フィンランドは世界幸福度ランキングで4年連続一位を獲得し、汚職度、透明度、平等、安全、報道自由など多くの指数において世界トップの座を占めています。
しかし、フィンランドは本当にそれほど素晴らしい国なのか?
本国人にとっては素晴らしい国であっても、外国人にとっても同じなのか?
真相を探るべく、一つのレポートをご紹介したいと思います。
「Expat Insider 2021」
このレポートは世界中の国に外国人として住んでいる1万2千人を対象者に、59ヶ国の「外国人としての住みやすさ」を調査し、まとめたレポートです。
このレポートに通じて、外国人としてフィンランドに住むことはどういうことかがよりイメージしやすくなるかもしれません。
フィンランドは低迷する39位、日本はワースト10の53位
「Expat Insider 2021」では59ヶ国を対象に住みやすさをランキング形式で発表しています。
その中で、フィンランドは39位で、日本はワースト6位となりました。
つまり、フィンランドはワースト3分の1に入り、日本はワースト10分の1に入ります。
まずはフィンランドの状況を見てみましょう。
フィンランドを含め、北欧全体の「外国人にとっての住みやすさ」は低迷する傾向にあります。
デンマークは37位、ノールウェー38位で、スウェーデンは49位です。
このレポートによると、北欧全体の強みは「生活の質が高い」ですが、課題として残るのは「友達ができにくい」ことです。
フィンランドの生活品質(Quality of Life)は全59ヶ国の中でトップ4位として評価されています。
特に「電子化社会」「環境」「安全・安心」などの部分では1位とランクされています。
しかし、フィンランド人と友達になるのは難しいです。
57%の外国人はフィンランド人と友達になるのが難しいと思っています。
「時間をかければ友達になれるかもしれないが、基本的に距離感があり、心を開いてくれない」
また、フィンランド語も難しいです。
フィンランドで生きていくにはフィンランド語が必須ではない(75%の外国人がそう思う)ですが、学ぶには非常に難しい言語(71%の外国人がそう思う)です。
更に給料に対し、生活費の高さも外国人にとって過ごしにくい一つの大きいな問題になっているそうです。
なので、全体から見ると、電子化社会、きれいな環境や安心安全などの面では優れているが、文化や言語、生活コストの面では外国人にとって難点はまだ多く残るのが現状です。
フィンランドに移住したい方は孤独な生活をある程度覚悟しておいたほうがいいかもしれません。
筆者の実経験では、確かフィンランド人とは友達になりにくいです。
筆者の友人の中でフィンランド人の割合が5~10%程度で、ほとんどの友人はヨーロッパ人(6割?)や日本人(3割?)です。
筆者が7年前にフィンランドの大学院(ビジネススクール)に入っていた時に、クラスの半分はフィンランド人でしたが、フィンランド人は自分のグループを作ったり、一人で行動したりする人が多かったイメージです。(人的な交流が大事なビジネススクールなのに!?)
「せっかく多国籍のクラスにいるので、積極的に他の国から来た人と一緒にグループワークしようぜ!」と思っているフィンランド人が多くないように感じました。
そもそも積極的に他人と接点を持とうとする社交的なフィンランド人が少ないでしょうね。
10人中1人が2人程度しかいないかもしれません。
日本は59ヶ国中54位
日本に関する評価について、上位にランクされた部分は「旅行と交通の利便さ」(10位)、「安全安心」(11位)、「高質な環境」(12位)です。
その中で最も評価が低かったのは「自分の幸せ」(53位、ワースト7位)、「デジタルサービス」(56位、ワースト4位)、「仕事と娯楽」(57位、ワースト3位)、「キャリア満足度」(50位)でした。
そして、「外国人に対して友好的」は46位、「日本人と友達になりやすい」は55位(ワースト5位)。
「住みやすさ」及び「自分の家のように感じるか」といった部分の評価ではほぼ最下位の56位(ワースト2位)。
日本語ができないと日本に住むのが難しいことや、外国人は日本人コミュニティの一員として見られることがほとんどない(日本社会に溶け込めない)ことなどを日本に住む外国人が言いました。
「日本でのワークライフバランスは最悪」と直接に表現した方もいました。
全体的に、外国人にとって住みにくいポイントは「ワークライフバランスが悪い」「日本語が難しい」と「日本文化に溶け込めない」ことだそうです。
「外国人にとって最高な国ランキング」について
「外国人にとって最高な国ランキング」レポートの英語名は「Expat Insider 2021」で、ドイツの会社InterNations Gmbhが発表したものです。
このレポート調査は世界中186ヶ国に住む12240名の外国人に37問のアンケート調査を実施し、結果をまとめたものです。
一つの国に最低50名以上の回答者がいないとランキングに入りません。
評価項目は大きく4つに分かれます。
- 「クオリティ・オブ・ライフ」
- 「住みやすさ」
- 「個人の収支バランス」
- 「働きやすさ」
「クオリティ・オブ・ライフ」には「娯楽の選択肢の多さ」や「自分の幸せ」、「交通の利便さ」などが含まれ、「住みやすさ」には「現地人が友好的なのか」「現地人と友達になりやすいか」「現地言語が問題になっているか」などで評価されます。
まとめ:フィンランドはいろんな面で優れているが、外国人にとって最も住みやすい国とは限らない
筆者にとってフィンランドはとても素晴らしい国です。
自由で開放的な考え方、新鮮な空気とおいしい水といるだけで気持ちいい大自然、不安を取り除いてくれる社会福祉制度などはフィンランドのいい所です。
その代わりに、外国人は仕事が見つけにくく、フィンランド語が難しく、フィンランド社会に溶け込むのが難しいことなどは外国人にとってこの国に住むには直面しないといけないチャレンジです。
※ちなみに、ランキング1位は台湾で、3年連続1位です。台湾に住む外国人の92%が満足していると評価し、特にクオリティ・オブ・ライフ、低価格・高品質の医療、外国人に友好的、働きやすさなどでは1位に評価されています。
参考:Expat Insider 2021 — The Year of Uncertainty
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)