フィンランドで妊娠発覚してから出産までを思い出してみる⑦

公開日:2019年12月3日  関連分類:

 

いよいよフィンランド・妊婦生活の最終章になります。

 

さて、陣痛がどれほど大変だったのか、

陣痛が始まってからフィンランドではどうのように対応してくれるのか、

 

無痛分娩?自然分娩?

今思い返せば結構ハードなことしたなと思うこともあります。

 

今回は情報というよりも

私、個人の経験を長々と書いていきます。

 

 

 

 

フィンランド、陣痛間隔が何分になったら病院に行けるの?!

出産予定日がすぎた頃、

生まれるのはいつかいつかと待ち望んでおりました。

ある日、自宅トイレへ行くと「おしるし」と言われるようなものが!

 

これなのか?これなのか?!

と思っていると、だんだんと生理痛のような痛みがお昼ぐらいに始まりました。

まだまだ我慢できるぐらい。

 

そして夕食を食べ終えたあたりから段々と痛みが増してきて

「これは来たな」と、陣痛なのだと確信。

何時に陣痛の波が来たとかメモが取れるくらいの痛みでした。

 

そして、夜!

激痛に変わります。

 

もう、身体が勝手に震えるくらい激激激痛で

陣痛の波が治まってまたくるのかと思うと地獄のよう。

 

しかし、陣痛の間隔は定まらなく、

3分の時もあれば10分以上の時もあったので

一度、パートナーに病院へ連絡を入れてもらいました。

 

すると、

「一度、温かいシャワーを浴びてみて」とのこと。

 

いやぁーー恐ろしく痛いんですがまだ病院行かせてもらえないなんて!

 

 

日本だと初産の場合、10分間隔の陣痛になれば病院ですが

ここはフィンランド。

 

頑張ってシャワー行きましたよ。

震えましたよ痛みで。泣

 

そこからまたベッドに横になりましたが

痛みでニッチもサッチもいかないくらい。

 

でも、心の中で

 

「陣痛の間隔がまだ定まってないのだから本陣痛はもっともっと痛いに違いない」

 

と思っている自分。

 

それからまだ痛みを我慢し続けましたが、

もうさすがにギブアップ。

 

またもやパートナーに病院へ連絡をとってもらったことろ、

 

「本人を電話口に出してください」とのこと。

 

なぁーーにーーおーーーー!!???

 

 

陣痛の波が治っている時に、どうにか電話口に出ると、

ソーシャルナンバー(フィンランドのマイナンバー)やらどんな風に痛いのか?やら質問攻めで

こりゃ拷問か?!と思ったほど。。汗

 

やっとのことで病院へ行く許可をもらい

タクシーを呼んで、乗り込みました。

 

もうね、タクシーに乗り込む間にも陣痛がきて立てないんですよ。

しかし、病院へ行く間、ホッとしたのか陣痛がちょっと楽になったのを今でも覚えています。

 

 

 

 

フィンランドでは分娩室まで自分で歩くのが普通?!

病院の受付で何分か待たされた後、

担当の看護師さんが来て、部屋に通されたのは

陣痛などを確認する小さい部屋。

 

病院の見学会では見たことが無かった部屋でした。

 

そこでお腹にベルトを巻いて陣痛波を診てもらい、

子宮口は4cm開いているとのことで

「今日中に生まれますよ」とお言葉をいただきました。

 

そして、

「この病院のワンピースと靴下を履いてください」

と渡されたのは

サイズが私にはバカでか過ぎる前ボタンのネグリジェっぽいもの。笑

 

そこから歩いて!!今度は陣痛&分娩室へ通されました。

死にそうでした本当。泣

 

もう、この間にも時々陣痛の激痛で何度廊下にうずくまったことか。

半分這うようなかたちで分娩室ゴール!

かなり辛かったです。

 

 

 

 

フィンランドでは無痛分娩か自然分娩か選べる

陣痛の波が来ている時に

助産師さんから

「分娩はどんな風に考えてるの?」と聞かれ、

辛いながらも以前からネウボラにも言っていた

「無痛。。。で。。。」

と苦しみながら最終確認。

 

それからあれよあれよという間に点滴の針を手の甲にセットされ、

笑気ガスのマスクもスタンバイ。

麻酔科の先生が来て、挨拶。

 

ここでまさかの、、、

 

激痛でもがき苦しんでるにもかかわらず、

この麻酔科の先生、かなりのイケメン。

そこはどんな状態でも気付くものだと

今でも自分にびっくりです。笑

 

背中おしり丸出しの私の骨髄に麻酔が注入されました。

 

すると、数分後、陣痛の痛みはびっくりするほど落ち着いて

痛いは痛いですが、我慢できるほど。

 

そこから今までが嘘かのように

結構長い間、爆睡していたようです。

 

しかし、また麻酔が切れてきたのか、

今度は「いきみたい」の感覚がある陣痛に変わって目が覚め、

今度は助産師さんが麻酔を追加。

 

またしばらく眠った後に目が覚めると、

若い女性の医師が足元に来てました。

 

「もう、そろそろかしら?」

と、子宮口を確認してもらうと

いつの間にか全開10cmだったそうで破水させたのが

確かお昼ご飯どきの時間。

 

そして、そこから2時間ぐらいしたところで

助産師さんと陣痛モニターを一緒に見ながら

「じゃ、そろそろいきんでみましょうか」と。

 

これね、麻酔も効いてますし、

どうやっていきんだらいいのかわからなかったです。

 

で、どうにかこうにか試してみて

「そうそうそう!上手!その調子よ!!」と。

 

やっぱりフィンランドの助産師さんも

日本の助産師さんと同じようなセリフを言うんですね。

 

そして、色々してるうちに

あらよと、息子が生まれたわけです。

生まれた直後、亀の産卵のように涙が勝手に流れました。

今でもあれは不思議に思います。

 

 

フィンランドでは産後直後すぐにコーヒーと軽食が出る

息子が誕生してカンガルーケアとか色々しましたが、

産んで直後、

お疲れ様!と言わんばかりに

サンドウィッチとクッキー、それからコーヒーが出てきました。

 

ベッドの横にです!

 

これが食べれるんですよ。

ぺろりと。

 

妊娠糖尿病だったので今まで我慢してきた白いパンや甘いもの。

この時は我慢せずに美味しくいただきました。

 

この後、まだまだホッとできる状態ではなかったですが

また、産後のことは違った時にお伝えしましょう!

 

 

さて、こんなわけで

ザザーーーっと流れを書きましたが、いかがだったでしょうか?

 

日本ではどんな感じなのかわかりませんが

フィンランドで私が経験した、子供が生まれるまではこんな感じです。

陣痛って本当すごいですね。

でも、産んだらまた忘れちゃうってのは本当です。

あの、地獄のような苦しみが生まれた直後に帳消しになるような…。

 

 

私がクッキーを美味しくいただいてる間、

違う部屋から、自然分娩で頑張ってらっしゃる方がいました。

どうしてわかったかと言うと、

もう、頑張って産んでる声が!

雄叫びが聞こえてたんです。

心の中で「頑張れー!」と応援してたのを思い出します。

 

 

フィンランドで初めて出産して思うこと

フィンランドで妊娠してから全てが初めてでした。

不安がなかったと言うと嘘ですが、

その分、色々な方にお世話になり、育児中の今もお世話になっています。

 

フィンランドではネウボラ(Neuvola)のシステムがとても手厚く、

いつでも連絡や相談ができて、見学会や講習会、

そして妊娠糖尿病という大変な思いもしましたが、

これもまたサポートを色んなかたちでしていただいて

今でも感謝しています。

 

しかも!

全て無償でしてくれる国なんてそうそうあることではないと思います。

そのサポートで不安がかなり軽減されたところは大きかったぁ!

 

フィンランドに住む、いち日本人の経験を長々と綴ってきましたけれども、

妊娠中は本当色々とインターネットで調べたりもしました。

この私の経験が少しでも、一人でも、多くの方の参考になれば嬉しく思います。

 

 

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「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

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