
みなさん、どんなクリスマスをお過ごしですか?
クリスマスプレゼントやクリスマスディナーにケーキ、街もキラキラしていますね。
このクリスマス、フィンランドではとても心温まるニュースが上がっていたのでちょっとご紹介します。

フィンランド・南カレリアの子供達を救ったサンタクロースは起業家?!
フィンランドのカレリア地方では12年ほど前から、孤児院や里親家庭、家庭外児童福祉サービスに関わる子供や低所得家庭などの理由でクリスマスにプレゼントを貰えない子供達へ地元の国際青年会議所がプレゼントを送っています。
年々増加にある低所得世帯、昨年は830人の子供達がこの機会を通じてクリスマスプレゼントをもらうことができました。
このように、カレリア地方の国際青年会議所が代表となって毎年「クリスマスに支援・寄付」を組織し、ヨウルプー(Joulupuu)と言う慈善団体も一緒になって支援していたのですが
まさかの今年の10月、「今年カレリア地方ではできない」と国際青年会議所は発表。
代表がダメなら今まで一緒に支援していたヨウルプーも動きようがありません。
これを聞いた子供達はクリスマスの2ヶ月前から残念な気持ちでいっぱいだったことでしょう。
しかし、
「こんなのせっかくのクリスマスに子供達が可哀想すぎる!!」
と、立ち上がったのが地元の起業家、ピーア(Piia)とヤンネ・マエンパー(Janne Mäenpää)というご夫婦。
このご夫婦がリーダーシップを取って立ち上がると、南カレリア地方の約12社の企業も「ぜひ協力しましょう」と、この企画に参加しました。
起業家だけでなく皆んながサンタクロースになる
街の商店街にはクリスマスツリーがあり、その枝には「リクエストのカード」がぶら下げられています。
そのカードには子供の年齢や希望するプレゼントなどが書かれていて、誰でもこのカードをとることができ、願いを叶える(寄付する)ことができると言う仕組み。
リクエストカードに記入するプレゼントに「あれはダメ、いくらまで!」などの制限はありません。純粋に子供が欲しいと思うプレゼントを書いていいのです。
逆に、寄付する側は商品が壊れていないもの、清潔なものでないといけません。
これらで集まったクリスマスギフトはどうやって子供達に届けられるかと言いますと、、、
慈善団体のヨウルプーがある案を出しました。
南カレリアの社会保険地区が集まったプレゼントを一旦収集し、子供達に配布してくれる手助けをしてくれるだろう、と。
その案の通り、これらの寄付は参加した起業家達の助けを借りながら南カレリアの社会保険地区に届けられ、そこからまた受取人である子供達のところへクリスマスプレゼントが贈られることにまりました。
それも、クリスマスに間に合うよう、急ぎ足で届けられます!!
クリスマスツリーのリクエストカードにはどんなプレゼントが書かれていたのか?
最近では、とても高価なプレゼントについて雑誌などに書かれていたりします。例えば、1000ユーロの携帯電話やハイブランドのバッグが必要だ、とか。
「高価なリクエストもあったのは確かですが、それらは貴重なもので子供に対しては必要なものだと感じました」と、児童福祉サービスマネージャーの方はおっしゃています。
ちなみにハイブランドのバッグなどはリクエストされていなかったようです。笑
どんなものがリクエストされていたかと言うと、
例えば、学生の子はクリスマスプレゼントに教材や趣味用具、小さな子供はおもちゃです。施設から家に帰る子供は、自分の家のためにシーツやタオルが欲しかった子もいたかもしれないとのこと。
今回、この支援を通してクリスマスプレゼントを贈られる子供達は18歳未満対象とされています。年齢が幅広いこともあり、ギフトの必要性は本当に多様です。
一般的なプレゼントのリクエストはギフト券だったりします。
「ギフト券は非人道的なプレゼントだと思う人もいますが、特定の年齢の子供にとっては、友達とショッピングすることができる」とサービスマネージャーの方。
今回のこの企画で集まったプレゼントは全てリクエスト通りの物を集めることが来たそうです!これはすごい!!!
地元の国際青年会議所は今回、今まで通りのクリスマス支援・寄付をキャンセルせざるを得ませんでしたが、それでも小規模での支援・寄付は実現したんだそうです。
実は、蓋を開けてよくよく見てみるとフィンランドの低所得世帯や色々な事情で満足にクリスマスを過ごせない子供達は多いのです。今回のこの記事のように、皆んな一人ひとりが一つになって子供達を助け合うクリスマス。すごく素敵で心温まりました。
みなさんにも素敵な心温まるクリスマスを!!
参考・引用:Yle-uutiset -Yrittäjät pelastivat 600 köyhän perheen joulun eivätkä katsoneet lahjojen hintaa..
参考・引用:Yle-uutiset -Monet köyhien perheiden lapset uhkaavat jäädä ilman joululahjaa..
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フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
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