フィンランドに住んで7年ですが、フィンランドの病院やクリニックの受け付けシステムはいまだに不便に感じます。
フィンランドでは基礎医療(一次診察)が無料で、年間医薬費には上限額があり、アメリカのようにいきなり数百万円の請求書が届くことはなく、世界でも高く評価されています。
しかし、日本に比べて不便なところは少なくありません。
例えば、日本の場合は、クリニックや病院は今から予約なしで行っても診てもらえますが、フィンランドは事前予約制で、予約を取らないと診てもらえません。
しかし、その予約を取ること自体にとても時間がかかります。
参考:とにかく待ち時間が長い!フィンランドの医療サービス問題
今回は「受け付けがわかりにくい問題」について、筆者の実体験を踏まえてお話ししたいと思います。
受け付けはどうすればいいの?大学生クリニックの場合
フィンランド病院やクリニックの受け付けシステムはわかりにくいです。
フィンランドの大学生には大学生用のクリニック(Finnish Student Health Service)があります。
待ち時間が一般公立クリニックや病院より短く、費用は私立より断然安いので、大学生は大学生用クリニックを利用するのがお薦めです。
筆者が訪ねていたのはヘルシンキのTöölöにある大学生クリニックの歯医者さんです。
建物のどこにも受け付けがないので、筆者は直接歯科ロビーの3階に行きました。
ロビーにあるテレビ掲示板に歯医者さんの名前と部屋番号が書かれてあったので、確認して直接予約した歯医者さんの部屋の前に行きました。
※予約したときに、日時とお医者さんの名前を教えてくれます。
時間になったら、部屋から人が出てきて名前を呼ばれて入室。
しかし、2回目行ったときに、テレビ掲示板は壊れていたようで何も映っていませんでした。
「え!?どうすればいいの?ここの歯科は3~5階にあって、部屋数は軽く50個もあるけど、全部回って担当歯医者さんの名前を探すわけじゃないよね!?」
そうするわけにもいかないと思い、とりあえず3階の歯科ロビーのベンチに腰を掛けることに。
数分経ったら、スタッフのような女性が来て、名前のリストが載ったようなボロボロの紙をみながら、「どうされました?」と聞いてきました。
「今から○○さんのアポがあります」と返事したら、部屋番号を教えてくれました。
無事、部屋に辿り着くことができました。
このスタッフが定期的にロビーを回らなければ、ほぼ何もできないということでしょう。
※ちなみに、学生クリニックのアポの無断キャンセルは40ユーロ罰金されますので、ご注意ください。
公立クリニックの受け付けはロビー待ちでOK
アポ待ちにすごい時間かかりますが、筆者は公立クリニック(Terveysasema)に行ったことがあります。
公立クリニックに受け付けはありますが(薄い記憶の中で)、受け付け手続きはありません。
予約した時間にロビーで待っていたら、名前が呼ばれ、入室するシステムです。
筆者は薬の処方箋をもらうために行きました。
処方箋は電子処方箋になり、ネットで自分の電子認証でログインすると内容を確認できます。
薬局ではKELAカード(健康保険証)にあるバーコードを機械に読ませれば、薬剤師は内容を見ることができます。
ちなみに、公立クリニックでもアポの無断キャンセルは罰金されます。
公立歯科クリニックでは受け付け手続きが必要!
ここがわかりにくい所です。
学生クリニックや公立クリニックへ行ってきた経験に基づいて公立歯科クリニックにも行ってきました。
ロビーにいたら名前が呼ばれると思い、ずっと待っていました。
時間が過ぎても呼ばれないな。。。。前のアポが遅れてるのかな。。。。
15分くらい過ぎたごろに人が急いできて名前を呼びました。
そしたら、「なんで受け付けしなかったの?」と言われました。
え、受け付け手続きあるの??
その後、ロビー周りをもう一度確認したら、「ここで受け付けしてください」と「フィンランド語」の張り紙が壁に貼ってありました。
システムが違うことと、フィンランド語の標記しかなかったことがとても分かりにくかったです。
公立歯科クリニックは費用が私立の20~30%ほどですので、アポは数か月先まで埋まっていることが多いです。
しかも、一回のアポの診察時間はただの30分。
ただ、公立歯科クリニックに一回診てもらうと、「私立クリニックでも公立と同じ値段で診てもらう紙」が発行されます。
公立の歯科医師が公立の値段で行う検査や治療の項目を決めるので、それら決まった項目を公立の値段で私立クリニックでやってもらうシステムです。
もちろん、私立クリニック(歯科含め)のアポはすぐ取れます。待ち時間がとても短いです。
急診は決まった病院で
急診に関しては下記の記事をご参考ください。
参考:ヘルシンキで怪我緊急対応の経験談:2センチの切り傷と出血
フィンランドで医療サービスのアポ待ちの時間がとても長いので、筆者はそれであまり病院やクリニックに行く経験がありません。
上記筆者の実体験でもほぼ一回ずつしかありません。
慣れないシステムと慣れない言語環境ですので、是非アポの詳細情報を持ち合わせ、早めに行くようにしましょう!
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1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
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キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
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