オンライン授業は今後も継続すべきか?マイナスの声が多い中、教育大国フィンランドの状況は?

公開日:2020年4月30日  関連分類:

 

読者の皆様、こんにちは!キートスショップのケンです。

 

皆様は家にいますか?

 

筆者はほぼ毎日家でデスクワークです。

最近はよく自転車を乗ります。そして、動画も取り始めました!

(是非見てください!Kiitos Shopフィンランド動画

 

 

今日は遠隔教育について話してみたいと思います。

 

特に今のこの時期、世界多くの国は休校もしくは遠隔・オンライン授業に移行しています。

 

日本でも多くの学校が休校もしくはオンライン授業に移行していますね。

日刊工業新聞によると、日本の大学の約5割はオンライン授業に移行しています。残り4割は検討中で、1割は実施しないそうです。

 

 

小中高においても、オンライン授業が進んでいるのは約3割程度で、子供たちは本来勉強に使う時間がテレビやゲームに占められるようになっています。

 

 

 

 

もちろん、オンライン授業は人間の物理的な接触がないので、病気の感染を防ぐには非常に有効な手段ですが、教育の面では様々な問題が伴います。

 

例えば、ネット回線やパソコンなどの端末機器はすべての家庭に備えているのか。

そこで各家庭の経済状況による格差が生じるのではないか。

 

その中で、行政機関がオンライン授業用の端末を用意したり、大学がWifiルーターを貸したりして準備や対応にお追われながら進んでいます。

 

 

このように、遠隔教育やオンライン授業に関し、日本ではほとんどマイナスのニュースしかありません。

多くの人々は通常の教育形態を望んでいますね。

 

 

では、フィンランドはどうでしょうか。

 

 

オンライン授業を今後も一部継続してほしいと思うフィンランド人

フィンランドでは3月中旬に学校が閉鎖され、すべての授業がオンラインに移行するとフィンランド中央政府がアナウンスしました。

 

それまでフィンランドではすでにオンライン授業が一部実施されていました。

例えば、フィンランドの大学では約1割ほどの授業はオンライン授業で、授業ビデオや資料を閲覧して自分で勉強し、レポートやプレゼン動画を作成してアップロードすることで単位を取得できます。

 

しかし、と言ってもオンライン授業は全部の授業の1~2割程度しかありませんでした。

 

 

 

 

そして、フィンランド中央政府が学校閉鎖とオンライン授業への移行指示を出した際に、それは突然のことで何の準備も移行期間も与えられませんでした。

 

つまり、オンライン授業への移行も準備もすべては現場の教師が決めてやることです。

 

 

フィンランドのオンライン授業は実際どうだったのか?

筆者は現在フィンランド語の授業を受けています。

そして、国の指示により、筆者が受けるフィンランド語の授業も当然オンライン授業に移行しました。

 

 

通常では教室に座り、先生が文法を説明するのを聞き、小グループに分けて会話を練習したり、新しい文法や単語を話して練習したりします。

 

この形態をいきなりオンライン授業に移行すると様々な問題は起きます。

結果的に現場の教師に大きいな負担がのしかかるのです。

 

 

一つの問題は新しいネット環境に慣れていないことです。

 

例えば、一つの文法を説明するとき、今までは黒板に書けば簡単に説明できます。

 

しかし、ネットとパソコン環境になると、「手書き」はそう簡単ではないです。

手書きのできるタブレットやソフトを用意しておかないとできません。

 

キーボード入力だと表現がやはり限られ、言いたいことも伝わりにくくなります。

 

 

 

 

もう一つの問題は教材のデジタル化です。

 

言語の練習によく使う教材があります。

それはボードゲームであったり、カードであったりします。

 

もちろん、これらの教材をオンライン環境に転換するのは不可能ではありません。

しかし、紙教材をデジタル教材にするだけで非常に多くの時間・労力が必要です。

この部分も短期間で対応が難しく、現場の教師にとって大きいな負担になります。

 

 

 

 

それでは一部のフィンランド人はオンライン授業を継続してほしい

オンライン授業には様々な問題点があるが、一部のフィンランド人は今後も授業の一部のオンライン化を継続してほしいそうです。

 

それも、フィンランドの人口分布、人口密度に関連します。

 

 

フィンランド全国には310個の自治体(市)があり、その半分以上は人口6千人以下です。

 

そのような人口過疎な地域では、子供たちは毎日数時間をかけて通学しています。

もしこの「毎日数時間」を節約できれば、子供たちには勉強や他のことにもっと時間を使うことができます。

 

しかも、市の財政も助かるのです。

なぜなら、フィンランドでは子供の長距離通学には交通補助金が提供されています。

 

例えば、Loppi市では去年400名の生徒たちの交通補助金だけで68万ユーロ(約8840万円、ユーロ=130円)の費用が掛かっています。

これはLoppi市の教育予算の1割も占めているのです。

 

 

更に、環境保護の側面から見ても、移動を減らすことができれば、二酸化炭素の排出を減らすことができ、地球環境にも良いのです。

 

 

もちろん、毎日オンライン授業にする必要がなく、週に1日もしくは2日をオンライン授業にするのもよいのではないかという考えです。

 

 

 

 

成否両論あるが、オンライン授業をどう活用するかが鍵

オンライン授業について、設備、ネット環境、教育方法、教材のデジタル化など様々な問題はあるが、人口過疎化地域の教育格差問題に対応する一つの手段でもあると筆者は思います。

 

今はオンライン授業の環境に慣れないのですが、慣れてきたらその教育の効果を評価しても遅くないと思います。

 

そのようにできれば、対面する教育形態の時間を必要最小限にすれば、通学・移動の時間を節約してもっと他のことができるのも一つ大きいなメリットです。

 

 

オンライン教育はこの時期ならではの一つホットなトピックですが、今後どうしていくかを是非皆さんと一緒に考えていきたいですね。

 

 

出典:オンライン授業へ動く主要国立大、教育格差は生まれるか

出典:休校中やっぱり勉強不足「1時間未満」45% 那覇で調査 オンライン授業は3割

出典:オンライン授業拡大も 児童養護施設「パソコンが足りません」

出典:As Finland adjusts to remote learning, some want changes to stick

 

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