フィンランド人の「恋人」でもフィンランドに住むことが可能!?親密関係ビザについて

公開日:2021年3月13日  関連分類:

 

今まで聞いたことも知ることもなかったのですが、フィンランドの在留資格(ビザ)にはなんと「親密関係ビザ」という項目があります!

 

 

通常多くの国では、「配偶者(婚姻関係)」でなければ、在留資格を発行しないのが一般的です。

 

参考:フィンランドで結婚!?必要な手続きは?

 

 

フィンランドではすでに他の国よりも選択肢が多く、フィンランド人やフィンランド居住者の「パトナー」としても在留資格が発行されます。

 

参考:パトナーシップでフィンランドに移住するには?その手続きと詳細を紹介

 

 

そして、なんと!結婚してなくても、事実婚状態でなくても、「恋人」であれば、フィンランドに移住することが可能です!

 

今回は恋人のような親密な関係を持つ人に活用頂ける「親密関係ビザ」(Residence permit on the basis of intimate relationship)についてご紹介します。

 

 

 

 

フィンランド人やフィンランド居住者の恋人でもビザ申請可能だが、簡単ではない

「結婚してなくても、事実婚状態でなくても、「恋人」であれば、フィンランドに移住することが可能」と話しましたが、簡単ではありません

 

 

まずはこの親密関係ビザを申請するに簡単な部分から説明していきましょう。

 

まずはフィンランド人もしくはフィンランド居住者とは安定した恋人関係にあり、これからともにフィンランドで生活していきたいという意欲と理由を文書で説明し、提出する必要があります。

 

そして、二人とも結婚していない状態の証明書も必要です。

 

 

この「恋人ビザ」(親密関係ビザ)を申請するにあたり、一番難しいのは「事前に収入の確保」です。

 

毎月1000ユーロ以上(約13万円、ユーロ=130円)の収入がないとこのビザは発行されません。

 

 

しかも、フィンランド人やフィンランド居住者パトナーの収入や貯金に頼ることはできません

 

なぜなら、フィンランドの法律上、婚姻関係でもパトナーシップでもない二人は同じ家族ではありません。

家族ではない二人が経済的に支え合うことは法律上認められません。

 

 

そのため、もしフィンランドに移り住むには日本での仕事をいったんやめないといけないなら、安定した収入を証明できない分、恋人ビザは下りないでしょう。

 

 

もし、現在すでに日本で仕事をしており、その仕事をフィンランドに移り住んでも続けることができれば、恋人ビザの取得はだいぶ簡単になります

 

 

「フィンランドで何かしら仕事見つければいいんじゃないの?」という疑問を持つ方もいるでしょう。

 

ここでもう一つの難点は、「恋人ビザ」を持つ人がフィンランドで就労するには制限があり、どんな仕事でもできるわけではありません。

 

できる仕事は下記の通りだけです。

  • 会社で中級や上級管理職、もしくはスペシャリスト
  • プロのアスリート、コーチ、トレーナー、審判
  • 宗教関連組織や非営利組織に勤務
  • 科学、文化、芸術分野の専門家
  • 国際的な組織や国を跨ぐ仕事に就く

 

 

ただ、上記のほとんどの仕事は普通に就労ビザを取得できるので、わざわざ恋人ビザを申請しなくてもいいんですけどね。。。

 

 

 

 

なので、「事前に収入を確保する必要がある」という現実的な条件を考えると、適応する人は結構限られると思いますね。

 

例えば、作家やライターもしくはインターネットに通じて仕事をしている方など、日本に住んでいなくても仕事ができ、日本もしくはほかの場所から毎月1000ユーロ以上の収入が得られるなら、恋人ビザの申請が可能です。

 

他に、日本に不動産があり、家賃収入が毎月得られる場合、もしくは毎月年金をもらっているなら、恋人ビザの申請ができます。

 

 

もちろん、「恋人状態」の証明も必要です。

しかし、証明書がないので、できるだけ様々な資料をまとめて提出しましょう!

 

 

収入確保という難関がありますが、結婚でも事実婚でもない、恋人状態でもフィンランドに移住することを可能にする恋人ビザですが、是非選択肢の一つとして考えて頂ければと思います。

 

 

参考:Residence permit application on the basis of intimate relationship

 

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