夏に自分でヴィヒタを作って冷凍保存できます!
冷凍保存するには、ヴィヒタを作った後、屋外に吊るして乾燥させます。
そして、ラップなどでしっかりと包んでから冷凍庫へ保存すればまた冬でもヴィヒタを使うことができます。
冷凍ヴィヒタを使用するには、いきなりサウナに持ち込むのではなく、ラップを包んだままの状態で自然解凍させてからラップを取り、使用します。
解凍させた後のヴィヒタも同様、サウナストーブにかける水が入ったバケツにしばらく浸しておく必要があります。
ヴィヒタの効果・メリット
白樺の葉にはサポニンが含まれており、サポニンは一種のマイルドな石鹸のような役割があるので、
- 皮膚表面の汚れ
- 皮膚の不要な脂質
を優しくきれいにしてくれる効果があります。
そして、白樺の葉に含まれる素敵な香りがするエッセンシャルオイルには、
- 炎症を抑え、
- 痛みを和らげる効果
がるので、ヴィヒタを身体に叩き込むことによって、
- 血行促進
- 古い皮膚の角質を取り除く
- 筋肉や関節の痛みを和らげる
と言う効果もプラスされます。
日本のサウナでは自作のヴィヒタを持参しても使えないところが多いことでしょう。
フィンランドでヴィヒタを使えるところはプライベートのサウナです。
施設やホテルで使いたいのであれば事前に確認が必ず必要で、断られるところも多々あります。
しかし、諦めてはなりません!!
とてもローカルなパブリックサウナだと問題なく使えるところもあります!!
例えば、
これらのサウナではヴィヒタを持参して使うことができます。
もし、ヴィヒタを使う機会があればとても忘れられない素敵なサウナを体験できること間違いなし!是非とも一度は体験していただきたいと思います!!
情報・引用:Yle.fi -Saunavihta – terveellinen nautinto
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