フィンランドには多くの種類の鳥が生息し、全体は450種類に上ります。
その中で海辺などで一番よく会うのは「カモメ」です。
日本でかもめのイメージがかなりいいイメージがあるが、フィンランドではカラスのような小悪魔的な存在です。
なぜかというとかもめはよくテラスで食事している人もしくは公園でピックニックしている人を襲い、食べ物を取ろうとするからです。
そんなかもめですが、フィンランドでは良く「オオカモメ」「シロカモメ」「ゆりかもめ」「ニシセグロカモメ」が見れますので、今日はこの4種類のカモメを簡単にご紹介します。
オオカモメ(Great black-backed gull)
オオカモメ最大の特徴は大きいな体です。
体長が75センチに達し、翼幅が150センチに達します。
そのカモメの中で最大級の体から、カモメの王様とも呼ばれたりします。
英語では「Great black-backed gull」と呼び、大きさを「Great」、体の色の特徴を「Black-backed」を名付けています。
英語名の通り、体が大きい特徴以外、背中と翼が黒いという特徴があります。
ただし、3年目までの若いオオカモメは黒くなく、灰色をしています。
また、くちばしが黄色く、先端に赤い点が付いているのが特徴です。ただし、足は灰色(若干ピンク)です。
オオカモメは主にヨーロッパと北米の沿岸部で生息し、年中同じエリアで過ごすこともありますが、繁殖期に北極海沿岸やバルト海沿岸へ移動することが多いそうで、夏季のフィンランドの海辺で是非探してみてください。
※写真引用:All About Birds
シロカモメ(Glaucous Gull)
シロカモメはオオカモメと同じく大型のカモメであり、体長60センチ前後、翼幅150センチ前後です。
オオカモメと最も異なるのは、背中と翼の色です。
背中と翼は薄い灰色で、ほぼ全身が白色に近い感じです。
また、くちばしと目は黄色です。
繁殖期の夏季は北極海沿岸もしくは北極海の島で行われ、冬にヨーロッパや北米北部で過ごします。
フィンランドでは冬季に見る鳥ですね。
※写真引用:All About Birds
ゆりかもめ(Black-headed Gull)
ゆりかもめは日本でもなじみのかもめです。
くちばしと足が赤く、羽が白く、その姿が美しくて東京都の都民の鳥としても指定されており、東京でお台場へ行く東京臨海新交通でも「ゆりかもめ」線と名付けされているほどです。
体長約35センチで、翼幅約100センチの小型なかもめで、ヨーロッパとアジアで生息しています。
東アジアでは夏期間中にシベリアなどロシア極東部で生息し、冬に日本にやってきます。
ヨーロッパのフィンランドでは逆に、夏にフィンランドに飛来し、冬に南へ飛びます。
あまり知られていないですが、ゆりかもめの顔は冬と夏の色が違うのです!
冬には白く、夏には黒くなります。
そのため、英語名もそのまま「Black-headed Gull」(頭が黒いかもめ)と名付けられています。
日本にいる時は基本的に白なので、白い顔のイメージしかないですが、「顔色」が変わるとはですね。
そのため、フィンランドの夏にゆりかもめを見つけるとなじみのない黒い顔を見るとゆりかめもと認識できなくなるかもしれませんね。
※写真引用:All About Birds
ニシセグロカモメ(Lesser black-backed gull)
ニシセグロカモメは体長約60センチほどの中大型カモメで、主にヨーロッパの大西洋沿岸で生息しています。
冬には南ヨーロッパもしくはアフリカで過ごし、繁殖季節には北ヨーロッパに渡ってきます。
そのため、夏のフィンランドで見つけられます。
オオカモメの外観が酷似で見分けは少し難しいですが、ニシセグロカモの体形はオオカモメよりも一回り小さく、オオカモメの足が灰色(若干ピンク)に対し、ニシセグロカモメの足は黄色というところで違いを確認できます。
※写真引用:All About Birds
いかがでしょうか。
フィンランドにいらっしゃる際には是非かもめを見つめて種類を確認してみてくださいね。
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