エスポー市が英語を公共サービス言語に追加へ

公開日:2021年7月13日  関連分類:

 

フィンランドは社会福祉、電子社会など多くの面や指標において、世界トップレベルの国になっています。

 

 

しかし、外国人にとっては、必ずしも住みやすい国とは限りません。

 

例えば、高い生活費、人との距離が遠いフィンランド文化、そしてフィンランド語による言語障碍などが問題として挙げられます。

 

参考:2021外国人にとって最高な国ランキング:フィンランド39位/59ヶ国中

参考:実に思うほどフィンランドは外国人にやさしい国ではない3つの事例

 

 

そんな状況の中で、フィンランドの首都ヘルシンキ隣の自治体であるエスポー市は英語を公共サービス言語として導入し、外国人がより生活しやすい環境を整える動きが始まっています

 

 

※この記事は国会議員兼エスポー市議会議長のKai MykkänenさんがHelsinki Timesで掲載したコラム記事の情報を参考に作成しています。

 

 

 

 

言語の障害を取り除くことが優秀な外国人材を呼び込む必須条件

ヘルシンキ市の西側に隣接するエスポー市はフィンランド自治体の中でヘルシンキ市に次ぐ第二大の町で、人口は30万に達します。

 

 

その30万人口の中で約6分の1にあたる5万人ほどはフィンランド語やスウェーデン語を母国語として使っていません。

 

しかも、外国人住民は近年に急速に増えています。

 

例えば、エスポー市議会会長のKaiさんのお子さんのクラスでは、4人に1人がフィンランド語やスウェーデン語以外の言語を母国語として話しています。

 

Kaiさんは4年前からエスポー議会で英語を公共サービス言語に追加することを提唱してきました。

 

 

公共サービス言語がフィンランド語とスウェーデン語に限定することは外国人にとってエスポーが過ごしにくい町になる一つの要因だそうです。

 

Kaiさんの外国人友達によると、エスポー市のある公共サービスに電話をかけた時に、英語で応答する選択肢もあったが、その対応内容の英語が流暢ではなく、わかりにくかったそうです。

逆にその外国人友人の限られたフィンランド語能力を使ってフィンランド語で応答する方がわかりやすかったそうです。

 

この事例はKaiさんにとって、エスポー市の公共サービスにおいて、英語サービスの品質が低下していることを指します。

 

 

電話だけではなく、ウェブサイトの情報でもそうです。

エスポー市の公式サイトではフィンランド語による情報が充実しますが、英語による情報が漏れていることが多いです。

 

このようなことは英語利用者にとって非常に不便なことです。

 

 

「公用語」として、フィンランド語とスウェーデン語の地位は変わりませんが、「サービス言語」として英語を追加すべきだとKaiさんが思っています。

 

 

 

 

筆者のフィンランドにおける公共サービス言語に関する実体験

公共サービスの利用に言語が問題になることを筆者はフィンランドで何回も体験しました。

 

 

今回のトピックとなったエスポー市でもそのような実体験がありました。

 

それは「雇用補助金」に関する体験でした。

 

 

エスポー市では長期失業者を雇用すると雇用主に対して補助金を提供する制度がありました。

 

筆者はその補助金を利用しようと思ったのです。

 

 

しかし、いくらエスポー市の英語のウェブサイトを探しても、検索しても関連情報が一向に出てきません。

 

しょうがないから、筆者の限られたフィンランド語を駆使して探してみたら、ようやく情報が出てきました。

 

 

つまり、この失業雇用補助金の情報はフィンランド語でしか存在していなく、英語の情報は存在していないということです。

 

当然なことで、フィンランド語が全くできない人はエスポー市の失業雇用補助金の情報を知るすべがほとんどないことになります。

 

 

エスポー市の例だけではなく、フィンランド中部の町ユバスキュラ市と首都ヘルシンキ市でも公共サービスにおける英語レベルの差が非常に大きいです。

 

筆者がユバスキュラ市に住んでいたごろに会社を登記し、起業助成金を申請しようとしていました。

 

参考:フィンランドの起業助成金(Start-up grant):月約8万円もらえる!

 

 

当時筆者はまだネットバンキングアカウントを持っておらず、フィンランドの電子サービスを利用することができなかったです。

 

それで訪ねたユバスキュラのTEオフィス(経済産業省オフィス)で起業助成金の申請を窓口で行おうとしたが、係員は英語ができず、書類を出したにもかかわらず、何か月も放置されていました。

 

 

ヘルシンキに引っ越してからその差は歴然です。

 

ヘルシンキ市の公共サービスを利用する際に、係員が英語ができて当然のような環境です。

 

公共サービスに関する情報ももちろん、英語部分が完備されています。

 

ユバスキュラに住んでいたごろの「英語ができないと放置される」経験をヘルシンキで一度もありませんでした。

 

 

フィンランドがもしこれからもっと外国人投資家、外国の優秀な人材、外国人起業家を誘致したいなら、最低限英語環境の構築が必要ではないかと筆者はエスポー市議会議長のKaiさんと同意見ですね。

 

 

参考:Helsinki Times English as the service language in Espoo

 

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