ムーミン一家とごっこあそび(その2)

公開日:2018年4月10日  更新日: 2020年01月01日 関連分類:

今回は、前回の「ムーミン一家とごっこあそび(その1)」の続きをお話ししたいと思います。

 

その1では、ムーミン一家とごっこあそびから見える、彼らの生活のかたちについてお話しました。その中には、だらしなく見えてしまうようなものがいくつもありましたね。それらは本人たちにとってはお気楽なものですが、まじめな人からはなかなか理解されないものでもあるでしょう。

 

そこで今回は、そんなムーミン一家の暮らしが、まじめなお隣さん・フィリフヨンカの目にとまった時、どんな風に変化していくのかを見てみましょう。

 

商品ページ:ムーミンエコバッグ:ムーミン原画(ブラック) / Blue House / フィンランド 北欧

 

ムーミン一家と、だらしない生活?

ムーミン一家は、自分たちの考え方や行動がだらしないなどとは考えていないので、几帳面でまじめな性格のフィリフヨンカに指摘されたって、ムーミンママは「いちいち堅苦しく考えるひとねえ…」とうんざりした様子で呟いたりします。

 

フィリフヨンカに何を言われても、「自分たちがおかしいんだ!」などとは考えません。ムーミン一家は、周りからどんな風に見られるかなんてちっとも考えないし、気にしたりもしないのです。

 

ただ、だからといって自分たちの生活をまったく省みないわけではないので、フィリフヨンカにあれもこれも「おかしい!」と言われ続けたムーミンママは自分たちの生き方に自信をなくしてしまい、

 

「フィリフヨンカのいうとおり わが家はだらしなくて お気楽すぎるのかも…」

「もっときちんとした生活をしたほうが 家族にとって しあわせかしら?」

と悩んでしまったりもしました。

 

 

このムーミンママの嘆きからわかるのは、「だらしなくて お気楽すぎる」のが、「家族にとって」の「しあわせ」に影響してしまうことに不安を覚えている、ということ。彼女の不安は、決して「周りからどう見られるかが気になって」というものではないんです。

 

自分たちの、というより家族のしあわせのかたちを一番に考えているムーミンママ。

 

ムーミンママがしばしば理想の母親像として語られるのは、彼女の家族がこんな風に随所随所で見受けられるからかもしれませんね。

 

 

さてさて、少し話を戻しましょう。

フィリフヨンカのおかげですっかり迷ってしまったムーミンママは、たっぷりと悩んだ結果、一度はフィリフヨンカの言う、きちんとした生活に踏み出してみることにしました……が、最後には、やっぱりこれは性に合わない、と確信します。

 

生活というのは毎日の繰り返しですから、やっぱり無理をしようとしても、本質まで変えることはできないのでしょう。それからは以前のような、ムーミン一家らしいお気楽な生活を取り戻していきました。

 

 

 

ムーミン一家に特有の「誰よりも頑固なお気楽精神」

ムーミン一家は、誰になんと言われても、堅苦しくつまらない生活は選びません。

……正確に言えば、今回お話ししたエピソードのように、一度そちらを選んでみても、最後にはやっぱり、自分たちに合った、お気楽で愉快な生活を選ぶのです。

 

彼らの生活がいつも楽しそうで幸せそうに見えるのは、ある意味、誰よりも頑固なお気楽精神によるものなのかもしれませんね。そして、彼らの生活を楽しくするためには、あらゆるところにちりばめられた『ごっこあそび』が必要不可欠なのです。

 

みなさんも、たとえば楽しく思えない家事をするとき、何か楽しくなるような自分なりの設定を立ててやってみると、少し見方が変わって、楽しいイベントにすることができるかもしれませんよ♪

 

冷蔵庫の残った食材でご飯を作らなくちゃならない時は、「遭難してしまった!残りの食材はこれだけか……っ!」なんて、深刻そうに呟いてみたりしたら、雰囲気が出る、かも……?!

 

関連記事

記事もしくは『ムーミン谷の冬』からのメッセージは適切な保護と過保護の線引きをどう完璧に引くことについてではありません。あくまでも子供に対するやり取りの中で、もしくは子…...続きを読む
『ムーミン谷の仲間たち』の一作にあるムーミンパパとニョロニョロたちの物語は、憧れを追うことはどんなことかを考えさせられる物語になっていると思います。今回はそんな憧れを…...続きを読む
キリっとつり上がった目元、真っ赤なドレス、オレンジ色のタマネギ頭の「リトルミィ」。彼女のすごいところは、いつも確立した自分を持っていて相手にどう思われるかなんて考えて…...続きを読む
退屈していたムーミンパパはある日ニョロニョロたちの旅について行ってみることにしたのですが、その旅でムーミンパパはどんな経験をしたのでしょうか?また、ニョロニョロたちの…...続きを読む
『ムーミンパパの思い出』一作はムーミンパパの幼少期から成年期にかけて描かれたムーミンパパの人生にまつわる物語です。ムーミンパパの自伝のような話を考えることで、どのよう…...続きを読む
ムーミンの物語は子供向けとされていますが、実に大人にとってもとても内容深く、生きるには多くのヒントが得られる作品でもあります。ムーミン谷の夏祭りは大変なことあり、不安…...続きを読む

お薦めムーミングッズ

かわいいムーミンが色々な形で登場します!是非参考にご覧ください。












ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら