未来も地球で住めるためにフィンランドで議論される環境対策

公開日:2019年10月29日  更新日: 2019年11月30日 関連分類:

 

読者のあなたは環境議題に関し、どのくらいの認識があるのでしょうか。

どのくらいの行動を起こしているのでしょうか。

我々の地球があと何年住めるかがわかるでしょうか。

 

 

今年国連の報告によると、我々の住む地球が未来でも住めるようにするため、10~20年内に二酸化炭素や温暖化ガスの排出量を大幅に削減しないといけません。

 

 

つまり、今から「急速に」「大規模な」行動や変化を起こさないと地球が終わってしまうのです。

言い換えると、20~30代以下の人、もしくは自分の子供や孫はもう遠くない未来の地球で生きていけなくなるかもしれません。

 

 

このような問題を認識し、フィンランドでは環境に対する意識がとても高まっています。

特に「サステナビリティ」(Sustainability)という言葉が社会にどんどん普及し、浸透しています。

 

その意味も「永続可能性」ということです。

今日だけではなく、10年後も100年後も問題なく続けていけるようにすることです。

 

 

そのために、フィンランドは現在様々なことが一般家庭や一般会社から国会や中央政府まで様々な議題に上がり、議論されています。

 

 

例えば、フィンランドのトップ大学であるヘルシンキ大学の学生食堂は2020年から学食に「牛肉を提供しない」ことに決めたそうです。

牛肉の生産には非常に大量な二酸化炭素が排出されるため、永続可能という観点から見ると学食に適さない食材とみなされたのです。

 

参考記事:牛肉を食べなければ二酸化炭素の排出量を減らせる?ヘルシンキ大学食堂は2020年から牛肉を提供しない

 

 

他にも様々なことが議題に上がり、議論されています。

 

 

 

 

植物性食材の税金を下げる方向に進めたいとフィンランド首相がコメント

フィンランドが自国に設定した環境問題の目標は2035年に二酸化炭素の排出量(ガソリンの使用など)と固定量(植林など)が同等になり、新規二酸化炭素排出量をゼロにすることです。

 

期限はわずか16年間の短い期間で、非常に困難度の高い目標に見えます。

 

 

フィンランド首相Antti Rinneはこの高い目標を達成するために自分の考え方を述べました。

 

「基本的に何か政策を決める前に適切な研究や議論が行われていない限り、すべての可能性を排除しません。ただ、一つの選択肢として『環境にやさしい食料品』の税金を減らすことは存在しているのではないかと思います。植物性食品をより安くし、肉製品は安くしないということで消費者の消費行為を導くのです」

 

 

食品は一つ重要な部分ですが、エネルギーと運輸も環境問題に置いてカギを握っています。

 

 

 

 

フィンランドは運輸交通部分の二酸化炭素排出量を2030年までに半減させる!

フィンランドは2030年に交通運輸による二酸化炭素排出量を半減させる目標が提出されています。

2019年現在実際の政策面や予算配分面では特に何もまだ変わっていないですが。

 

 

フィンランドのトップ大学アールト大学の研究チームが行った研究によると、2030年までに交通運輸による二酸化炭素排出量を半減させるためにガソリンの価格を上げるのが有効な手段だそうです。

 

 

具体的な方法は、ガソリンを販売する各業者が国から「二酸化炭素排出量許可」を購入することです。

1リットルのガソリンを使うことで排出する二酸化炭素の排出許可をガソリン販売業者が買います。

そして、このコストは消費者に転嫁されます。

 

 

ガソリンのコストが上昇することで自家用車をより効率的に使ったり(何人か一緒に搭乗したり、買い物はまとめてやったりなど)、運輸業界もより効率的に行う方法を考えたり(地元生産地元消費など)するようになると二酸化炭素排出量の削減目標を達成できるのではないかと考えられたそうです。

 

 

フィンランドの交通運輸による二酸化炭素排出量は2007年をピークに徐々に下がってきています。

しかし、下がるスピードは到底2030年半減の目標に及ばないです。

 

 

アールト大学の研究者経済学教授であるMatti Liskiが釈明します。

 

「厳しいのはこの研究結果ではなく、厳しいのは政府が定めた目標です。我々は研究をもとに政府が決めた目標を達成するための方法を提示しただけです」

 

 

 

 

生活出費の増加は人々から反感を買います

環境問題は重要で、地球がもうすぐ住めなくなるとわかっていても「自分の生活」だけは質を下げたくないというのは多くの人々の声です。

それはたとえ環境意識の高いフィンランドでもです。

 

 

調査会社 TNS Kantar Agriが2019年8月に1000人のフィンランド人に対して行った調査では、環境永続性のためにより高い食材を買ってもいいと返答したのは10人中に一人だけでした。

 

 

調査の詳細を見ると、若い人々からは他の人々よりも環境永続性を重視します。

特に大学生以下の青少年です。

 

就職すると出費に対する考え方が変わる人が多いようです。

 

 

また、企業の管理階級の人々も環境永続性を支持し、食費が上がっても構わないと答えています。

 

 

環境問題のために食費が上がることに反対する人々の中で最も多いのは40~50代の人々と低収入の人々です。

 

 

 

 

まとめ:地球が住めなくなっても自分の生活を守るか?

究極な質問ですよね。

 

毎日いつもの通りに生活しているが、気象の変化も目に見えて肌で感じれて変わっているでしょう。

 

無力な自分にとって何か大きいなことができるわけではないし、環境のために高い出費が気楽にできるわけでもないです。

 

でも、このままでは確実に地球が住めなくなる日が近付いてきているのです。

 

読者のあなたはどうしますか?

 

 

参考・引用:YLE Finnish PM seeks lower taxes on plant-based food

参考・引用:YLE Report: Finland needs to raise the cost of petrol to fight climate change

参考・引用:YLE Poll: Only one in 10 ready to pay more for more sustainable food

 

 

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2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。

3.運営に「誠実」と「感謝」

「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

4.キートスショップの名前

Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。

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