人口わずか550万人に対し、フィンランドの国土面積は約日本の9割にも達しているので、フィンランドにいると土地の広さはとても感じやすいです。
そのような広い国土は実に10%が湖などの水域で、土地の約80%も森に覆われています。
(土地の残りの20%のうち、10%ほどが農業用地で、残りの10%が工場、住宅などになります)
土地の80%を覆う広大な森ですが、実に厳しい気候によって木の種類がそれほど多くありません。
フィンランドに生息する木は4種類の針葉樹と27種類の広葉樹がありますが、「マツ」「トウヒ」「白樺」の3種類が99%の木を占めているそうです。
こちらの記事ではフィンランドの99%を占める「マツ」「トウヒ」「白樺」をご紹介します。
ヨーロッパアカマツ(Scots pine)
ヨーロッパアカマツの英名は「Scots pine」(スコツ・パイン)と言い、松の一種です。
常緑針葉樹で高さ25メートル、幹の直径が1メートルまで成長します。
葉っぱが細長く、赤い茶色の幹がまっすぐに伸び、茶色の幹の縦線、長方形のような亀裂が特徴的です。
ヨーロッパアカマツは現在北ヨーロッパからシベリアまでの広い範囲に渡って生息しています。
かつて西ヨーロッパや中央ヨーロッパでも広域に渡って森の主要樹種であったが、土地開発や森林開発によって現在はほぼ絶滅しているそうです。
ヨーロッパアカマツは栄養が乏しい土壌、乾燥気候、寒冷気候に強いため、酸性の土壌で栄養が少なく、寒いフィンランドの大地に広がっています。
しかし、大気汚染と塩分の多い土壌に弱いので、栄養豊富な土地では他の樹種からの競争に勝てず、南の土地にはほとんどいません。
また、木材工業においてもとても経済価値の高い樹種で、木材の材質は硬くて加工しやすいため、建築材料や家具材料、製紙工業によく使用されます。
オウシュウトウヒ(Norway spruce)
オウシュウトウヒの英名は「Norway spruce」(ノルウェー・スプルス)と呼ばれ、
ヨーロッパアカマツと同じく常緑針葉樹で、高さ50メートル、幹の直径が2メートルまでも大きくなります。
葉っぱは細いが、ヨーロッパアカマツよりは短く、幹にある亀裂の模様はヨーロッパアカマツよりも小さいです。
球果(コーン)が7~15センチととても長いのが特徴です。
ヨーロッパアカマツに似ていて、排気ガスや酸性雨に弱く、寒さと土壌に耐性が高いため、寒くて土が痩せている北欧の環境に適しています。
オウシュウトウヒは主に北欧、ロシアで生息し、中央ヨーロッパの山岳地帯でも簡単に姿を見ることができます。
材木はやや柔らくて加工しやすいため、建築材料以外に楽器材料や製紙にも広く使われています。
ただし、耐朽性が悪く、腐りやすいため、集成材として使うことが多いそうです。
また、スウェーデン北部のウーメオ大学の研究チームの発見によると、スウェーデン北部で発見されたあるオウシュウトウヒの株が9550年も生きてきて、生きている木の世界最高齢だそうです。
白樺(Silver birch)
その真っ白の幹、優雅な姿から名高く知られる白樺はフィンランドの国の木にもなっています。
しかも英名がとてもかっこよく「銀の樺」!
参考記事:フィンランドを代表する国獣、国花、国鳥、国魚は知っていますか?
白樺はとても広く分布し、西はイギリス、スペイン、東に日本の東北地方、北海道、北は北欧、フィンランド、シベリア、南は中国南西部や東南アジアは山岳地帯までその姿を見つけることができます。
フィンランドでは主要な落葉樹として、毎年の秋にフィンランドの森を黄色や赤色に彩るのは正に白樺なんです。(針葉樹のヨーロッパアカマツやオウシュウトウヒの葉っぱは年中緑です)
高さは約15~25メートル、幹の直径は約40センチとフィンランドの森の中では少し小型の樹種になります。
また、その寿命も、ヨーロッパアカマツとオウシュウトウヒの150~200年に対し、少し短めの70年ほどです。
白樺は北欧の人々に様々な用途に利用され、人々の生活ととても深い関係を持っています。
白樺の木材は均一な材質によって家具や家庭道具、合板などに広く使用されています。
燃えやすい樹液が樹皮に含まれているため、天然の引火材としても利用され、さらに樹液には1%ほどの糖分が含まれているため、そのまま飲むのもいいし、シロップに作ることもできます。
更に、フィンランドの古代医学においても白樺は重要な薬剤として使われていました。
白樺の樹液は利尿効果があり、体の中や腎臓にある老廃物の排出を促進する効果があると言われています。
樹皮の20~30%ほど含まれている、樹皮を白くさせている「ベトゥリン(Betulin)」という成分は抗炎症、抗ウィルス、抗がん効果があると見られています。
その優雅な姿からも街路樹として植えられたりしています。
しかも、白樺の生態がとても面白いです!
白樺は影に弱いので、すでに密集して発展した森には適しません。
しかし、日当たりのよく、気候も適した場所であれば、一斉に発芽し、白樺だけの森を作ってしまいます。
適地ではなければ、種がそのまま休眠状態に入り、山火事で熱を感知して発芽することや、沼地が乾いたら発芽することもあるそうです。
いかがでしょうか。
この3種類の木を知っていれば、フィンランドの森のほとんどの木を認識できますよ!
ちなみに、日本の国土面積の60~70%も森林に覆われ、世界先進国の中でフィンランドとスウェーデンに次ぐ森林大国です!
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1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
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4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
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