※写真はMoomin.comより引用。
今回は、不思議な仲良しふたり組の、トフスランとビフスランについてお話しましょう。
さて、トフスランとビフスランの名前を聞いたことがある方はいらっしゃいますか?
彼らが登場する物語は多くないものの、とてもユニークでかわいらしいキャラクターなんですよ。
トフスランとビフスランの登場
ある日、トフスランとビフスランは、彼らのちいさな身体には似合わない大きなスーツケースを抱えてムーミン谷にやってきました。
彼らはお互いにしかわからない特殊な言葉で話し、それはムーミンたちに理解できるものではありませんでした。
ムーミンたちは彼らの言葉を聞いて、遠い外国の言葉なのだろう、と思ったほどです。
しかし、そこで活躍したのがヘムレンさんです。
ヘムレンさんはトフスランとビフスランが話す不思議な言葉を読み解き、通訳をしてくれました。
そのおかげでムーミンたちはトフスランとビフスランのふたりと意思の疎通を図ることができるようになったのです。
トフスランとビフスランの不思議な言葉の表現
トフスランとビフスランの不思議な言葉は語尾に特徴がある形で表現されてます。
スウェーデン語では「~sla(スラ)」、フィンランド語では「~ti(ティ)」がつくというものでした。
日本語版の小説では「ムうこそ、よーミンやしきへ!」のように言葉の一部が少し変わっているような形、
コミックスと絵本ではスウェーデン語バージョンの語尾(「~スラ」)がつけられる形で表現されています。
※写真はMoomin.comより引用。
トフスランとビフスランの特徴
トフスランとビフスランは背格好もそっくりで、見分けをつけるのはとても難しいです。
ただ以下のように服装が異なるため、それを目印にすることができます。
トフスラン:赤い帽子と、青い服
ビフスラン:帽子はなくて、青い服
ふたりはとても仲良しで、いつも手をつないで歩いています。
彼らはとても小さくて、狭いところに隠れるのが大好きです。
スティンキーに負けないトラブルメイカー?
トフスランとビフスランの世界はふたりで完結しているようなところがあって、独特の価値観を持っています。
例えば、自分たちが見つけたものは、もう自分たちのものであると決めてしまうことがあります。
それが誰かの所有物であってもお構いなしで、そうと決めたらそうしてしまうし、返してもらうのは簡単なことではありません。
モランの持ち物だったルビーを盗んで、自分たちのものだと主張してしまうこともあるし、
寝心地がいいからという理由で、ムーミンママのカバンを隠してしまったりすることもありました。
アニメ版では、ムーミン一家が留守をしているところにやってきてムーミン屋敷に住みつき、自分たちの家だと決めてしまったりしたことも。
そこに帰ってきたムーミンたちを、お客さん扱いしたというのだから面白いですよね。
※参考書籍:『たのしいムーミン一家』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、山室静/訳、1990年発行
トフスランとビフスランの不思議な価値観
繰り返しになりますが、トフスランとビフスランの価値観はとても独特です。
そのおかげで巻き込まれたひとたちはとても迷惑をするし、困らされるのですが、トフスランとビフスランは困らせたいからそうするわけでも、奪いたいから奪うわけでもありません。
気に入ったから、こんな風に使いたいから、そんな純粋な理由からの行動だったりすることが多いです。
だから、とある理由から落ち込んでしまったムーミンを励ますために、お気に入りのルビーを見せてあげたりもすることもあります。
優しくしてくれたひとにはお返しをしてあげたい!という気持ちも持っているようですね。
(このルビーも元々モランのものなのだから、見せてあげるも何も……という感じではありますが)
とはいえ、自分のものをとられてしまう側からすれば、スティンキーのように明確な悪意や思惑あったりする方がやりやすいかもしれませんね。
不思議な仲良しふたり組、トフスランとビフスラン
いかがでしたか?
トフスランとビフスランの不思議さ、ユニークさをご理解いただけたでしょうか。
ふたりの特徴をお話しすると、自分勝手で強欲なキャラクターであるように思われてしまいがちです。
でも、価値観や世界観が独特なだけで、決して強欲なんかではないんですよ。
ムーミンママのバッグを隠してしまった時だって、そのバッグがムーミンママにとってどれだけ大切なものであるかを伝えたところ、最後にはちゃんと返してくれました。
確かに、トフスランとビフスランのふたりと付き合っていくことはとても難しく根気がいります。
でも、しっかりと向き合って話をすれば、きっと大丈夫。
私たちの世界でも、話が通じない人や、常識が異なる人に出会うことはありますよね。
そういう時は、どうしたらいいのか……。
トフスランとビフスランの物語には、こんな時に役立つ人生のヒントが、隠されているのかもしれません。
関連記事
お薦めムーミングッズ
かわいいムーミンが色々な形で登場します!是非参考にご覧ください。
記事が見つかりません
記事が見つかりません
記事が見つかりません
記事が見つかりません
記事が見つかりません
ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)