ライ麦パンとは、その名の通りライムギから作られたパンで「ライパン」「黒パン」と言われることもあるヨーロッパでは一般的なパンです。
フィンランドでは郷土料理のうちの一つとして重要な食べ物として存在します。
以前もこのライ麦パンについて記事にしましたが、今回はライ麦パンがフィンランド人にとってどれだけ一般的なパンなのか?そして、ライ麦パンの優れているところについてのお話しをしましょう。
以前の記事:フィンランドを代表するパン:ライ麦パン
最もライ麦パンが消費される国・フィンランド
ライ麦パンの多くは、ヨーロッパでもドイツ、オーストリア、ロシア、東欧、そして北欧あたりでとても多く口にされていますが、
世界で最も多く消費されているのはフィンランドです。
その次に続くのはポーランドとエストニア。
フィンランドで焼かれるライ麦パンの種類はとても豊富ですが、ほとんどのライ麦パンは全粒粉のライムギから作られているので、軽い口当たりで滑らかな食感というよりは、日本人でも好みが別れそうなちょっと歯応えのある食感のパンになります。
日本で人気のパンといえば、大体がフワフワしてとても柔らかいのもが上位に上がってきますが、フィンランドではその真逆。
程よい噛見応えがあり、パン自体の味と風味が重視されます。
ですのでフィンランドのライ麦パンでも、比較的柔らかいものからとても堅いものまでたくさんの種類がありますが、人々の中で一番口にされ人気なのは柔らかすぎず、噛めば噛むほど味が出てくるようなライ麦パンです。(上写真)
フィンランドの某有名バンバーガー店のメニューにもライ麦パン
ライ麦パンの需要はフィンランドのファストフード店でもみられます。
これにはびっくりされる方も多いことでしょう。
そう、ハンバーガーのパンの部分、バンズがライ麦パンのものがあるのです。
例えば、みなさんがよくご存知のマクドナルド。
写真引用:https://www.mcdonalds.com/fi
そしてフィンランドでは有名なファストフードのチェーン店、ヘスバーガー(Hesburger)でもみられます。
もう少し店舗数が少なくはなりますが、これもフィンランドでは有名なロールズ(rolls)というバンバーガーチェーン店でもライ麦パンを使ったハンバーガーが。
写真引用:https://rolls.fi
これらのメニューは最近になって始まったわけではなく、何年も前からある定番のメニューです。
それだけフィンランドではライ麦パンが一般的だということが分かりますね。
黒いライ麦パンは白いパンに比べて糖質が少なく食物繊維が豊富
最近では糖質制限や糖質カットなど、糖分を気にしながら食事を考えてとる方が多くなってきました。
そんな時、主食はどういったものが良いのか??悩む人もいることでしょう。
白米を玄米にする人もいますし、うどんではなく蕎麦の方が糖質は少ないと言われています。
例えば、病院で糖質制限が必要な患者や便秘の問題がある患者には食事のガイドが言い渡されるわけですが、日本よりもパンを口にすることが多いフィンランドでは
「白いパンよりもライ麦パンである黒いパンを選びましょう」と必ず言われます。
ここでいう白いパンというのは小麦粉で作られたパンのことを指しますが、
この白い小麦パンを食べた人よりも、ライ麦パンを食べた人の方が食後の血糖値の上昇が緩やかでインスリン反応が低いと研究結果でも出ているからなのです。
更に、便秘の人にとっては不可欠な改善要素の食物繊維ですが、これも小麦で作られた白いパンよりもライ麦パンの方がより多いのでフィンランドでは食物繊維の優れた供給源と言われており、
便秘患者には特に病院で勧められる食べ物の中の一つです。
ライ麦パンの中でも色々な種類がフィンランドにはありますが、おおよその目安として、
100%のライ麦パンには(100g中)
- 炭水化物:41.0g
- タンパク質:6.7g
- 脂質:1.3g
- 食物繊維:13.7g
日本で一般的な食パンには(100g中)
- 炭水化物:44.4g
- タンパク質:9.3g
- 脂質:2〜4g
- 食物繊維:2.3g
(日本食品標準成分表2010より)
このように食物繊維の多さの違いがはっきりと分かります。
食物繊維もまた、身体に取り入れた糖分をお腹の中で吸収してくれる役割があるため、血糖値の上昇を緩やかにする働きがあります。
いかがでしたか?
まさかライ麦パンのハンバーガーがファストフード店にあるとは思ってもみなかったのではないでしょうか?
フィンランドに旅行へこられたら、好き嫌いは抜きにして、一度どんなものなのか食べてみてくださいね。
参考・引用:Yle-uutiset -Tutkimus vahvistaa: Ruisleipä on vaaleaa leipää terveellisempi
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