一つの都市や国で生活していると、最初に当たり前ではないことでも当たり前のようになったりします。
それは最初の驚きから日々触れることによって慣れてきた結果でしょう。
筆者は東京でもヘルシンキでも生活し、それぞれ最初に驚き、慣れてきたら当たり前のように感じたことがたくさんあります。
今回は東京生活とヘルシンキ生活それぞれ5つの「当たり前」を紹介してみたいと思います。
その多くのことは実に一体両面であり、なかなか両方を同時に手に入れることが難しいことも分かって頂けるでしょう。
東京生活の当たり前(1):コンビニの存在が当たり前
本当に当たり前ですよね。
家の近くにコンビニがあって夜中でも食べ物を買いに行ったり、生活用品を探しに行ったりできます。
プリントもネットで送信してコンビニでプリントできたり、コピーしたりできます。
コーヒー?現金・ATM?簡単な文房具?コンビニに全部あります!
なんでもできるコンビニは東京で非常に当たり前のように存在しています。
ヘルシンキはそうでも行かないです。
そもそもコンビニ(R-Kioskiというコンビニ)自体は非常に少ないです。
コンビニの数よりもスーパーの数が多いので、ヘルシンキではコンビニの代わりにスーパーが存在していると言えるかもしれません。
もちろん、その数や密度は全然東京ほどないですが。
およそ徒歩20分内に大体少なくともスーパー1軒ある程度です。
食べ物や飲み物を買いたいならスーパーの営業している時間でないと買えません。
何か書類をプリントしたいときに図書館の営業時間中に行かないといけません。
東京生活の当たり前(2):移動は常に電車
東京生活のもう一つの当たり前は「電車」です。
生活の中で移動の多くは電車に依存しています。
なぜなら東京は非常に大きいな都会ですので、都心に住むのは家賃が高く、スペースが狭く、住みにくいので、多くの人は郊外に住みます。
となると移動距離は軽く15キロや20キロを超えます。
このくらいの距離になると自然と自転車などの選択肢が消え、電車が主要交通手段になってきます。
ヘルシンキは人口が比較的に少なく、都市圏が比較的に小さいため、電車、地下鉄、バス、トラム、自転車等人々は様々な交通手段を利用します。
例えば、筆者はヘルシンキで電車、トラム、自転車など複数の交通手段をよく利用しており、電車だけの生活ではありません。
東京生活の当たり前(3):外食の選択肢が非常に多い
本当にそう思います。
種類においても価格帯においても選択肢が多いです。
一番安いものであればコンビニとかで買えますし、チェーン店のラーメン屋さん、牛丼屋さん、うどん、しゃぶしゃぶ、すき焼き、火鍋などなどたくさんあります。
選ぶに困るほどうれしい状況になるのは東京では「当たり前」です。
対照的にヘルシンキはかなりかわいそうな状態です。
外食の選択肢が非常に少ないです。
安いものは基本的にケバブ、ピザとバーガーの3種類しかありません。
高いものであれば洋式レストランはたくさんありますが、北欧料理やヨーロッパ料理の中ではやはりそれほど大きいな差はないです。
東京の食生活にはうらやましい限りです!
ヘルシンキ生活の当たり前(1):混雑は起きない
東京では想像できないことでしょうが、ヘルシンキで混雑になることがほとんどありません。
厳密にいうと、ヘルシンキでは年越しの花火パーティー会場か、5月1日ヴァップの公園くらいしか混雑になりません。
東京だとイベントがあれば混みます。
電車には朝も夕方も混みます。
連休になると高速道路も電車も観光地も混みます。
ヘルシンキは人口が少ないので混まないのは一つストレスがたまりにくいメリットと言えますね。
ヘルシンキ生活の当たり前(2):人工物から離れ、自然に触れ合うことはとにかく簡単
ヘルシンキはフィンランドの首都であり、フィンランド最も人口が集中している都市ですが、人工物から離れ、自然に触れ合うことが実に当たり前のように簡単です。
ヘルシンキの市中心部は半島に位置しているため、市中心に住みながらも海辺への距離が実にとても短いです。
市中心のどこからも海辺まで「徒歩」30分かかりません。
歩いて30分だけで視野が広がる海に行けるのです。
ヘルシンキの郊外に住んでいれば、「森」へのアクセスがとても簡単になります。
例えば、自転車で20分もかからずに近くの森林公園に行けます。
ヘルシンキで生活していれば人工物から離れ、自然の中に溶け込むのが実に当たり前のようなことです。
筆者も実にこのような生活から充実感を得られています。
ヘルシンキ生活の当たり前(3):物質中心ではない生活
筆者にとってヘルシンキ生活の一つ大きいな特徴は「物質中心ではない」ことです。
東京で生活していると幸福感の多くを物質に頼ざるを得ないと感じます。
例えば、家の生活スペースが狭いので、より多くの金銭を手に入れてより大きいな家に住み替えたくなります。
食べるならよりいいレストランを求め、高い代金を払わないといけません。
手に持つカバン、手にかける時計、洋服などもより良いもの、新しいものに買い替えて多少の幸福感を手に入れようとします。
しかし、ヘルシンキではこのような感覚が薄いです。
高い税率と充実した社会福祉制度も深く関係していますので、人々がより多くの金銭を手に入れようとする欲望が東京ほどないです。
大自然などお金のかからない幸福感が簡単に手に入るため、物質に頼る必要も少ない・低いです。
生活が金銭にそれほど頼らないため、物質中心の生活ではなくなります。
となると、人々は自分にどのような生活が楽しいか、どのような生活をしたいかと自由に発想し、実行していけます。
東京では非常に難しいことですが、ヘルシンキでは実に当たり前のようなことです。
理解するにはそれほど難しくない話ですが、実感するには東京やヘルシンキに住んでみないとなかなか難しいかもしれませんね。
これらのように東京生活とヘルシンキ生活のそれぞれ3つの当たり前を紹介させて頂きました。
いかがでしょうか。
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