新型コロナウイルスの影響をモロに受ける企業は今や数知れず。
日本から一番近いヨーロッパと言われるフィンランド。
フィンランドで乗り継ぎをするという人も多く、結構大切な空港でもあるヘルシンキ・ヴァンター空港です。
参考:フィンエアーでヘルシンキにストップオーバーしてヘルシンキに滞在すると航空券はお得になるのか?
2020年、4月からこの新型コロナウイルスの影響により、フィンランド航空・フィンエアーの運行予定が大幅に変わることとなりました。
フィンエアーのフライトが90%も削減!!
フィンエアー(Finnair)はこの新型コロナウイルスの状況が改善するまで、4月初旬から全便の90%を削減すると述べました。
理由としては皆さんもご承知の通り、このコロナの状況による移動制限を重要視したためです。
通常ならば、110の路線ルートを運行、
1ヶ月あたり約12000便が飛行していたフィンエアーですが、
4月1日からは
約20路線にまで減り、
推定では1600便にまで減少します。
更に、4月に入るまでの3月末までは、
この90%削減の交通規制プログラムへ移行するための段階的な移行を開始し、
1500〜2000便のフライトにしていくとのこと。
この数字の中には重要な空港貨物便も含まれます。
フィンエアーは日本への便は飛ぶのか?4月からも運航する目的地はどこ?
4月1日からは限られた目的地への便が限られた数のみ運航します。
しかも!!!
長距離路線は多数ある国の中から、東京のみ!
その他、フィンランド国内では
クオピオ(Kuopio)
マーリアンハミナ(Maarianhamina)
オウル(Oulu)
ロヴァニエミ(Rovaniemi)
と主に4都市ですが、
イースター時期は特別に
イヴァロ(Ivaro)
キッティラ(Kittilä)
クーサモ(Kuusamo)
にも飛ぶようです。
ヨーロッパ内への運航は
アムステルダム
ベルリン
ブリュッセル
フランクフルト
ロンドン
ミュンヘン
パリ
ストックホルム
チューリッヒ
これら9都市となりますが、
コペンハーゲン、オスロ、モスクワ、サンクトペテルブルク、リガ、タリンの6都市へは旅行制限が切れた後に運航する予定でいるとのことです。
フィンエアーは最悪の経済的影響をモロに受けている
フィンエアーはついこの間、二週間前に業績予想の修正を発表したところというのに、
この4月からのフライト削減によって大変な経済的影響を受け、
更にまた新たな業績予想の修正を発表したほどの大打撃。
この危機により、今年は相当な営業損失が発生し、4,000〜5,000万ユーロ(48億〜60億円)の調整を行う必要があるとフィンエアーは述べています。
*1ユーロ=120円計算
現時点でのフィンエアーはどうにかやりくりは出来ているでしょうが、
この先どうなるか予測がつかないですし、今回のこのような突然の停止は損傷なしでは生き残れないことは明らかでしょう。
航空会社は今までに経験したことのない危機に現在あります。
ビジネスおよび業界分析の生産と販売を専門としている会社、Inderesの調査会社であるFinnairのアナリストAntti Viljakainen氏は、
金融危機の間に中間報告書と財務諸表を分析調査し、どうにか探ってみたけれども需要は急落しとのことで、
現在起こっている突然の経済的停止とは異なるタイプのものだったと述べています。
そりゃそうでしょうな、とは誰しもが思います。
今まで多くの危機を経験してきたこととは思いますが、この世界的にパンデミックとなってしまったコロナウイルス危機のような突然の大打撃はどこの航空会社も今回が初めてでしょう。
フィンランド政府がフィンランド航空を積極的に支援するとのことですが、
まだまだこの先も暗闇が続きそうだと、消費者は考えています。
フィンエアーが業績予想の修正を発表した日、ヘルシンキ証券取引では12%マイナス。
ちなみに同じ頃、エールフランスKLM(Air France-KLM)の株式は18%、
低価格でフライトを提供するイギリス航空会社のイージージェット(easyJet)は26%、
ルフトハンザドイツ航空(Lufthansa)は11%下落しました。
フィンランド以外の多くの国でも既に新型コロナウイルスに規律されている企業に支援を約束していますが、市場は落ち着いていない状況です。
もうどこもかしこもガタガタの世界ですが、気持ちも生活も環境もどれだけ人が少しでもポジティブに保てるよう試されている時期なのかも知れません。
情報・引用:Ilta-Sanomat -Finnair leikkaa 90 prosenttia lennoistaan – vain kriittiset yhteydet lennetään
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