フィンランドでよく見るキノコ(1):Herkkutatti、Kangastatti、Voitatti、Nummitatti、Männynpunikkitatti

公開日:2023年7月27日  更新日: 2023年09月01日 関連分類: 

広大な森を持つフィンランドには毎年の夏~秋(特に9月)には大量なキノコがあっちこっち出てきます。

森に限らず、時には町の公園、さらに自宅の庭にまでぽつんと出てきますよ!

 

 

野生のキノコには多くの種類があり、食用可能なのか、毒キノコなのかの知識を持ち合わせていなければ、食べないほうがいいでしょう。

しかし、少しでも食用可能キノコの知識があれば、宝探しの気持ちで毎日歩き回って珍味なキノコに出会うことを祈りつつ、どきどきわくわくしながらキノコ狩りするのはなかなか楽しいです。

 

今回はフィンランドでよく出会う5種類のTatti系キノコを簡単にご紹介します!

※Tattiはフィンランドで、あるキノコグループの総称です。

 

 

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ベルベット ボレット/Kangastatti/Suillus Variegatus

 

※写真引用:https://www.martat.fi/

 

まずはベルベットボレットというキノコを紹介します。

ベルベットボレットというキノコは日本にないので、日本語名がなく、英語名を借りていますね。

 

英語名ベルベットボレットの由来はこのキノコが若いときに触り心地がとても柔らかく、綿のような感じだからだそうです。見つけたら是非触ってみてください!

 

フィンランド語名はKangastattiで、Tattiは一つのキノコグループの総称で、Kangasが「布」です。なので、布のTattiという意味ですかね。

学名はSuillus Variegatusです。

 

 

ベルベットボレットは食用可能で、フィンランド食品局の食用可能キノコリストにも載っています。キノコブックによるおいしさは二つ星です。(評価は一つ星から三つ星まで)

食用可能ですが、わずかに金属の味と不快な匂いがしますね。

1970 年代には、フィンランドで最も多く生産された食用野生キノコ種の 1 つでした。

 

見た目の特徴は、(1)黄色・茶色の傘を持っています。(2)傘の表面に暗い茶色の点々が付いています。(3)ひだが黄色・茶色でスポンジ状になっています。(4)切ると、中は淡いレーモンイェローでちょっと青くなります。

 

 

ヌメリイグチ/Voitatti/Suillus Luteus

 

※写真引用:https://suomenluonto.fi/

 

次に紹介するのはヌメリイグチというイグチ科のキノコです。

このキノコは日本にもあり、その名の通り、粘液に覆われ、表面がぬるぬるとしています。

 

フィンランド語名はVoitattiで、名前がバターTattiという意味ですね。

もしかしたら香りや食感がバターのようにおいしいかな?

 

 

ヌメリイグチもフィンランド食品局の食用可能キノコリストに載っています。

キノコ自体の匂いや味は薄く、変な匂いや味がしません。

キノコブックでは二つ星と評価されています。そこそこおいしいでしょうね。

食べ方としては、ヌメリイグチの強いヌメリを活かした汁物や和え物などがいいみたいですね。

 

 

ヌメリイグチは松の森群生しています。

なので、一つでも見つけたら、大量収穫の可能性が!

 

見た目の特徴は、(1)表面が黄色、茶色からチョコレート色、(2)ひだの方が淡いレモン色でスポンジ状、(3)くぎの部分につばが付いています。

 

ちなみに、特徴がヌメリイグチと同じで、色が少し黄色く、オレンジ色のキノコが「ハナイグチ」(Suillus Grevillei)で、同じく二つ星の食用可能キノコです。

 

 

 

 

アミタケ/Nummitatti/Suillus Bovinus

 

※写真引用:https://www.vastavalo.net/

 

アミタケ同じヌメリイグチ科であり、ヌメリイグチの兄弟や親戚的な存在です。

フィンランド語名はNummitattiで、直訳した意味は荒野のTattiです。

 

 

松林の地面で多く群生しています。

ヨーロッパ、アジアから日本に多く、日本では北海道から沖縄まで広く分布しています。

 

似たような毒キノコがなく、キノコ狩りの初心者からベテランまで幅広く人気が高いキノコです。

 

 

ただし、食用可能にもかかわらず、キノコブックによる評価は星一つのみで、とてもおいしいわけではないようです。

 

見た目の特徴は、(1)丸くてねばねばした傘(湿気の多い場所であれば)、(2)薄い黄色から薄い茶色、(3)スポンジ状のひだ、(4)群生する場合が多い。

 

 

ヤマイグチ/Punikkitatti/Leccinum

 

※写真引用:http://www.nature360.net/

 

ヤマイグチはキノコの属名ですので、フィンランドではいくつかの種類があります。

種類によって日本語名があったりなかったりしますので、ここではまとめて「ヤマイグチ」と呼びます。

 

  • Männynpunikkitatti(Leccinum Vulpinum):松林
  • Koivunpunikkitatti(Leccinum Versipelle):シラカバの森
  • Kalvaspunikkitatti(Leccinum Roseotinctum):シラカバの森
  • Lehmäntatti(Leccinum Scabrum Coll.):シラカバの森
  • Valkolehmäntatti(Leccinum Niveum):シラカバの森
  • Nokitatt(Leccinum Variicolor):シラカバの森
  • Haavanpunikkitatti(Leccinum Albostipitatum):ヤマナラシの森
  • Lehtopunikkitatti(Leccinum Aurantiacum):ヤマナラシの森

 

 

ヤマイグチ属のキノコはわかりやすく、毒がないため、キノコ狩りでとても採りやすいです。

 

ヤマイグチ属のキノコに共通した見た目の特徴は、(1)丸い傘、(2)白くてスポンジ状のひだ(古くなると黒くなる)、(3)白ベースで黒い点々や縦の線が入る柄、(4)湿気のある場所ではちょっと傘の表面にねばつきます。

 

それぞれのヤマイグチの違いは主に傘の色です。

茶色、明るい茶色、オレンジ色が多くてわかりやすいですが、灰色のもあります。

 

 

キノコブックの評価では大体一つ星から二つ星です。

食感について、火を通すと、傘の部分は非常に柔らかくなるが、柄の部分は少し歯ごたえがあります。

 

切って火を通すと、キノコが黒くなるのがもう一つの特徴ですね。

 

 

 

 

ポルチーニ/Herkkutatti/Boletus Edulis

 

※写真引用:https://www.dallavalle.fi/

 

フィンランドでキノコ狩りのステージセンター的な存在、花形的な存在と言えば、やはり高級食材とされるポルチーニでしょう!

 

ポルチーニはイタリア語の名前で、日本語名はヤマドリタケと言い、フィンランド語名はHerkkutattiで、そのままの意味は「おいしいTatti」ですね。

 

 

一言ポルチーニと言っても、フィンランドでは基本的に4種類が見かけれます。

  • Herkkutatti(Boletus Edulis)ヤマドリタケ:ヒノキの森、茶色
  • Koivunherkkutatti(Boletus Betulivola)日本語名なし:シラカバの森、茶色
  • Männynherkkutatti(Boletus Pinophilus)日本語名なし:松林、暗くてちょっと赤い茶色
  • Kangasherkkutatti(Boletus Pinetorum)日本語名なし:松林、薄い茶色

 

傘の色が少し異なりますが、他の特徴は基本的に同じです。

(1)丸い傘で湿気のある場所は少しつるつる、(2)白くてスポンジ状のひだ、(3)白色ベースで薄い茶色の縦の線が入る柄、(4)切ると中身が白色、(5)全体的に少し硬め。

 

 

認識しやすく、似たような毒キノコがなく、香りも食感もよく、キノコ狩りでは主要ターゲットとされているキノコです。

 

キノコブックではどれも三つ星と評価され、パスタ、ソテー、リゾットの具やオイル漬けなどの調理法が主流です。

 

 

まとめ:まずは少しでもわかるようにしよう!

キノコの種類がとんでもなく多く、毒キノコもたくさんあるので、一見キノコ狩りが難しくて怖いです。

 

しかし、1種類でもいいので、まず似たような毒キノコがないキノコを覚えてみて探してみるのがお薦めですね。

ポルチーニみたいに、似たような毒キノコがなく、食感も香りもいいキノコを見つけると、とても楽しいですよ!

 

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