ポテトチップスの味にも「サワークリーム」なんて種類があるので日本でも認知度が高いと思います。
お料理が大好きな方にとっては当たり前のお話ですが、このサワークリームに種類があるってご存知でしたか?
フィンランドではスーパーに行くと大まかに2種類のサワークリームが陳列されています。
クリスマス時期になるといつもより増して売れるのがスメタナ(Smetana)と言われる方のサワークリーム。
そして、そのスメタナの横に陳列されているのがフレンチクリーム(Rankankerma/crème fraîche)です。フィンランド語ではランスカンケルマ。
どちらもよく似た酸味のあるクリーム。何がどう違うのか、どう使い分けるのか、フィンランド人もよく知らない人が多いのです。
今回はスメタナとフレンチクリームの違いと、クリスマスに美味しく食べられるレシピをお伝えしましょう!
サワークリームのスメタナとフレンチクリームの違いは何?
まず、サワークリームとは生クリームを発酵させて作られた脂肪分を含む乳製品です。
サワーというだけあって酸味があり、クリームのコクを味わえるのが特徴。
スメタナとフレンチクリーム、どちらも同じような方法で作られ、そして製造には様々な酵母が使用されます。
この2つのサワークリム、本当によく似ていますが、僅かに味が違い、それぞれの特性によって調理法は少し変わってきます。
スメタナは通常、フレンチクリームよりも脂肪分が多いのが特徴で、40%以上の脂肪分が含まれますが、
フレンチクリームはおおよそ18%から28%の脂肪分で売られていることがほとんど。
食品メーカーによって味や脂肪含有量が変わってきますが、フィンランドではこの脂肪分の量でどちらのサワークリームなのか分けられることが大半です。
スメタナとフレンチクリーム、ぞれぞれどんな料理に適しているの?
スメタナはロシア料理から受け継がれてきたサワークリーム。そう、ボルシチやブリニというお料理に使われるクリームがスメタナです。
フィンランドではカレリア地方やサヴォ地方のお料理によく使われており、1960年代後半までは自家製スメタナを各家庭で作って食されていました。
では、なぜフレンチクリームではなくスメタナを使用したのか、、
ロシアはフィンランドに近い国なので、フィンランドにスメタナの方が浸透したという理由だったり色々ありますが、それだけではありません。スメタナは煮込み強いサワークリームというのも理由の一つ。
カレリア地方の有名な具沢山煮込みスープ、カルヤランパイスティ(Karjalanpaisti)にもスメタナが使われます。
煮込み料理の以外にもキャセロール、魚料理やソースにも、もちろん熱を加えなくても大丈夫。結構何でもいけるんです。
対して、フレンチクリームは脂肪分が少ないのでどちらかと言うと熱を長時間加えない調理に適しています。
フレンチというだけにフランスの伝統料理に使用されているクリームで、
フレンチクリームのメリットは、まぜこむ事で形状をとても硬いクリームにもできるところ。更に必要であれば風味をつける事もできるという利点があります。
なのでサンドウィッチの具と合わせてもクリームが垂れてこず、食べやすくていいですね。
その他、ディップやムース、コールドソースなどの調理と相性がいいです。
熱に非常に弱いというわけでもなく、ベーキングに混ぜたりもできるフレンチクリーム。
結局はどちらも好みで使い分けるというのが一番いいのかもしれません。笑
レシピ:クリスマスの前菜にスメタナとイクラのオープンクラッカー
情報・写真引用:k-ruoka.fi -Mätileivät
(3人分、でもすぐ無くなっちゃいます笑)
- 市販のクラッカー(どんなタイプでもいいです):1箱
- スメタナ(なければサワークリーム何でも):120〜200g
- 赤玉ねぎ:1/2個 みじん切り
- いくら、またはすじこ:100〜150g
- ブラックペッパーと岩塩、あればディル:適量
またまたレシピと言うほどのものではありませんが、笑。
クラッカーの上にティースプーンなどで、
スメタナ、赤玉ねぎのみじん切り、いくらをのせて、上からブラックペッパー・岩塩・ディルを振りかける、、、だけです!!!!!
めちゃくちゃ簡単ですが、めちゃくちゃ美味しい!!
私はこれがテーブルに並んでるとテンション上がりまくります。笑
時間が経つとクラッカーが湿っちゃうので、材料それぞれをお皿に入れておいて「セルフでどうぞ」と手巻き寿司パーティのように各自で作ってもらってもいいですね。
フィンランドではクリスマスディナーの前菜として出されることが多いメニュー。
簡単な割に彩りきれいで豪華に感じるのでおすすめですよ!!
参考・引用:Iltalehti -Mitä eroa on smetanalla ja ranskankermalla?
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是非水回り、テーブル拭きなどにご活用頂きたいです。
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1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
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「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
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