森の国フィンランドたまに見る3種類の木「ヤマナラシ」「ハンノキ」「ナナカマド」

公開日:2018年7月11日  更新日: 2018年07月06日 関連分類:  

前の記事ではフィンランドの森にある主要3種類の木をご紹介させて頂きました。

 

しかし、フィンランドには針葉樹4種類と広葉樹27種類が生息しているので、今回は追加3種類フィンランドでよく見る木「ヤマナラシ」「ハンノキ」「ナナカマド」をご紹介します。

 

 

ヤマナラシ(Aspen)

ヤマナラシの英語名は「Aspen」で、わずかな風でも葉が揺れて鳴ることから「ヤマナラシ」という名を得ています。

落葉樹であるため、白樺と同じくフィンランドの森を秋に黄色や赤色に彩る木となります。

ヤマナラシはポプラの一種での親戚でもあります。

 

ヤマナラシはフィンランドの森に点在する樹種で、高さ40メートル、幹の直径が1メートルまで成長します。

分布は北欧、西欧からシベリア、中国など広い範囲に生息しています。

日本では主に北海道で見つけることができます。

 

 

幹は白い樹皮に覆われているため、白樺とよく間違われます。

白樺との違いは下記の特徴にて確認できます。

  • 白樺の樹皮に細かい横線が入っている
  • 白樺の樹皮は薄くて取れやすい(ヤマナラシの樹皮は取れない)
  • ヤマナラシの樹皮にダイヤモンド状の皮目がある
  • ヤマナラシの樹皮に少し緑色と灰色が入る

 

ヤマナラシは一般的に日光と水を好みますが、寒い冬と短い夏にも耐えられます。

また、根っこから新株を繁殖することができ、20年間で早く成長することができます。

 

 

ヨーロッパハンノキ(Common alder)とセイヨウハンノキ(Speckled alder)

落葉広葉樹のハンノキは北半球のほとんどの土地に生息しています。

特徴は幹にある細かい縦の線の亀裂があります。

 

ヨーロッパハンノキ(Common alder)

丸い葉っぱを持ち、高さ30メートルに達する中型樹のヨーロッパハンノキは主にヨーロッパに分布しています。

フィンランドでは中南部で見つけることができます。

 

ヨーロッパハンノキは生態系にとても有益な木です。

土壌の保水力を高め、水質を浄化し、窒素を豊富に含んだ葉っぱが落ちて土壌の栄養分を増やすことができます。

 

木材の材質が柔らかいため、建築に向かないが、耐水性が高く、古代の建築の基礎として利用されることがあります。

現在は主に製紙に使用されています。

 

 

 

セイヨウハンノキ(Speckled alder)

比較的に暖かい気候を好むヨーロッパハンノキに比べ、セイヨウハンノキは比較的に寒い気候を好みます

そのため、フィンランドではヨーロッパハンノキよりセイヨウハンノキを見つけやすいです。

 

セイヨウハンノキはヨーロッパハンノキより小さく、高さ約15~20メートルまで成長します。

葉っぱはヨーロッパハンノキに似たような丸い形です。

 

フィンランドでは海抜の低い森で生息しています。

痩せている土壌にも耐えることができ、且つ葉っぱに窒素を豊富に含んでいるため、荒野の造林にも使われています。

 

※ヨーロッパハンノキの葉っぱです。

 

ヨーロッパハンノキとセイヨウハンノキの違い

ヨーロッパハンノキとセイヨウハンノキはとても似ていますが、葉っぱの形で認識することができます。

  • ヨーロッパハンノキの葉っぱは丸い
  • セイヨウハンノキの葉っぱの先端は尖っている
  • セイヨウハンノキの葉っぱの外周はのこぎり状

 

 

セイヨウナナカマド(European rowan)

セイヨウナナカマドはヨーロッパ原産の落葉樹で、高さは8~10メートルに達する中型、小型の樹種です。

1本の幹のみ持つセイヨウナナカマドが珍しく、多くは複数の幹を持ち、どの幹も太くならず、最大40センチほどに留まります。

 

葉っぱはペアで生える形で枝についていて、葉っぱの外周はのこぎり状にしています。

 

セイヨウナナカマドは環境条件が厳しくても生きることができます。

冬季の乾燥、大気汚染、強風、大雪に耐えることができ、酸性土壌で痩せている土地を好みます。

そのため、ヨーロッパ全体からシベリアの太平洋沿岸まで生息しています。

 

 

セイヨウナナカマドの小さい黄色や白い花から毎年の8月~10月に赤い果実が実ります。

果実は食べれますが、苦みが強く、直接に食用にするよりジャムや料理に使うことが多いです。

また、セイヨウナナカマドの果実は60種類以上の鳥の食料であり、その種も鳥によって運ばれ、様々な場所で発芽して繁殖します。

 

北欧の神話の中では、雷神トールは巨人が作った流れが激しい川を渡る際にセイヨウナナカマドを捕まったおかげで川を無事渡れたことで、「雷神トールを守る木」と呼ばれているそうです。

スコットランドでも魔除けの木として思われているようです。

 

 

いかがでしょうか。

是非フィンランドの森を訪ねた際に主要3種類の木以外も他の木を見てみてくださいね。

 

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