※フェリーにある駐車デックはだいぶ空いています。空いていますね。。
フィンランドに住み始めると、よくフェリーに乗って隣国エストニアのタリンに遊びに行きます。(観光というより、安いお酒を買いに行きたいです。みんな)
参考:エストニアの首都タリンのすべてを簡潔にまとめて5分で理解する!
また、スウェーデンのストックホルムにも船上泊(ヘルシンキ夕方出発、ストックホルム朝到着)で行けるので非常に便利です。
フェリーに乗る際によく知られるのはフェリー大手の「Tallink/Silja Line」、「Viking Line」もしくは「Eckerö Line」です。
参考:ヘルシンキとタリンを結ぶ高速フェリーSilja Lineのメガスター号をご紹介!搭乗チェックインの方法も!
参考:【格安船旅】ヘルシンキからぶらりと行くエストニア:タリン
しかし、今回筆者はあまり知られていない「Finnline」というフェリーに乗り、フィンランドからスウェーデンへ行きました。
参考:Finnline
その驚異的なコストパフォーマンスにただただ驚きました。
まずは要点をリストアップ。
- フィンランドからスウェーデンへのフェリー片道で約50ユーロ!(7月のはーシーズン)
- 大人1人と車1台の値段!
- 2食の食事付き!
- サウナもしくはジムを無料で利用可能!
どうでしょうか!大手3社にはありえないサービス内容とお値段でしょう。
ただし、注意点としては、
- フィンランドはNaantali、スウェーデンはKapellskär出発・到着となります。
- 乗客のみの利用はできません。自転車・バイク・車と一緒に乗ることが必要。
目次
※キートスショップ主催ヘルシンキ現地ツアー
隠れ屋的なフェリーFinnlineにあるたくさんのメリット
まずいうべきなのはお値段です。
大手フェリー他社ではありえない値段がFinnlineで見つけられます。
筆者は7月のハイシーズンに往復のフェリーチケットを予約し、大人一人と車一台で往復108ユーロでした。(夏のハイシーズンだとフェリーのチケット値段は大体他の季節より数倍高い)
ヘルシンキとタリンのルート(片道2時間)であれば、大手他社でもこのくらいの値段が安いでしょう。
しかし、Finnlineが運航するのはNaantaliとKapellskärを結ぶ片道約9時間のルートです。
数倍以上の距離で同じくらいの値段で考えるとコストパフォーマンスが理解できるでしょう。
しかも、食べ放題ビュッフェの2食付きなんです!
もちろん、最高級の食事レベルは求められませんが、通常の旅行でそこそこおいしい食事があれば十分だと思う方々にとっては十分に満足できる内容です。
筆者の感覚だとこの食事内容とレベルをヘルシンキのレストランで食べれば(平日のランチ)、一食は12ユーロくらいかかりますね。
2食が含まれているので、50ユーロのチケットからすでにほぼ半分くらいの24ユーロを取り戻せた気がします。
※朝食の一例です。
サウナもしくはジムが無料で利用できる
通常の大手フェリー会社だとサウナなどのサービスは有料になります。
しかし、Finnlineはサウナ・ジム無料なんです。
船によってサウナ付きか、ジム付きかになりますが、無料で使えます。
船の上で9時間も乗りますので、サウナがある且つ無料で使えると気軽にサウナを楽しむことができますね。
筆者も実際に船上のサウナを利用しました。
更衣室は広くないですが、6人が同時に着替える程度の広さです。
ロッカーは12個くらいありますが、鍵はかけられないので、貴重品の保管は各自の責任となります。
シャワー室と休憩室は同じスペースにあり、シャワー4つ、テーブル二つとイス4個設置されています。
サウナ室には同時に6人が入れるくらいのサイズで、小さい窓が一つついていて、サウナストーブは電気式です。
とても気持ちよく利用できました!
※船上のサウナは男女別で、全裸で入浴します。
※ちなみに、ヘルシンキの公衆サウナだと最低でも10ユーロくらいはかかります。
隠れ場フェリーだからこそのメリットはこれ!
筆者が感じた、おそらく最も大きいなメリットは「混雑しない」ことでしょう。
どの船会社も、どのビジネスも決して「混雑しない」ことをアピールしません。
なぜなら、それは人気がないことを暗に指すからです。
しかし、利用客にとって「混雑しない」ことは実にとても大きいなメリットであり、望むことでもあるのです。
混雑しないからこそ、席の奪い合いが起きません。
混雑しないからこそ、レストランでできる行列は長くありません。
混雑しないからこそ、サウナをストレスなく使えます。
混雑しないからこそ、9時間の船旅をゆっくり楽しめるのです。
※搭乗客の主な構成は(1)ファミリー、(2)定年したカップル、(3)トラック運転手さん、の三つです。なので、子供や一人の男性客が多いイメージですね。
※港でチェックインのため並んでいます。
※チェックインは他のフェリー会社と同様で、港にチェックインブースがあります(看板や標識があります)。通常ブースの前に車が並んで待っています。自分もそこに並び、ブースに着いたら、パスポート(もしくはIDカード)を出せばOK。(フィンランド在住者は在留カードも提出)そしたら搭乗券が発行され、それで車を運転して乗船。デックにいるスタッフの指示を見て、その指示された場所に駐車。
※運航中は車のデックにアクセスできないので、必要なものを持ってレストランデックに上がりましょう!
Finnlineを利用する際の注意点
これだけメリットたくさんで驚異的なコストパフォーマンスを果たしているFinnlineですが、利用する際にいくつかの注意点を知っておかないといけません。
一つ目は「車両の乗り入れ」が必要です。
乗客のみでの搭乗はできません。
車・バイクもしくは自転車と一緒に行かないとフェリーに乗れません。
二つ目は出発・到着港は主要都市ではないことです。
フィンランドはTurkuの隣町であるNaantali出発・到着、スウェーデンはストックホルムの北東100キロ弱のKapellskär出発・到着となります。
車やバイクであれば、移動やアクセスに特に問題ないですが、自転車の場合は事前に詳しく旅の内容を計画しておく必要がありますね。
もう一つは、レストランは決まった時間帯にしか営業しません。
乗船したらすぐにレストランの場所や営業時間を確認しておきましょう!
筆者はそれを知らずに船に乗り、最上階のデックでゆっくりと港や群島の景色を存分に楽しみ、12時半くらいにそろそろご飯を食べようと思い、レストランに行ったら、すでに12時半に閉まってしまいました。時計を見たら、12時38分でした。8分の遅れ。。。泣
となると、カフェでワッフルかサンドイッチを別途注文するしか食べ物がありません。
レストランの前には営業時間帯を表記していますが、掲示板によってフィンランド時間が表示されたり、スウェーデン時間が表示されたりするので、とても分かりにくいです。
まとめ:車所持の在住者であれば是非お薦めしたい
上記のように、注意点さえしっかり押さえていれば、とても高いコストパフォーマンスを持つFinnlineはお薦めです!
また、FinnlineはヘルシンキのVuosaari港(工業港)からドイツHamburg近くの港までも運航しています(片道約30時間)。
片道300ユーロのチケットを確認できたので、次回の旅でもFinnlineを活用して中央ヨーロッパを回ろうかなと思います。
関連記事
ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)