白樺樹液ドリンク！？ フィンランド食品探検記

 

日本の北海道にもある、見た目がとてもきれいで上品な白樺（Silver Birch）ですが、森の国フィンランドでは森の中で一つ重要な樹種です。

 

 

白樺はフィンランド語で「Koivu」（コイヴ）と呼ばれ、フィンランドでは大昔から様々な用途で利用され、フィンランド人にとってはとても大切な木です。

 

白樺の木材材質が均一で加工も利用もしやすく、しかも樹皮の成分は燃えやすく、火を起こす際の燃料として重宝されます。

しかも、樹液には抗炎症成分や利尿効果があるため、炎症を抑え、老廃物の排出を促進する効果もあるちょっとした薬のようなものにもなります。

 

 

その美しい姿からフィンランドも国の木として白樺を指定しています。

 

 

白樺はフィンランドで様々な方式で利用されますが、「白樺ドリンク」って聞いたことありますか？

 

そうなのです！

筆者もつい最近知ったのですが、白樺の樹液は飲めるのです！

しかもおいしいんですよ！

 

 

 

 

白樺から簡単に樹液を採取できる

地域によりますが、白樺の樹液採取は一般的に冬季の末や初春である３～５月（北欧、シベリアなどの高緯度地域）で行われます。

採取期間はおよそ１か月のみで、晩春になると樹液が苦くなるそうです。

 

 

白樺から簡単に樹液を採取できます。

枝を切ったり、木の幹に小さい穴をあけると、樹液がしみ出てきます。

一晩もすれば数リットルくらいの量を採取できます。

 

※幹に穴を開けたら必ず小枝で閉じましょう！でないと樹液が出続き、白樺が感染したり悪い影響を受ける可能性があります。

 

 

スウェーデンの有名なユーチューバーJonna Jintonの動画はその採取の仕方をわかりやすく説明してくれます。

 

 

 

白樺の樹液は栄養豊富で自然且つ健康なドリンク

白樺の樹液に様々な栄養分が入っています。

 

アミノ酸は１７種類、カルシウム、鉄分、マグネシウム、マンガン、リン、カリウムなどのミネラル、ビタミンC、ビタミンBやキシリトールなどが含まれています。

 

そして、１００グラムの樹液に１グラムくらいの糖分も入っており、少し甘味も感じます。

 

 

電解質が豊富でエネルギーとなる糖分も少し入っており、且つ低カロリー（１００グラムで４．６キロカロリー）なので、天然スポーツドリンクとも呼ばれ、キシリトールも含まれるので、虫歯の予防も期待されます。

 

 

※白樺の樹液は透明無色です。

 

 

すっきりして飲みやすい味

フィンランドでも白樺の樹液を商品化した会社が「Oy Arctic Birch Ab社」や「Mahla Forest社」など数社あります。

 

この２社ともフィンランドの会社で、大自然の森にある白樺から手作業で樹液を採取し、すべて有機製品です。

 

 

今回筆者が購入したのは「Mahla Forest社」の「Birch Sap 330ml」という製品で、Ruohojuuriという健康食品スーパーでは２．２ユーロ（約３００円）で販売されています。通常のスーパーでは販売されていません。

 

 

 

 

 

 

もう一社「Oy Arctic Birch Ab社」は５００mlや３リットルの容量で販売され、それぞれ６ユーロ（約７５０円）と１９ユーロ（約２５００円）で販売されています。

３リットルも買う人は本当に健康志向で白樺の樹液が好きな人でしょうね。

 

 

興味がある人は是非飲んでみてくださいね。

※業者との提携、タイアップはございません。

 

 

※ヘルシンキ市中心にある健康食品スーパーRuohojuuri

Ruohojuuriシティセンター店

 

 

Ruohojuuriカンッピ店

 

 

※ヨーロッパの有機製品マークもついています。

 

 

参考：Wikipedia

参考：Mahla Forest

参考：Oy Arctic Birch Ab

 

 

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