かもめにも注意!鳥たちによる被害が深刻なフィンランド

公開日:2020年5月22日  関連分類: 

 

日本でフィンランドと聞けば数年前の映画「かもめ食堂」と連想する方も多いことでしょう。

 

それほどまでヘルシンキ近郊ではカモメを目にしないことはありません。

 

 

丸々太っていて想像するよりも大きなカモメは、

 

ちょっと可愛らしいイメージを抱く方もいらっしゃるとは思いますが、

 

ところがどっこい、

 

けっこう危なかったりするので、注意も必要です。

 

 

*フィンランドには色々なカモメがいます。

参考:フィンランドでよく出会う4種類のかもめ

 

 

 

 

特に夏のマーケット広場ではカモメに気をつけましょう

ヘルシンキの海の近くには、有名な観光名所であるマーケット広場、カウッパトリ(Kauppatori)があります。

 

ここには毎年たくさんの観光客が訪れ流ことで有名。

 

 

マーケット広場では色々なものや食べ物が売られていて、

 

夏にはアイスクリームを買って、海の景色を見ながらその場で食べられる方も多いのです。

 

 

しかし、これがとても危なかったりします。

 

 

そう、賢いカモメは隙を狙うどころか、堂々と人の手から奪ってやろうと待ち構えています。

 

 

これを知らない人がよく被害にあっています。

 

更には、かもめに餌を与える人も中にはいるようですが、

決してそんなことをしてはいけません。

 

かなりの勢いで力強く何匹ものカモメが襲ってきます。

 

 

そして、更には

 

「きゃーーーカモメが上に飛んでる!フンが落ちてくるんじゃない?!」

 

と、騒いでいたものなら、

 

その人を目掛けて落としてくることも。。。

 

 

フィンランドでは「カモメ戦争」なんて言われて新聞記事になったこともあるんですよ。

 

 

 

 

解決策として今まで色々試してきたヘルシンキ市

数年前からヘルシンキのマーケット広場では

 

このカモメによる被害の解決策を色々と試されてきました。

 

 

例えば、鳥の網を使ってみたり、鳥が寄り付かない旗を立ててみたり、、、

 

しかし、これらは全て失敗。

 

最初の数日間だけの効果だけで、

 

1匹のカモメが「これはただの罠だ」と気づけば他のカモメたちも「そうかそうか」と寄ってくるのです。

 

 

ここで思いついた新しい策が、

 

カモメが警戒する音を1日に数回再生させるというもの。

 

 

1匹のカモメが避難の呼びかけを聞くと、逃げて他のカモメにも「警戒して!」と伝えるのです。

 

 

これにより、個々のカモメはすぐに戻ってきますが、大きな群れは寄り付きません。

 

 

しかし、これはまだ試作の段階。

 

専門家によると、15分ほどでまた戻ってくるカモメもいると言います。

 

 

 

 

マーケット広場にいる人々には迷惑な音にならないのか?

結果から言ってしまうと、意外にも邪魔な音とは感じないようです。

 

このカモメを警戒させる音は

 

もちろん人の耳にはカモメの叫び声のように聞こえますが、

 

海沿いのマーケット広場はカモメの音に慣れています。

 

 

そしてこの広場に訪れる人もまた、

 

市場周辺の雑音の中では気づくことすらないそうです。

 

 

カモメだけじゃなかった鳥による被害、実は深刻

 

夏が近づいてくると、色々な水辺で見かけるカオジロガンというちょっと大きめな鳥います。

 

これらは時に、物凄い数の群れで移動し、フィンランドの農業に被害をもたらします。

 

 

この被害は年々増加しており、

 

既に今年、いくつかの農場の飼料作物はすでに失われています。

 

 

家畜用飼料の牧草サイレージや

 

穀物、エンドウ豆、インゲン、

 

玉ねぎは畑から掘って食べるので、農業者にとっては深刻です。

 

 

*カオジロガンってどんな鳥?もう少し知りたい方に。

参考:フィンランドでよく見る3種類の鳥「カオジロガン」「マガモ」「クロウタドリ」

 

 

被害総額がすごいのにちょっと矛盾なことも

経済的、社会的、生態学的に持続可能な福祉を開発しサポートしている、

フィンランドの経済開発・輸送・環境センター(Elinkeino-, liikenne- ja ympäristökeskukset略: ELY-keskukset)と

環境省からのプレスリリースによると、

2018年、約147ユーロ(1億7640万円)の補償額を支払ったと言われていますが、

 

そのうち、140万ユーロ(1億6800万円)を超える補償のほとんどが農業への損害に対して支払われました。

 

この大部分がカオジロガンの損傷。

 

 

その額は約110万ユーロ(1億3200万円)です。

 

 

多くの農業者の状況は絶望的です。

 

なぜなら、原則として鳥の追放には当局による許可が降りなければ手をつけることができません。

 

 

特に、北カレリア地域ではこの被害による問題が深刻で、110万ユーロの補償金のうち

 

90%がこの地域で使われました。

 

 

にもかかわらず、

 

なんとも変な話ですが、

 

フィンランドでカオジロガンは自然保護法によって保護されており、

 

その補償額は336ユーロも(4億320万円)。

 

 

更には、欧州連合の 鳥類指令・附属書Iに含まれているので、

 

すべてのEU加盟国におけるカオジロガンの保護に特別な注意を払う必要があり、

 

狩猟に至っては国ごとの除外が必要です。

 

 

このように様々な問題が重なっており、一筋縄ではいかないカオジロガン問題。

 

 

フィンランド農林業生産者連盟(Maa- ja metsätaloustuottajain Keskusliitto 略:MTK)によると、

 

欧州連合のカオジロガンの規制も変更する必要があると言われています。

 

最終的に将来、狩猟法の下でゲーム種に変換される可能性があると確信しているそうです。

 

 

実は色々な問題を抱えながら自然や動物とどうにか共存しているフィンランド。

 

ちょっと意外な一面を今回はピックアップしてみました。

 

 

*記事内では1ユーロ=120円で計算しています。

 

 

情報・引用:Ilta-Sanomat -MTK:n johtokunta ärähti: Valko­poski­hanhet poistettava pelloilta välittömästi – ”Tilanne on monin paikoin toivoton”

情報・引用:Yle-uutiset -Lokkisodassa uusi ase: lokkien oma hätähuuto

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「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

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