フィンランドのコロナウィルス感染状況悪化により2021年3月から2度目のシャットダウン

公開日:2021年3月4日  関連分類:

 

今回はフィンランドのコロナウィルスの最新情報をお届けします。

 

現在フィンランドは3月8日より2度目のシャットダウンに入ると予定されています。

 

 

前回のシャットダウン(1回目)は去年2020年3月の中旬で、5月末までの約2ヶ月半ほど続いていました。

 

今回はフィンランドのコロナウィルス感染状況悪化により、2度目のシャットダウンに入る予定です。

 

 

去年のコロナウィルス第一波から、フィンランドのコロナウィルス感染状況は改善したり、悪化したりの繰り返しです。

 

 

2020年3月から5月末に第一波が来て、レストラン、バー、カフェ、スポーツ施設などほとんどすべての施設が閉鎖となりました。

 

 

6月解禁してから感染数が徐々に増え、秋に第二波が来ました。

 

そこでヘルシンキ首都圏では公立施設をすべて閉鎖し、集会は10人までとの制限策を打ち出しました。

 

 

一時第二波を抑えることができたが、私立施設であるスポーツ施設、レストラン、バー、カフェなどの通常営業を許し、感染者数が再び徐々に増えてきました。

 

 

 

 

それで2021年の2月に入り、感染者数が徐々に増え、3月頭には単日感染者数最高記録を更新しています。

 

この状況を受け、フィンランド首相のMarinは3月1日に全国緊急事態を再び宣言しました。

緊急事態の宣言により、政府の一部の施策は国会承認なしで実施できるようになるため、制限策をより早く行うことができます。

 

 

感染の蔓延状況は地域によって異なるため、フィンランド政府は制限策を去年のような「全国一律」ではなく、「地域別」にすることにしました。(この変更に伴い、法律改正なども行ってきました)

 

 

それで、ウーシーマー県(ヘルシンキ首都圏を含むエリア)は3月1日から私立スポーツ施設、レジャー施設などに対し、制限令を出しました

 

基本は閉鎖要請ですが、一つのスペースに10人を超えないようにアレンジできれば、施設の継続運営が容認されるとのことです。

 

※中央政府としては完全閉鎖を希望していたので、地方と中央の調整がうまくされなかったイメージです。

 

地方政府の制限令は1回2週間の命令となり、2週間ごとの継続発令も可能だそうです。

 

 

そして、レストラン、バー、カフェに対する制限令を発令するには国会の承認が必要ですので、3月1週目は国会に提案し、承認されたら3月8日から発令される予定です。

この部分はまず3週間継続する予定です。

 

 

今回の制限令について、地方政府の発令があり、中央政府の発令があり、対象施設が異なったり、対象期間が違ったりして、非常にややこしくてわかりにくいです。

 

 

ただし、目的は一つだけです。

人と人の接触を最大限減らし、感染者数をいかに抑えることです。

 

ワクチンの接種が徐々に進んでいるが、油断できない状況ですね。

 

コロナウィルス第三派をうまく抑え、ワクチンもこれから浸透していければ、フィンランドは今年いつもの通りの夏を迎えることができるかもしれません。

 

そう期待したいです。

 

 

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