5分で読むムーミン小説:ムーミン谷の彗星(4)

公開日:2017年12月15日  更新日: 2020年01月02日 関連分類:

この日、全然風がなく、とても暑いです。

 

誰も起きたくなかったです。

 

ムーミンが先に木から降りました。

 

 

ムーミン谷!

森には緑も花もありました。昆虫と動物はほとんど隠れましたけどね。

6人が前に進めると目の前にムーミン谷が開けました。出発した時と変わらず静かで、青いムーミン屋敷も立っています。

 

ムーミンママはムーミンの帰りを歓迎するケーキを作っています。ムーミンパパはムーミンがなぜまだ帰ってこないのかを心配していました。

じゃこうねずみはムーミンが帰ってきたことをパパとママに伝えると、パパとママは急いで外へ出ていきました。

6人はようやくムーミン谷、ムーミン屋敷に到着し、ムーミンは興奮してムーミンパパとムーミンママに旅の冒険を説明し、他の新しく来た4人もムーミンパパとムーミンママと話し、自分のことを紹介していました。

その中でヘムルは自分の切手アルバムがムーミン谷に飛ばされ、ムーミンパパが保管したことを知り、大喜びで、スニフは大好きな子ネコのことをずっと気にかけていました。

 

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洞窟へ避難!

彗星の衝突時間(夜8時42分)を知ったムーミンパパ、ムーミンママは急いでスニフの見つけた洞窟へ避難する準備を始めました。ちょっとしたお引越しです。

 

手押し車を何台も何往復もしてようやく夕方6時半に運ぶ必要あるものを全て運びました。

スニフは子猫のことがすごく気になり、探しに行きました。

子ネコは自分の体を舐め、スニフが一緒に洞窟へ避難しようと誘ってもあまり反応しませんでした。

 

洞窟の入り口に毛布をドアの代わりに使ったが、スナフキンは地下の火の精からもらったどんな熱でも耐えられる油を毛布に塗り、強くしました。

 

時刻は8時。もう少し時間があることでムーミンママが作ったムーミン歓迎ケーキを食べようとすると、見つからず、じゃこうねずみに座られていると気付いたが、じゃこうねずみは体を動かしたくなく、みんなはすごくがっかりしました。

 

※原作書籍より撮影して引用。

 

おまけに、スニフは誰も自分のことを考えてくれないこと、ケーキも自分へのものではないこと、子ネコのことも考えてくれないことを拗ねて駆け出していきました。

 

時間がもう8時25分、衝突まで残り17分。ムーミンは心配でスニフを探しに行きました。

森でスニフを見つけたら残りわずか6分で一生懸命洞窟に向けって走るだけでした。

洞窟に戻ってスニフがみんなに子ネコのことを紹介し始めるとたん、彗星が地球に突っ込みました。

 

石油ランプがひっくり返って洞窟の中は真っ黒になりました。

山全体がぐらぐら揺れて辺り一面が震え、彗星が悲鳴をあげました。(それとも地球が)

みんなは体を縮め、洞窟の奥に引っ込んでいました。時間が恐ろしく長く感じ、誰もが心細くてたまりません。

暫くしたらスナフキンがすっかり治ったハーモニカで子守りの歌を吹きました。

この夜、誰も洞窟から出ることがありませんでした。

 

※原作書籍より撮影して引用。

最後

翌日、ムーミンが外へ出ると、すべてが同じで色もなく音もしません。しかし、地面に恐ろしい衝撃の穴もありませんでした。

 

その後、スナフキンが「彗星は地球に衝突せずにかすって行っただろう」と推測しました。

 

少し時間が経つと、遠くから海が戻ってきました!

光もどんどん強くなり、いつもの太陽が現れました。

海の生き物も森の生き物も徐々に出てきました。

 

そして、ムーミン一家とみんなはムーミン屋敷が残っているかを見に行くことにしました。

 

終わり。

 

 

※参考書籍(写真引用を含み):「ムーミン谷の彗星」講談社 青い鳥文庫、トーベ・ヤンソン/作・絵、下村隆一/訳、2014年発行(新装版)

 

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