※本記事は原作者の同意を得た上、全文転載させて頂いております。原文掲載サイト:SUOMI PERKELE。原作者はフィンランド人女性と結婚してフィンランドに移住した大阪人男性で、独特な角度でフィンランド生活事情をブログに綴っています。以下原文です。
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何事も成功するまでは
不可能に思えるものである。
~ ネルソン・マンデラ ~
ふと目にしたマンデラの名言が頭に残っていました。
とても共感できる名言ですね。
(まだ成功してませんけど笑)
では私も。。
会計時にお金を払う素振りをされるだけで、『あ、この子絶対いい子や』と思ってしまうものである。
~ タプサ ~
何の話やねん(笑)
フィンランドに来て一年半が経ちました。
僕の10000字近いプロフィールにも書いているのですが、僕は英語もフィンランド語も話せない状態でフィンランドに移住しました。現地で何か就職の当てがあるのかと聞かれるともちろんありません。『え?お前大丈夫?』ってよう言われますが、そこはフィンランドのありがたい国のルールに助けられているので大丈夫です。現在フィンランド語の語学学校に無料で通っています。
ざっくり言うと、フィンランドで会社勤めをするためにフィンランド語を勉強しています。(ですので、仮にフィンランドで会社勤めされている方は、無料語学学校に通うことができません)
本日はフィンランドで就職するための移住者向けの情報をお届けしようかと思います。
無料語学学校
※ヘルシンキの刑務所。
嫁がフィンランド人ということもあり、住むことに関しては何の心配もありませんが、さすがに無職というわけにはいかないので、現在僕は必死に毎日5時間、無料のフィンランド語の語学学校に通っています。(学生時代も今くらい真面目に勉強できなかった自分に腹がたつw)
今回通っている学校は、TE-toimistoと言われる、言わばハローワークの様なところからの紹介で通っている学校です。
フィンランドに移住してきた翌日には「TE-toimisto」を訪問し、無料の語学学校を紹介して欲しいと申請しました。(厳密には学校を紹介してもらう機関ではなく、職探しを援護してくれる機関であり、その過程としてフィンランド語が必要とならばフィンランド語の学校を紹介される)
申請してから数日後、もう一度TE-toimistoからのお呼びがかかり、30分程の簡単な面接があります。僕の場合はえ日本語以外話せないので、現地の通訳の日本人女性が同席してくれました(笑)(情けない!っw)
フィンランドで就職
僕は建築関係の勉強を開始しました。
『32歳からそんなこと始めれるの?』
『遅くないの?』
『時間かかるやん』
多分この歳で日本で同じことをやろうとすればかなり浮きますでしょうし、世間の目も冷たいでしょう(笑)そもそもフィンランドに行く決断をした時も似た様なことを言われました。
しかしフィンランド、全く関係ないです。
今同じクラスの仲良いロシア人の友達ユーリ君(55歳)も毎日活き活き勉強しています。60歳で20歳くらいの子たちと同じ大学に通い、日本語を勉強している笑顔が可愛い、フィンランド人のオバさんにも出会いました。年齢をきにする人があまりいないんです。年齢を壁と思わないんです。
僕と同じクラスで勉強して、新しいジャンルに挑戦しようとしている生徒は30歳以上がほとんどです。
いやほんま、夢がある。
フィンランドの就職までの流れ
ここからお伝えすることは僕の経験と合わせて、移住者の基本的な就職までの流れの説明をしていこうと思います。
語学学校に行くまで
青色が自分、薄い青が語学学校待ち状態の人、5つのビルの絵が無料語学学校です。
フィンランドに来てすぐに、先ほどお話ししたTE-toimisto(ハローワークの様な機関)に行き、無職であることを伝え、無料の語学学校のウェイティングリストに入れてもらう手続きをしました。しかし、自分と同じ境遇の移住者や難民が増えているため、TEに行ってから無料語学学校に行けるのが、「最短でも3ヶ月待ってもらう」と言われました。ここで注意なのが、『最短でも』だということです。
僕の場合は一年待ちました。
この時はまだお金に余裕がありましたし、無料ではない語学学校を探して、自分で2ヶ月ほど通いました。(僕がこの時お金を払って行った学校は1ヶ月で270ユーロほどでしたが、コースや学校によっても異なります。)
ちなみにその有料のクラスは【AIKUIS-OPISTO】から探し出しました。
というのも、TEから無料の語学学校に通う許可の連絡が来るのはかなり直前に知らされるらしく、いつ始まるかもわからない学校を何もせず待つのはさすがに苦痛だからです。
専門学校に行くまで
一年待ってTEから連絡が来た時はかなりテンションが上がりました。(一年待ったからなw)
TEから紹介された語学学校は基本的に一年間あり、4期に分かれています。
1〜2期で半年、3〜4期で半年と言った具合です。現在は3期の前半です。僕の場合、3期の後半にTyöharjoittelu(職業体験)があり、自分で興味のある会社を探し出し、履歴書などをその会社に送り、会社のOKが出れば1ヶ月ほど職業体験ができるというものです。(給料は出ません)
一年間ほど語学学校で勉強した生徒は、フィンランド語のレベルがB1になるとされています。ちなみに就職に必要とされているフィンランド語レベルは一般的に、B2-2とされており、先はまだまだ長いです。(A1-1,A1-2,A1-3,A2-1,A2-2,A2-3,B1-1,B1-2,B1-3,B2-1,B2-2,B2-3)みたいな、、、。
就職まで
無料語学学校を終えると、その後の基本的な流れは、Ammattikoulu(無料の専門学校)に通うことになります。専門により異なりますが、例えばバスの運転手などは最短6ヶ月専門学校で勉強した後、就職と言った流れも難しくはありません。
僕が通う予定の専門学校は建築関係の学校で、この学校は平均2年間の勉強が必要です。学校ではそれぞれの職種に応じた資格を取ることができますし、専門学校の卒業証明書があれば、会社での給料が変わってきます。
※クラスでの食事会
ちなみにですが、通常専門学校に通うにはその学校のテストに合格しないといけません。
専門学校を卒業してやっと就職への道が開かれてきます。
早く仕事が決まれば
ここまでは就職までの話をしてきました。
無料語学学校 → 無料専門学校 → ︎就職。
が、しかし、
これは一般的な流れ。無料語学学校に行っている途中、あるいは専門学校に行っている途中で希望就職先がOKならば、仕事を決めることはもちろんできますし、各学校を途中で辞めることもできます。
改めて見えてくるフィンランドの良さ
就職までの学校、全部無料です。僕の場合3年ほど無料で学校に通うことになっているのです。学校は無料ですし、政府は補助金として毎月800ユーロほどの支給してくれます。無料どころかお金を毎月もらいながら勉強できるのです。(学校に通わなければ努力してないとされ、確か400ユーロ程しかもらえない)
※中学か高校に戻った気分です(笑)
とはいえ、いつまでもフィンランドに甘えるのはフィンランド人に失礼ですし、早く語学を習得し、国に恩返しをしていきたいと思うようになりました。
それにしても。。
初めて真面目な記事書きました(笑)
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ショップコンセプト
1.フィンランド 北欧というと?
フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。
2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
「キートスショップで買ってよかった!」「キートスショップのツアーに参加してよかった!」というお客様の声を糧に、より良い商品を提供できるよう、より良いツアーを提供できるよう進めていきたいと思います。
3.運営に「誠実」と「感謝」
「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
キートスショップスタッフ一同より(フールバージョンはこちら)