フローレンとミムラねえさんの乙女ごころ

公開日:2018年3月8日  更新日: 2020年01月01日 関連分類:

ムーミンの物語の女子代表としてフローレンミムラねえさんを観察してみると、似ているポイントがあることに気が付きました。

 

それは、ふたりともとっても『夢見がち』であるということ。

だから、気が合うことも多いようで、ふたりで突っ走っていくことがよくあるんです。

 

そこで今回は、彼女たちの乙女ごころがキュンとときめいてしまうポイントはどこなのかについてご紹介したいと思います。

 

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少女マンガや映画に出てくるような、非日常にときめくふたり

非日常に憧れるのは、ムーミン一家にも通ずるところがあるのですが、フローレンとミムラねえさんがときめくのは、中でも『少女マンガや映画に出てくるような』非日常です。

 

それは、冒険や事件というよりも、お姫様気分を味わえるような悲劇だったりします。

 

たとえば、以前にも少しご紹介したことがある、コミック版『おさびし島のご先祖さま』というお話の中での出来事。海賊に囚われていたミムラに出会うところから始まりました。

 

難破した海賊船からミムラねえさんを助け出したムーミン。それを見て、はじめは「このひとのどこが美女なの?」なんて不機嫌を露わにしていたフローレンですが、海賊が追ってくるから逃げなきゃ!と言われたふたりは、「ロマンチック!」「見に行きましょ!」などと言い出し意気投合。

 

「海賊にさらわれるなんてどんな気分?」

「サイコーよ!」

「わたしもさらってもらってもいい?」

「海賊が同意するならね!」

 

なんて盛り上がり、しまいには海賊を見たフローレンが「とってもダンディでワイルド!」なんて言い出したりも。

 

 

 

この時のふたりは、その後の危険なんて少しも考えていないのがわかります。

 

海賊にわざと見つかっては「海賊だわ!」「助けて!」とわざとらしく叫んで逃げ出し、「追ってきてる?」「…だといいわね」なんて言いながら、この非日常を完全に楽しんでいる様子です。

 

それを目撃したムーミンはふたりを助けようと、難破船で見つけた花火を使って海賊を攻撃するのですが、そんなムーミンに対してフローレンとミムラねえさんは「かわいそうな海賊を攻撃するなんて!」と非難しました。

 

ふたりは、わるい海賊から守ってくれたムーミンにときめくことはなく、自分たちをさらってくれるかもしれない海賊にけがをさせたことに腹を立てるのです。

 

 

フローレンを取られた時のムーミンの戦い方はかしこかった?

フローレンのこういった様子をみていると、ムーミンが正々堂々と自分の魅力で勝とうとはせず、相手を下げる方向に奮闘するのも納得できる気がしませんか?

 

だって、ムーミンがフローレンのために!と頑張っても、結局あしらわれてしまったり、海賊事件の時のように怒られてしまったりするんですもの……。

 

(『ムーミンとフローレンの恋模様』という記事の中で、ほかの人にときめいてしまったフローレンに対してムーミンがとる行動として、相手をおとしめてフローレンに幻滅させようとする様子をご紹介しましたので、よかったらご覧になってみてくださいね!)

 

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フローレン、そしてミムラねえさんを観察していると、ふたりの乙女ごころにムーミンが相当振りまわされていることがわかります。

 

そんな彼がかわいそうで、がんばれ!と声をかけてあげたくなるのでした。

 

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