フィンランド5月1日メーデーの美味しい飲み物シマ・レシピも!

公開日:2020年4月17日  関連分類:

写真引用:https://www.is.fi/

 

毎年5月1日はメーデーと言われる労働者の日ですね。

 

フィンランドでは労働者の日というよりも学生がどんちゃん騒ぎをする日というイメージ。

 

そう、5月1日はフィンランドでは労働者だけでなく学生の日でもあるのです。

 

 

参考:町中が陽気に酔っぱらう日「ヴァップ」(Vappu) 春を祝うフィンランドの祝日

参考:ヘルシンキでよく見る「カラフルなつなぎ服」を着ている人たち

 

 

この日はフィンランドでも公式の祝日で、この日にちなんだ飲み物があります。

 

ご家庭でも簡単に作ることができるので皆さんも気になればトライできるもの。

 

さっぱりとしていてとても飲みやすいんですよ。

 

 

 

 

元々はバイキングの飲み物だったシマ!

お酒を飲む人に神秘的な力を与えると信じられていた700〜1000年代のバイキング時代。

 

この頃に、実はシマ(Sima)のレシピが生まれ今に至ります。

 

 

16世期ごろになると、ドイツのリューベックとラトビアのリガから製品化されたものがフィンランドに輸入され始め、それはこの頃れっきとしたアルコール飲料としてのシマ。

 

多いものだと17%ものアルコール入りだったため、当時は蜂蜜ワインの様な存在でした。

 

これがまさかのビールよりも人気のある輸入飲料となり、当時は一年中いつでも飲むことができたのです。

 

 

現在のシマは蜂蜜ではなく砂糖で作られることが殆どで、アルコールも微量な程度のものが一般的です。

 

もちろん、昔とは違い現在では5月1日の飲み物です。

 

 

 

 

どうして蜂蜜が砂糖に代わり、冬には飲まなくなったのか??

18世紀になる頃には既にシマは一年中いつでも飲める飲み物から期間限定の飲み物に代わりました。

 

当時のレシピには蜂蜜やイースト酵母、レモンから作られ、それらの原料がとても高価なものだったのです。

 

ですので、貴族や上流階級の間で嗜まれていた飲料だったのですが、メーデーの日には特別、牧師の会合でも提供された様です。

 

 

19世期に入ると蜂蜜でできていたシマが砂糖に代わるのと同時に、アルコール度数も以前とはかなり低くなります。

 

このことにより、一般市民もシマを手にしやすくなりましたが、まさかの、、

 

1919〜32年の間、アルコール禁止法が施行されシマの存在は封印されることになります。

 

 

しかし、この期間が過ぎるとまたシマの人気復活。

 

 

時代とともに原料の価格も安くなったため、労働者にも手に入れやすいシマの登場です。

 

 

労働階級者にとって高級だったあのシマが今では簡単に購入できる!御馳走の飲み物だ!!となり、

 

それからというものメーデーの飲み物とて定着しました。

 

 

 

 

数日から一週間ほどで完成する・シマのレシピ

発酵させて作るので、その際に微量ながらもアルコールが形成されます。

 

ですので幼い子供に与えることはお勧めしません。

 

 

シマ(約2リットル)を作るにあたって必要な材料は、、、

 

  • 水: 1.5リットル
  • レモン: 3/4個
  • イースト酵母: 2g
  • グラニュー糖: 100g
  • ブラウンシュガー: 100g
  • レーズン: 適量

 

 

作り方

1)半分の量の水を沸騰させ、二種類の砂糖とスライスしたレモンを加えます。砂糖が完全に溶けるまで混ぜます。

 

2)残り半分の水を加え、人肌ほどの温度にしたらイースト酵母を加え、完全に溶かし24時間そのまま室温で放置。

 

3)放置後、綺麗なボトルに濾しながらそれぞれ移し、少しの砂糖とレーズンを1粒2粒ほど入れます。ボトルのキャップは開けておきましょう。

 

4)室温で3日、冷蔵庫で一週間ほど。目安はレーズンが浮いて来た時。

レーズンが浮いていたら出来上がりなのでその後は冷蔵庫で保存します。

 

 

これだけです!!

なんて簡単なのでしょう!!

 

それだけでは何か物足りないというのであればハーブなどを加えても美味しく作ることができますよ。

 

 

ブラウンシュガーをどれだけ加えるかによって、出来上がり時の色が変わりますので好みによってグラニュー糖との比率を変えてみましょう。

 

 

その他、シロップやもちろんバイキング時代のレシピに使っていた蜂蜜などでも作れますので好みの味を探ってみてくださいね。

 

 

もちろん、フィンランドのスーパーでも手軽に買えるドリンクです。

 

4月に入った頃からこちらのスーパーや酒屋、カフェでも見かける様になるシマ。

 

是非、爽やかな味のシマを味わってみて欲しいものです。

 

 

情報・引用:Kotiliesi -Sima oli alun perin viikinkien juoma ja 7 muuta yllättävää asiaa simasta

関連記事

一般的に知られていないことですが、実にフィンランドではベリーワインを生産しています。今回はフィンランド産のベリーワイン「カシスワイン」をご紹介します。
コーヒーポットで作るコーヒーは香りも味もコクがあります。その違いがどうしてなのか?美味しいコーヒーの入れ方もご紹介!スナフキンがテントの前で飲んでいるコーヒーもこのコ…...続きを読む
白樺の樹液が飲めるって聞いたことありますか?実に白樺の幹から年に1ヶ月のみ飲める樹液が出るのです。しかも様々なミネラルとわずかな糖分が入っており、天然のスポーツドリン…...続きを読む
フィンランドで売られているバターミルク
バターミルクはどんな味?日本のものとフィンランドのものでは味が違うのはなぜ?そのまま美味しく飲めたりお料理に使うとワンランク美味しくなる!手軽に代用できる作り方も載せています。
フィンランドのクリスマスには欠かせない飲み物グロギ(Glögi)。どんな飲み物かご存知ですか?ご家庭でも超簡単に作れんるんですよ!ぜひ身近にフィンランドのホットドリンクを…...続きを読む
フィンランドはオーツの一人当たりの消費量世界1位の国です。いろいろあるオーツの加工品の中から、今回はオーツミルクというオーツ麦を粉末状にした上、水と混合した植物性(穀…...続きを読む

外出・旅行がより楽しくなるアクセサリー

外出や旅行をする時に「サイズが小さい」「色んなシーンに似合う」「フィンランドデザイン」「自然木材」のピアスアクセサリーはいかがでしょうか。

ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら