バイオトイレとも言われるコンポストトイレ。
堆肥化させるので自然にとても優しいおトイレです。
「めちゃくちゃ臭いそうだわ」と思いのあなた!!
実は、そうでもありません。
日本の公園などでは水洗トイレなのにエラく酷い悪臭を放っているところもありますが、
不思議とフィンランドの国立公園などの道中にある簡易トイレは全く臭わないことが殆ど。
その不思議、どうしてだか分かりますか?
フィンランドのコテージではよくあるコンポストトイレ
フィンランド人が愛してやまないサマーコテージ。
ここでのトイレ事情はコテージにもよりますが、コンポストトイレが一般的でしょう。
コテージからちょっと離れた場所に設置してある小さな小屋がそれです。
フィンランドのコテージで水洗トイレなどの近代的なトイレを設置しているコテージは25%ほど。
他47%が「穴を開けてその下に溜めるものを置く」スタイルです。
コンポストトイレ、なぜ臭わないの?
実は、フィンランドのこのトイレ、
便座の横足元を見ると、バケツが置かれていることがよくあります。
この中には細かい木のかけら?のようなものとスコップが。
これは、針葉樹の樹皮を荒く砕いた木片や木の葉、おがくずなどを混ぜたものと
無漂白の乾燥した泥炭(約50%)から作られています。
このおがくずのような、木のかけらのような物を、
用を足した後に上からスコップ一杯かぶせておけばOK。
すると廃棄物に含まれるあのツンとしたアンモニア性窒素の嫌な匂いを効果的に抑えてくれるのです。
加えてハエなどの虫も集っては来ません!!
廃棄物が溜まっているタンク自体からは少なからず臭いは発生しますが、
それも廃棄物タンクから屋上まで直通のまっすぐな換気パイプが通っているので大丈夫。
もし、この換気パイプが曲がりくねっていると、、、、悪臭が発生してしまうので
必ずまっすぐなんです。
もちろん、コンポストトイレではトイレットペーパーを使用できます。
参考:フィンランドのなるほど! トイレ事情 日本とは違ってちょっと面白い
*トイレ文化の違いか?!こちらもへぇ〜っとなります。
グローバル?!協会?!国際ドライトイレ会議があります
実は、このコンポストトイレの他にも種類があり、
冷凍モデルから燃焼モデル、分離モデルまで。
コテージにある多くのコンポストトイレ含むトイレは
水を使わないドライトイレですが、
さすがサマーコテージを多くもつフィンランド。
グローバルドライトイレ協会によって開催される国際的なイベント、
ドライトイレ会議(International Dry Toilet Conference)が開催されることもあります。
世界中のさまざまな場所から専門家や聴衆の人たちが集まる会議で
生態系の衛生から栄養素のリサイクルに至るまで、さまざまなトピックで話し合われます。
*フィンランドの空港のトイレは御犬様にも優しいのです。写真付きでどうぞ
フィンランドの法律でもちゃんとあるトイレ規定
会議まで開かれ、ちゃんと環境についてまでの真面目な会議があるのですから
もちろん、法律でもちゃんと規定はあります。
特に、トイレの廃棄物の処理方法については明確に規定されています。
ドライトイレと堆肥はコンパクトな台の上になければならず、
液体が地面に漏れだすことは違法です。
それに加え、未処理のトイレ廃棄物を地面に埋め込んではいけないということも忘れず。
もちろん、井戸や水源の上にトイレを設置するなんてことはもっての外。
フィンランドでは、業者に頼まず自分でなんでも改装したり建てたりする人が非常に多く、
このトイレも自分で建ててしまう人が少なくありません。
しかし、トイレを配置するときには自治体固有の建築規制を必ず確認する必要があります。
もし、コテージの隣人や誰かが違法に気づけばすぐに通知されることでしょう。
誰しもが快適に使用したいおトイレ事情。
エコなコンポストトイレを今回ご紹介しました。
フィンランドの森にある小さな小屋のおトイレ、実はそんなに気にするものでもないんですよ。
イメージされていたお手洗いとまた違ったのではないでしょうか?
情報・引用:https://www.suomela.fi
情報・引用:Ilta-Sanomet -Onko sinullakin mökillä laiton vessa? Laki on yksiselitteinen
情報・引用:https://vesiensuojelu.fi
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是非水回り、テーブル拭きなどにご活用頂きたいです。
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