フィンランドが2019年2月8日に試験的に導入したベーシックインカムの試験結果を発表しました!
まだ一部の分析しか終わっていないですが、どのような結果が出たかがとても気になりますね。
おさらいですが、フィンランドで実施された試験的なベーシックインカムは下記のような内容です。
- 2017年1月開始、2年間実施。
- 2千人を対象に実施。
- 誰にでも7万3千円を毎月支給。他の社会福利収入は取り消し。
ベーシックインカム実施の狙いは下記の三つです。
- 生活資金に奔走する人が仕事をすることや探すことにより多く時間を使えるようになり、結果的に失業率が減る。
- 仕事に就くことによって社会福利制度からの収入が減ることを危惧することが減り、就業意欲が向上する。
- 様々な社会福利制度を申し込むに煩雑な手続きが減る。
参考記事:毎月7万3千円もらえる?!フィンランドでベーシックインカムを試験導入!
ベーシックインカム1年目の試験結果
今回フィンランドが実施したベーシックインカム実験は2年間を予定しています。
現在は既に2年間が2018年の年末に完了しましたが、今回は1年目部分のみの結果です。
なので、暫定的な結果というふうに見てください。
1年目だけで見ると、ベーシックインカムは参加者の雇用率を上げるに効果がありませんでした。
しかし、1年目の最後に参加者は彼らの生活状態満足度(wellbeing)がより良くなっていると感じました。(比較対象が既存の社会福利システムです)
1年目の内容だけ見ると、既存の社会福利システムに比べてよくも悪くなっていないとのことです。
現在まとめた結果は1年目のみの報告であり、何かの結論を導き出すにはまだできないとのことです。
ベーシックインカムは生活状態満足度の向上を促進した
「生活状態満足度」について、主に二つの面で確認されています。
一つは「健康状態」で、もう一つは「ストレス状態」です。
電話に通じて参加者にインタービューを行い、参加者自身で感じた自分の健康状態とストレス状態を判断してもらいました。
結果的にベーシックインカム導入組では56%の人が自分の健康状態を「とても良い」や「良い」と感じています。
対して、通常の社会福利システムに入っている人が自分の健康状態を「とても良い」や「良い」と感じているのは46%のみです。
その差が10%ですね。
ストレス状態について、ベーシックインカム導入組では55%の人が「全くストレスを感じない」もしくは「感じたストレスは少ない」と答えているに対し、通常の社会福利システムに入っている人は46%に留まります。
比較してベーシックインカム組の人がストレスをほとんど感じない人の割合が9%高いです。
フィンランド社会福利局KELAの研究主任Minna Ylikännöが下記のようにコメントしています。
ベーシックインカムの参加者は1年でストレスの症状がより少なくなり、集中しにくい問題が減り、健康状態もより良くなっています。彼らの自信も増えました。未来に対しより明るく感じ、自分が社会に影響を与えることができると思う人も増えました。
社会福利関連の煩雑な手続きも減少
フィンランドでは住宅補助金、児童手当、大学生の学生補助金、失業手当、起業手当など様々な補助金があります。
資格が合えば誰でも申し込めますが、複数の補助金が申し込める場合、複数の補助金がもらえることもあります。
しかし、その場合はそれぞれの補助金をそれぞれの手続きで申し込まないといけません。
それだけで手間が倍や数倍になります。
更に、補助金の内容によって社会福利局の係員とコミュニケーションをとって説明したり、追加書類を提出したりしないといけないときもあります。
そういう時は本当に嫌になります。
ベーシックインカムは誰でももらえるので、手続きも理論上一回で済みます。
そのため、社会福利手続きの簡約化自体もベーシックインカムの狙いの一つです。
今回実施1年間の結果、手続きが煩雑と感じた人が59%に対し、通常の社会福利を受けている人が68%で、9%低下しています。
この部分ではある程度ベーシックインカムの狙ったメリットが感じられていますね。
雇用の部分では明確な差が出ていない
ベーシックインカムの実施が雇用に対する影響に関し、主に「雇用日数の変化」と「自営業者の収入の変化」から結果を見ています。
結果的に1年間ベーシックインカム試験的に実施した結果、「雇用日数の変化」も「自営業者の収入の変化」も特に変化がありませんでした。
つまり、1年間だけで見ると、ベーシックインカムによって収入が確保され、収入に奔走する必要がなくなり、就業する余裕が増えたにもかかわらず、就業日数は増えていません。
また、自営業者が低収入に陥り、収入に奔走し、自営業者の本業に集中できないことによって収入が低下するという現象がベーシックインカムに解決され、自営業者がより本業に集中できるようなることで収入が増えると期待したが、1年の結果では特にそのような変化がありませんでした。
2019年4月や2020年にも結果発表
今回は1年目の部分に関する部分的な結果発表です。
インタビューの結果が2019年4月に発表される予定で、2年目の部分も入るレポートが2020年に発表される予定です。
どんな結果ができるかがとても気になります。
楽しみに待ちましょう!
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)