出産、子育てなどに関連する補助金や手当はフィンランドにも日本にも様々な種類や制度が存在しています
種類が多くてなかなかわかりにくいものです。
社会福祉大国のフィンランドと日本の制度はどのくらい違うかが気になるので、調べてみました!
まずその第一弾は「出産費用」と「出産関連補助金・手当」です。
日本とフィンランドの出産費用に関し、最も大きいな違いは、「日本での出産費用は健康保険適応外」で、「フィンランドでの出産費用は健康保険適用内」です。
日本で出産に対する手当は「出産育児一時金」の42万円
日本では出産費用が健康保険対象外ですが、出産に対する直接な手当金「出産育児一時金」という制度があります。
この一時金の対象者は健康保険に加入していることです。(健康保険加入者の配偶者も対象者になります)
国の国民健康保険や会社の健康保険組合加入者が対象となります。
つまり、ほとんどの国民はこの「出産育児一時金」の支給対象者になりますね。
金額は42万円です。
※産科医療補償制度に加入されていない医療機関等で出産された場合は39万円。
もらえるお金はこのくらいです。では、払うお金はどのくらいでしょう?
実際に出産する際に費用は場所によって変わります。
2016年全国出産費用平均値は約50万円ですが、東京では一番高くて平均62万円、鳥取県では一番低くて平均40万円です。
そのため、自己負担額は全国平均8万円程度で、東京だと自己負担額約20万円、鳥取県だと自己負担額なしですね。
フィンランドでの出産費用は数万円程度
フィンランドで「出産」は「出産」というカテゴリではなく、「入院患者の治療」というカテゴリに入り、国民健康保険の対象となります。
そのため、出産にかかわる費用は原則「入院日数」でカウントされます。
フィンランド国民の入院費用はフィンランドの国民健康保険でカバーされ、1日の入院費用は自治体によって異なるが、約40~50ユーロ(約5千円~6千5百円。ユーロ=130円)です。
※ヘルシンキ市の1日入院費用が38.8ユーロ(約5千円)。国民健康保険はフィンランドで国としての制度ですが、実務運営は各自治体に任されており、外来費用、入院費用なども各自治体が自分で決めます。
初めて出産する妊婦の入院日数は約2~3日間。
出産経験のある妊婦の入院日数は約1~2日間。
そのため、入院費用=出産費用=6500円(1日入院の場合)~20000円(3日間入院の場合)になります。
日本に比べたら、激安ではありませんか!
高額な税金の力ですね。
更に、フィンランドでは「出産手当」(Maternity Grant)という手当があります。
通常は「ベビーボックス」という形式で赤ちゃんに必要なものが無料で一式家に届きます。
このベビーボックスをもらいたくない場合、現金170ユーロ(約2万2千円)をもらうことができます。
この170ユーロの出産時にもらえて手当として考えると、フィンランドでの出産は実質無料になりますね。
参考記事:フィンランドのベイビーボックスとは? 5分でわかるフィンランド
ただし、これはあくまでも「自然分娩」で「合併症なし」という条件での費用です。
帝王切開が必要な場合は入院日数が増え、別途手術費用もかかります。
また、合併症があったり、追加治療が必要な場合、外来患者として1回32.7ユーロ(約4200円)かかります。入院する場合、入院費用も日数によって増えていきます。
ちなみに、フィンランドでは年間医療費上限制度があり、ヘルシンキでは683ユーロ(約9万円)です。
年間医療費がこの数字に達してから多くの医療が無料となり、一部の医療が半額になります。
日本とフィンランドの出産、子育て費用と補助金・手当に関し、今回はその第一弾として「出産費用」を比べてみました。
いかがでしょうか。
筆者としてはフィンランドの制度がわかりやすいかと思いますね。
日本みたいに東京と鳥取という場所の違いで出産費用が20万円も差が出ることがないのがいいと思います。
是非ご参考頂ければと存じます。
参考・引用:全国健康保険協会 子どもが生まれたとき
参考・引用:Helsinki University Hospital Duration of stay and hospital fees
参考・引用:Synnytys vei Ullan taloudellisiin vaikeuksiin – synnytys voi tulla kalliiksi myös Suomessa
参考・引用:Synnytys maksaa oikeasti monta tonnia Suomessa – ulkomaalaisille jopa liki 10 000 euron lasku
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