ヘルシンキ・フィンランドの秋にキノコ狩り!大切な事前準備と注意事項とは?

公開日:2018年10月4日  更新日: 2019年12月04日 関連分類: 

フィンランドの大自然の二大恵みと言えば、「ベリー」と「キノコ」です!

 

フィンランドの主要ベリーは「ブルーベリー」(ビルベリー)、「リンゴンベリー」(コケモモ)と「ラズベリー」(キイチゴ)と「クラウドベリー」です。

ベリーはその果実の外見のみならず、木の高さや葉っぱの形状などの判断材料が多く、食用不可のベリーを食べてしまう可能性が比較的に低いです。(とはいえ、経験がないなら野生のベリーを食べないほうがいいでしょう)

 

しかし、キノコはその種類が多いだけではなく、茶色など分別がわかりにくいキノコも多いので、ベリー摘みよりもリスクが高いです。

そのため、観光客にはフィンランドの秋にキノコ狩りをお薦めしますが、食べることはあまりお薦めしません

 

下記の記事はヘルシンキ在住者として筆者のキノコ狩りとその事前準備、注意事項に関する内容をご紹介いたします。

もしキノコ狩りに興味ある方は是非参考にしてみてください。

 

※とてもいい天気に出発!

 

 

※ピルティマキ野外活動エリアの入り口。

 

フィンランドでのキノコ狩りの場所選びについて

ブルーベリーなどは場所の気象条件や環境条件によってその年に実らないもしくはほとんど実らないことがあります。

しかも、実ったベリーが一回摘まれてしまったら、暫く同じ場所にはもうブルーベリーがないです。

 

しかし、キノコは胞子によって繁殖されるため、場所も時期も種類も全てバラバラです。

 

一般的に言うとフィンランドもしくはヘルシンキでキノコ狩りのシーズンは8月中旬以降から11月上旬程と言われています。

降雨状況及び気温にもよるが、大体9~10月がキノコ繁殖のピークです。

(大体気温が20度以下に下がり、雨が良く降り、森の湿気が高い状態がキノコの繁殖に好ましい)

 

※森の入り口。

 

そのため、「木と緑地」さえあれば、キノコに出会う可能性があります

 

実際に筆者が一夜にして「芝生にある駐輪場」でポルチーニで出会ったこともあります。(一晩で大きく生えてきたポルチーニです)

普通にヘルシンキの公園でも9~10月になると必ずと言えるほどキノコに出会うことができます。

 

 

しかし、公園でも出会えるとはいえ、公園には通りかかる人が多く、キノコがすぐ採られてしまったり、近い道路からの排気ガスを受けていたりすることでキノコ狩りには向きません。

 

ヘルシンキでしたら、近郊の森やヘルシンキ中央公園などがいいでしょう。

参考:ヘルシンキ観光のついでに市内でキノコ狩りをしてフィンランドの秋を満喫しよう!

 

※森に踏み込んでキノコを捜索。

 

ピルティマキ野外活動エリア(Pirttimäki)でキノコ狩り

今回筆者は友人数名と一緒に行ったのはエスポー市のヌークシオ国立公園の手前にある「ピルティマキ野外活動エリア」でキノコ狩りすることにしました。

 

ヌークシオ国立公園などの場所はとても有名なので、人も多く、キノコも高い可能性ですぐに取られてしまうことを考え、ヌークシオなど有名な場所に行きませんでした。

 

ピルティマキ野外活動エリアにはカフェがあり休憩する場所トイレなどが完備し、森もかなり広く歩道も整備されているので、キノコ狩りに適していると判断しました。

 

ヘルシンキ中央駅から約1時間で行けますので、是非ご参考ください。

 

 

※ポルチーニ発見!!

 

※この子は真っ白でも意外と食べれます!完全に天然マッシュマロです!

 

フィンランドでキノコ狩りに必要な事前準備と注意事項

フィンランドやヘルシンキでキノコ狩りするにはある程度の事前準備及び注意事項を確認しておかないといけません。

 

キノコ狩り前の事前準備

キノコガイドブックもしくはアプリ

食用可能のキノコを識別するために、最低限必要なキノコガイドブックもしくはアプリが必要です。

キノコガイドブックはフィンランドの本屋で見つけることができ、安いものは10ユーロ程度です。

 

無料アプリやウェブサイトもたくさんありますが、写真が小さかったりするなどの可能性もあるので、事前に確認しておいたほうが無難です。

 

※頼りにしたキノコガイドブック。

 

キノコ容器

採れたキノコを入れる容器も必要です。

キノコによって表面がぬるぬるべたべたするものもありますので、一般的に紙袋やビニール袋は向かず、キノコとくっつく可能性があります。

フィンランドで最も使用する容器は木製のバスケットもしくはプラスチックのバケツです。

 

木製のバスケットやバケツを用意するのが難しいなら、少し頑丈な紙袋でもOKです。

 

ナイフ

キノコを採るときに根っこから切り取ります。

その時にナイフがあると便利です。

一般的なナイフでもいいですし、食事用のナイフでも使えます。

 

※常に地面を見る。

 

野外用服装

森に入り、歩道から外れて雑草にも踏み込みますので、汚れてもいい靴や防水性能のある靴を入ったほうがいいでしょう。

長めの靴下と長ズボンも必須です。

 

雨具

フィンランドの天気が良く急に変わりますので、傘やレインコート、カッパなどを持って行ったほうがいいでしょう。

 

※これも食べれそうやな。。。

 

 

キノコ狩りの注意事項

キノコ狩りで食用可能のキノコを認識するのが最も重要で最も難しいことです。

 

そのため、100%合っていると自信がないキノコは全て捨てましょう

これはとても重要です!

「食用可能のキノコに似ているから大丈夫じゃない?」という考え方は危険です!

 

また、食用する前に事前に病院の情報を確認しておくのも大切なことです。

※参考:ヘルシンキで急病になったらどこに行けばいいの? ヘルシンキ 病院

 

 

キノコの成長段階は「小さい状態」「成熟した状態」「古くて腐っている状態」の3段階があります。

キノコガイドブックなどのツールにある写真は一般的に「成熟した状態」の写真が載せられています。

 

そのため、小さい状態のキノコの特徴が確認しにくかったり、腐ったキノコの色が褪せていたりすることもあるので、小さいキノコにはより注意し、腐ったような古いキノコは採らないようにしましょう!

 

そして、採れたキノコはできるだけ当日もしくは翌日までに調理して食べるか、保存するために乾燥機にかけておきましょう!

 

※途中に高台に上り、湖の景色も一望!

 

 

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フィンランドもしくは北欧というと「幸福度が高い」「社会福利が充実」「なんかみんな楽しく生活している」というイメージを持つのでしょうか。ただし、実際に見て感じてみると、合致する部分もそうではない部分も見えてきます。良いと思う部分をうまく取り入れ、そうではない部分も積極的に理解することが大切だと思います。そのため、キートスショップは「フィンランドもしくは北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことの実現を目指していきたいです。

2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。

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「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop

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Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

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