ヘルシンキ観光での交通手段は主に4つ。
電車・地下鉄・バス・トラム(路面電車)
観光客の多くの人は便利で手軽に乗りやすいトラムを選ぶ方が多いですね。
参考:ヘルシンキ市内交通手段をわかりやすく解説!まずは運賃とチケット購入方法!
さて、今回は寄り道感覚で行ける、
トラム(路面電車)博物館をご紹介します。
え??????
「博物館に行ってもフィンランド語がわからないと内容が、、、」
なんて言わないでください。
そんな方に、ここで少し、
ヘルシンキを走るトラム(路面電車)の歴史も一緒にご紹介します。
ヘルシンキ・トラム博物館 (Helsinki Ratikka Museo)
- 住所:Töölönkatu 51 A, 00250 Helsinki
- 営業時間:毎日11:00〜17:00(祝日などにより休館あり・HPチェックを勧めます)
- 入場料:無料
- 中央駅からトラム4番または10番「Töölön halli」で下車から徒歩3分
- HP:http://trammuseum.fi/(英語ページ)
トラム博物館からシベリウスモニュメントまでは徒歩6分で行けます。
ちょっと休憩したいときに寄ってみるのもアリ・レトロな空間
規模は小さいのですが、博物館の中に入ってすぐ気づくのが、石畳のフロア。
内部はレトロな時代のヘルシンキが感じられます。
実際に使われていたトラムが館内にはいくつか展示されており、それらの古いトラムの中にも入れたりしますので、
運転席はどんな感じなのか、
椅子の座り心地はどうなのか、
どんな素材で作られていたのか、、
が目で見て触って知ることができます。
椅子とテーブルがあるフロアもあり、
少しばかり手持ちのジュースやコーヒーなどを飲んでホッコリしてもいい場所が設けられているので、展示されているトラムの前でホッと一息ついても良いでしょう。
ヘルシンキの昔のトラムは馬が引いてた
今でこそ、沢山のトラムが行き来するヘルシンキ。
観光者にはヘルシンキの町並みを眺めながら簡単に移動できるトラムは人気です。
日本でもトラムが走る街がいくつかありますが、まだまだ少ない方。
フィンランド含め、北欧の国の大きな街ではトラムが稼働していることが普通であり、よく目立ちます。
そんなトラムが大活躍する街の一つ、ヘルシンキ。
一般市民が利用するようになったのは1891年からです。
現在では電気で動いていますが、当初は馬に引かれて動いていました。
1頭の馬に引っ張られて動いていたんです。
寒くて暗いフィンランドの冬や悪天候にも、馬は走れるようにトレーニングされていたようです。
トラムが電力になったのは1900年ごろとされています。
乗車チケットも、年代によってデザインが変わりますが、初めのころはチケットを売る乗車員がトラム内にはいました。
その頃の乗車員のユニフォームなどが館内には展示されています。
それから時代が進み、切符を機械に入れると「カシャン」と音が鳴りスタンプ式で日付が付けられるシステムに変わりました。
これも博物館で体験できます。
路面電車、トラムの黄金時代は第二次世界大戦中?!
第二次世界大戦は、1939年〜1945年までの6年間。
ヘルシンキでは1930年代はトラムの黄金時代と言われています。
第二次世界大戦の初めの頃、ヘルシンキの公共交通機関はトラム(路面電車)にかなり依存していました。
なぜなら、バスは軍事用として使われていたため、一般市民はトラムを使うほかなかったためです。
しかし、戦争が長引くにつれ、運転手や電気、修理に必要な物も不足してきます。
第二次世界大戦後半からはトラム黄金時代とは真逆の時代になっていきました。
二車両以上のトラムは70年代からだった!
現在では当たり前のように、「トラム列車」と言っても誰も不思議には思いません。
(列車とは:2両以上の車両が連結されたもののことです。)
しかし、元々は馬が引いていたトラム。
一両車であることが普通でした。
人口が増え、市民が車を利用するようになり、路面電車が原因で渋滞が起こることもしばしばあった「トラム問題」。
次第に市民の間では「トラムは不便で厄介」と思い始め、トラムを廃止しようという案も出ていたぐらいの勢いでした。
1970年代に入り、ここでやっと連結トラム、2両以上の路面電車が登場し、
更には、車とトラムが別々に走れるよう、車線が分けられるようになり、交通がスムーズに流れ始めました。
これらによって、不便で厄介と嫌われていたトラムはまた、沢山の人に利用されることとなり、渋滞を巻き起こす問題もなく、時刻表通りの運行をするようになったのです。
現在でも、トラムのルートはより良く、少しづつではありますが新しくされています。
2020年以降はどうなるトラム??
今までのトラムの歴史も色々とありましたが、
2020年からは、、、
数年後、または早くて2024年には、
今までにない、とても長いルートのトラム路線が新たにできる予定です。
このトラムは市内を走るトラムとは少し違い、現在のものよりも走行速度が速いトラム。
これはとても大規模なプロジェクトで、
ヘルシンキ市とその隣のエスポー市を繋ぐ路線です。
2020年に入り、かなりの広範囲で建設が進められています。
現在、ヘルシンキ近郊の住人にとって、トラムは不可欠な交通手段の一つなのです。
ヘルシンキ観光に来られたら、ただトラムに乗るだけでなく、歴史の流れもちょっと知っておくとより観光が楽しくなります。
さらにトラムを楽しみたい方はヘルシンキ市内の景色をおつまみに
ビールなどのお酒を飲めるトラムが夏は走っています!!
参考:ヘルシンキのパブトラムに乗車!詳細大公開!(1)なかなか見つからないパブトラム!?
トラムの歴史と街の景色、そして美味しいフィンランドのお酒がトリプルで楽しめるのでおすすめですよ。
情報・引用:http://trammuseum.fi/
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
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「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
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「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
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