秋のフィンランド料理といえば外せないのがアンズダケを使った料理です。日本でも秋になるとキノコ料理が食卓に並ぶことが増えてきますが、フィンランドでも同じこと。
特に、黄金に輝くと表現されるアンズダケは特別に美味しく、フィンランドでもダントツ人気のキノコです。
今回は、このアンズダケのレシピに加え、ちょっとしたこのキノコの事をご紹介しましょう。
アンズダケってどんなキノコ?
アンズダケの幅は、4〜8cmほど。キノコの傘の部分の表面は乾燥していて波打っています。
果肉は厚く、「アンズダケ」と言われる通り杏子のような心地よい香りがし、一般的に生で食べることはありませんがそのまま食べると少しの苦味があり、調理するとこの苦味は完全になくなります。
このアンズダケ、ヨーロッパではマッシュルームに次いで有名なキノコです。
フランス料理にも登場するこのキノコは「ジロール」「シャントレル」と言われることもあるので耳にしたことがある方もいらっしゃると思います。
フィンランドではアンズダケの事を「カンタレッリ(Kantarelli)」と言い、収穫時期は7月〜10月にかけて。
旬の時期になってくるとスーパーやマーケット広場でもよく目にしますが、どこにでも森があるフィンランドの南部・中部では自分でキノコ狩りへ行って採ってくる人が多くいます。
写真引用:https://www.sll.fi/
アンズダケの多くは白樺のある森で見つけることができ、明るい陽が当たるような地形を好みます。
もちろん、白樺だけでなく松やトウヒなどの針葉樹があるところでも成長し、毎年同じ場所で成長するので、一度森で見つけたら場所を覚えておくと良いキノコ。
アンズダケは人口栽培がかなり難しいキノコの部類なので、店頭に並んでいるアンズダケも森から収穫されたものが並んでいます。
また、フィンランドの北部では気候の関係もあり森で見つけることは難しいキノコですが、フィンランド全土で一番親しまれているキノコです。
実は日本でも採れるアンズダケ、でもなぜスーパーにない?
日本の普段の生活の中でこのアンズダケを手に入れるのは結構難しいかと思います。
スーパーには売っていませんし、インターネット通販で買うとちょっと良いお値段。
でも実は日本でも結構多く収穫できる事をご存知でしたか?
自然豊かなところにお住まいの方やキノコが好きな方は珍しくもないキノコかもしれませんが、
このキノコがあまり日本では流通しなかった理由として、昔の人からすると日本の家庭料理の味付けには合わなかったから、という理由ではないかとも言われています。
そう、アンズダケを最大に活かす調理法は、「クリーム系」そして「ソテーする」というのが一番!
出汁で煮込んだり、蒸したりという調理法はあまりしないキノコです。
アンズダケのレシピ:北欧風クリームシチュー・クリームソースにも
塩気のあるベーコンを合わせるとアンズダケとの愛称はバッチリ。このお料理をクリームシチューとして召し上がっても良いですが、クリームソースにも仕上げることができるレシピです。
材料(4人分):
- アンズダケ:生の場合は300g〜・乾燥の場合は40g〜
- ベーコン:120g
- 玉ねぎ:1個
- 小麦粉:大さじ2
- 牛乳:200cc(1カップ)
- 生クリーム:200cc(1カップ)
- 塩・黒胡椒:少々
- パセリ:お好みで散らす程度
1)アンズダケが乾燥してる場合は水で戻しておきます。生の場合はハケで綺麗にしておき、サイズが大きすぎれば切っておきます。(みじん切りにはしないで!)
2)ベーコンは一口サイズに切り分け、玉ねぎは薄くスライスしておきましょう。
3)先にベーコンから弱火でじっくり炒めていきます。炒めたベーコンの油で更に玉ねぎも焦がさないようにソテーしていきましょう。
4)玉ねぎがしんなりしてきたら、更にアンズダケを加えてソテーしていきます。キノコから水分が出てきますが、これが蒸発するまで。
5)そうしたら塩・黒胡椒で少し味付けをして、小麦粉を満遍なく振りかけかき混ぜます。
6)牛乳を混ぜながらダマにならないよう少しづつ加え、生クリームも加えます。
7)そのままクリームシチューのようになったらヘラで時々混ぜながら5〜10分間ゆっくり煮ます。最後にパセリを散らしたら出来上がり!!
茹でた新ジャガイモを添えていただくとより北欧らしくなりますよ。
ヒント:ソースにしたい場合は、小麦粉大さじ1を分量に追加して作ってみてくださいね
アンズダケのレシピ:アンズダケのピューレから作る本格キノコリゾット
写真引用:https://www.is.fi/
アンズダケの香りが楽しめる温かいリゾットです。ちょっぴり寒い季節に入ったら恋しくなる美味しいリゾット。チーズが好きな人はお好みで後から混ぜたり振りかけたりと更にプラスして。本格的に作るのでブレンダーかミキサーがいりますが、味は今まで食べたことがないほどびっくりする美味しさに仕上がります!
材料(4人分):
ピューレの分
- アンズダケ:生の場合は300g〜・乾燥の場合は40g〜
- 玉ねぎ:小1個
- オリーブオイル:大さじ1
- 白ワイン酢:小さじ1
- シェリー酒:大さじ1(ない場合は白ワインで代用)
- 生クリーム:150cc(3/4カップ)
- 水:200cc(1カップ)
- バター:大さじ2
- 塩・黒胡椒:少々
リゾットの分
- 玉ねぎみじん切り:小1個分
- オリーブオイル:大さじ1
- 野菜コンソメスープ:800cc(4カップ)普通のコンソメスープでも可
- リゾットライス:1カップ
- 白ワイン:100cc(1/2カップ)
- 粉パルメザンチーズ:1/4カップ
- 塩・黒胡椒:少々
- タイムやパセリなどの飾り付け用
小さなアンズダケがあれば別でバターで炒めておくと良い飾り付けのアクセントになります。
1)まずはピューレから作っていきましょう。玉ねぎは薄くスライスします。大きなフライパンにオリーブオイルを弱火で熱し、玉ねぎをじっくり炒めながら塩を少し加えます。玉ねぎが美味しそうな飴色になったらお皿に取っておきましょう。
2)同じ鍋を拭き取って、キノコを好みの大きさに裂きながらソテーしていきます。キノコからの水分が蒸発したころ、取っておいた玉ねぎと白ワイン酢・シェリー酒を加え、沸騰させます。
3)更にクリームを鍋に入れ、バターと水の量半分を入れてまた沸騰させ、塩・黒胡椒で味付けをしましょう。
4)ブレンダーやミキサーで滑らかになるまで泡だてていきます。必要に応じて水を少しづつ混ぜていきましょう。これでピューレは出来上がり!
5)次はリゾットです。まずは別の鍋で野菜コンソメスープを温めておきましょう。
6)フライパンをオリーブオイルを入れて熱しみじん切りした玉ねぎを炒めます。そこへリゾットライスを加え米粒が半透明になるまで炒めましょう(約2〜3分)。
7)更に白ワイン・温めておいた野菜コンソメスープを追加し、かき混ぜながらお米お好みの硬さになったらすぐに作っておいたピューレを加えます。(約17〜18分)
8)鍋を火から遠ざけ、パルメザンチーズを混ぜ込み、塩・黒胡椒で味付けします。あとは飾り付けのキノコやパセリなどがあれば上に散らして出来上がり!
アンズダケって本当に美味しいので一度食べるとキノコ好きにはたまらないでしょう。
このレシピ以外にも他、スパゲッティに使っても相性バッチリ!
洋食には絶対持って来いのキノコ、一度は味わってみて欲しいものです。
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1.フィンランド 北欧というと?
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2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい
「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
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「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」目標に目指しながら、キートスショップは感謝の気持ちをベースに「誠実に対応する」ことを運営の第一事項にしております。いかなることに関しても最大限誠実な対応を致しますので、ご意見・ご質問は随時お問い合わせください。遅くても24時間以内にご返答致します。お問合せフォーム、メール:ken@kiitos.shop
4.キートスショップの名前
「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
キートスショップは、「フィンランドや北欧と日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」ことが実現されるよう努めてまいります。
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