フィンランドにあるカワイイこれ何?ミツバチたちを守ろう

公開日:2020年5月20日  関連分類:

写真引用:https://yle.fi/

 

森の多いフィンランドでは小鳥の巣箱が設置されている木をよく見かけます。

 

ん?しかしこれはちょっと違いますね。

 

 

小鳥の巣箱と同時に時々色んなところで目にするいくつもの穴が設けられて作られたお家。

 

 

実はこれ、受粉昆虫のための巣箱です。

 

「え゛!虫を寄せ集めるって害はないの?」

 

と、日本人の目にはちょっと変にうつるかもしれません。

 

 

しかし、フィンランドではこれが役に立つこともあるんですよ。

 

 

 

 

ベリーやリンゴ、花をもっと増やしたい

フィンランドの庭先やコテージに実りづくベリー類やリンゴの木、そして綺麗な花など、

 

受粉が必要となる植物には、花粉を運んでくれるミツバチのような花粉媒介者が必要です。

 

 

その為にフィンランドではこの穴のあいたオトッカホテッリ(Ötökkahotelli)

 

直訳すると「虫ホテル」というのを設置する人が多くいます。

 

 

これを手作りする人もいれば、

 

もう出来上がったものをお店から購入する人、

 

色々なデザインの手作りキットなども売られていたり。

 

 

知っていますか?受粉昆虫の危機は人間にも影響

 

世界の全ての作物のうち、75%が少なくとも部分的には昆虫の受粉を必要としています。

 

 

蝶やハナバエ、いくつかのカブトムシも受粉しますが、

 

最も重要な受粉昆虫は、ミツバチ、マルハナバチです。

 

 

2017年ドイツの自然保護区で27年間、研究調査したところ、

 

まさかの、

 

受粉昆虫の数はこの27年間という短い年数の間だけで

 

76パーセンも減少したことが報告されています。

 

 

最初多くの人はこの研究調査結果が真実ではないと信じていました。

 

しかし他の場所でも同じような結果が出ており、この研究調査には誤りがないことがわかっています。

 

 

フィンランドには160種の花粉媒介者がいます。

 

50年前のフィンランドでは、受粉昆虫が飛び交う牧草地などで至る所に見られましたが、

 

現在では受粉昆虫、その数はかつてのほんの一部にまで減少しています。

 

 

自然豊かと言われているフィンランドですが、意外にも、、、

 

草原と野原は特に、受粉昆虫である花粉媒介者が最も絶滅の危機に瀕している生息地の1つなのです。

 

 

現在、フィンランドでもドイツと同様の調査と監視が継続して行われています。

 

 

影響は人が知らないところで既に出ている

先ほど、世界の作物の75%がこれら受粉昆虫たちのおかげで実っていると言いましたが、

 

実は、この昆虫たちの減少によって、収穫量の現象は既にフィンランドで見られています。

 

 

例えば、菜種の収穫量は、

 

1990年代初頭以降減少しており、ブラックカラントとクミンの収穫量も一部の地域で減少し始めています。

 

 

*「ブラックカラント」ってどんなベリー?

参考:カシス?黒すぐり?ブラックカラント!フィンランドのベリー

 

 

 

 

受粉昆虫がいなくなったらどうなるの?

もし、受粉昆虫がいなければ、私たちの食事は単調になるでしょう。

 

そしてビタミン不足の問題もおきます。

 

例えは、コーヒー、ココア、綿も昆虫受粉です。

 

このまま受粉昆虫の減少が続けば、これらがとても貴重で高価なものになるでしょう。

 

 

更には、空気を綺麗にしてくれている植物の数も減ります。

 

 

そして、この虫たちを餌とする多くの鳥たちの減少も。

 

食物連鎖の問題ですね。

 

例えば、燕の数はここ40年で90%以上減少しました。

 

ちょっと驚きのパーセンテージだと思いませんか?

 

この原因は、昆虫食であるツバメがちゃんとした食事(昆虫)の減少が原因だと考えられています。

 

 

ミツバチなどの受粉昆虫が減少する主に大きな理由として、

 

  • 生息地の減少
  • 殺虫剤の使用の増加
  • 外来種
  • 気候変動

などがあげられます。

 

 

特にフィンランドでは土地利用の変化により、昆虫にとってはとても厳しい環境になりつつあるのが現状です。

 

行き場を失った昆虫たちは、生き延びることができません。

 

 

しかし、この虫ホテルがあれば、寒い冬も乗り越えることもでき、

 

ミツバチなどの昆虫にとっては快適な場所となるのです。

 

 

2020年からキャンペーンを行っている

写真引用:https://yle.fi/

 

今年に入り、フィンランドでは「ミツバチなどの昆虫を守ろう!(Pelasta pörriäinen)」とキャンペーンを行っており、

 

2020年8月29日の「フィンランド自然の日」をピークに色々な運動が行われています。

 

 

例えば、

 

昆虫に適した植物や花をバルコニーや庭に植えたり、

 

芝生を無闇に刈らないことや

 

庭で殺虫剤を使わないことなど、

 

 

その中でも特に話題になっているのが、虫ホテルです。

 

写真引用:https://www.hyvinkaa.fi/

 

ハチ刺されや害虫には注意しなければならないので、

 

設置場所にも注意が必要ですが

 

インターネットには色々な作り方のチュートリアルも最近ではたくさん出てきていますので、

 

これからもっと目にする機会が増えることでしょう。

 

 

人も昆虫も、うまく共存し合えたらいいですね。

 

 

情報・引用:Yle-uutiset -Pölyttäjien määrä on romahtanut – ja siitä voi tulla ihmiskunnan kohtalonkysymys

情報・引用:Yle-uutiset -Hyönteishotelli on kevään tonttuovi – nämä neljä keinopesää odottavat pörriäisiä pihoilla eri puolilla maata

情報・引用:https://www.hyvinkaa.fi/

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ショップコンセプト

1.フィンランド 北欧というと?

フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら