5分で読むムーミン小説:ムーミンパパの思い出(4)

公開日:2018年1月26日  更新日:2020年1月2日  関連分類:

嵐のど真ん中に海のオーケストラ号は激しく揺れました。

 

ムーミンパパは手あたり次第のものに必死に捕まっていながら自分は「ヘムレンおばさんの庭のブランコに乗っていてもうじき家に入ってオートミールを食べるんだ、なんて」とまで思いが吹っ飛んでいました。

 

激しい暴風雨にはもう耐えられない中でまさかの奇跡が!!!!

ヘムレンおばさんの庭を想像していたムーミンパパが目を開けると、不思議な風景を目にしました。

 

海のオーケストラ号は空を飛んでいました。はるか下のほうではまだ嵐が続き、黒い波が逆巻いていました。

 

上を見上げると、帆綱に大きいな白い風船が見えました。雲が引き上げてくれたんですね。

5人は再び安全な状態に戻りました。

 

しかし、海のオーケストラ号は大損害を被りました。マストは折れ、水車がなくなり、操舵室の金の屋根飾りもなくなりました。

 

そして、雲は徐々にしぼまって船は海面に戻りました。

 

 

ようやく見つけた陸地は実に陸地ではなかった!

お腹がすいた5人は朝ごはんを食べると、突然ムーミンパパは陸地を見つけました!

陸地に丘があり、丘の上に灯台のようなものがありました。

 

一行は早速上陸の用意をし(もちろん、ヨクサルは何もしませんでした)、接岸しようとした瞬間に頭の上のほうから雷みたいな声が落ちてきました。

 

竜のエドワードでした!!

 

エドワードはフレドリクソンたちに騙されて硬い岩のある川に座らせられたことをまだ怒っています。

 

 

王様の園遊会とミムラ家族への初対面

ムーミンパパとフレドリクソンは柔らかい雲を竜のエドワードに座ってもらおうと説得し、エドワードが座っていると隙間を見て陸地(島)の奥へ逃げていきました。

 

草だらけの場所を迷っているとある家を見つけました。

中に女の子がいて、ミムラの娘でした。

話を聞くとお母さんのミムラ夫人は園遊会に行きました。島の王様の100歳記念園遊会だそうです。

 

ムーミンパパたちはミムラの娘に園遊会に連れて行ってもらいました。

 

園遊会までの途中で王様の設置した仕掛けによって様々なことにいたずらされました。

また、王様から賞品をもらうための様々な場所に隠された金色の卵もみんな探しました。

 

※写真は書籍より撮影して引用。参考書籍:『ムーミンパパの思い出』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、小野寺百合子/訳、1990年発行

 

王様が開催した誕生日園遊会へ参加!

とても賑やかな園遊会です。

 

5人が着いたら祝杯を上げ、王様の100歳誕生日をお祝いました。

 

その後、それぞれが王様から賞品をもらったり、メリーゴーランドに乗ったり、ダンスしたりして園遊会を存分楽しみました。

 

ミムラ夫人にも出会い、少し会話を交わしました。

 

ヨクサルはここでミムラ夫人と仲良くなったでしょうね!

 

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ムーミンパパ冒険の旅の頓挫とフレドリクソンの離脱

ある朝、ミムラの娘がみんなと一緒に冒険に行きたいと言っているとき、王様の近衛兵が電報を持ってきました。

週に二日を王様の家来を驚かしたり楽しませたりするものを発明し、ほかの時間を自由に好きなものを発明してもらうという王様からの命令でした。

 

ずっと発明家になりたがっているフレドリクソンは町に引っ越し、操舵室だけ海岸に残して船も持って行きました。

 

フレドリクソンの離脱にショックを隠せないムーミンパパは戸惑い、冒険を続けられないなら何かできるの?とフレドリクソンに聞きました。得た答えは「新しい村づくりはどう?」でした。

そういうことで、ムーミンパパはロッドユール、ヨクサルとミムラの娘の3人で「新しい村づくり」を始めることにしました。

 

しかし、「新しい村づくり」という意味は誰もわかっていなく、口論になってしまいました。

 

最後、ムーミンパパは「自由な冒険家が集まってとんでもないすごいことをやる」と言い、「今週の金曜日夜にすごいことをやる」と言い放ちました。

 

※写真は書籍より撮影して引用。参考書籍:『ムーミンパパの思い出』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、小野寺百合子/訳、1990年発行

 

未来を悩む同時に起こったお化け騒動事件

ムーミンパパはすごいことって何をやるかを悩みながらも、フレドリクソンに残された操舵室の手入れや改修を始めました。

2階建てに改修し、階段を作って窓際で休んでいる際に、丘の下からどうやら薄白いものが浮いてきています。

 

お化けが小屋に入ってきてムーミンパパと対面したが、ムーミンパパは驚かず、お化けは金曜夜中にまた来ると言って去っていきました。

 

これはチャンスだと!ムーミンパパは金曜の夜にみんなを集めました。

お化けも出てきましたが、ロッドユールしか驚かず、ミムラの娘もヨクサルもお化けのことをからかったり笑ったりしていました。

 

お化けは怒って、誰も寝れないように夜にずっと騒音を出していました。

 

最後、ムーミンパパ仲介で和解し、お化けはフレドリクソンから新しい驚かし方を覚え、ムーミンパパの操舵室に住み着くことになり、新しい村作りの一員になり、夏至の夜が過ぎていきました。

 

続く。

 

※参考書籍:『ムーミンパパの思い出』講談社、トーベ・ヤンソン/作・絵、小野寺百合子/訳、1990年発行

 

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