フィンランド・クリスマスの妖精ヨウルトンットゥ – Joulutonttu –

公開日:2019年12月4日  関連分類:

 

フィンランドにはサンタクロースがいることは皆さんもご存知ですよね。

クリスマスになるとサンタクロースがプレゼントを持ってトナカイに乗ってやってくる。

ここまではほぼ、日本と変わらないのではないでしょうか?

 

しかし、フィンランドには妖精トンットゥTonttu)達がいます。

とても愛嬌があって、色々なキャラクターがいるのですが、

その妖精の中でも、冬のこの時期になるととても忙しくなる妖精がいるんです。

それがクリスマスの妖精達(ヨウルトンットゥ Joulutontut)です。

 

 

 

 

妖精トンットゥはいつからフィンランドで世間的に知られるようになったか

Tonttu、それは妖精を意味しています。

妖精たちは複数形で言いますのでトンットゥット(Tontut)。

 

世界中では、言い方は様々で

妖精だったりエルフ、ブラウニー、トロールなどなど

色々な呼び方がありますが

フィンランドではトンットゥ(Tonttu)。

スウェーデンのトムテ(Tomte)という単語から来ています。

 

フィンランドで一番有名な妖精がクリスマスの妖精です。

赤いとんがり帽子をかぶった愛嬌のある可愛らしい小人達。

 

初めてフィンランドにクリスマスの妖精トンットゥが知られたのは

1881年、

フィンランド・ヘルシンキで

ドイツのクリスマス児童書がスウェーデン訳で出版されたのがきっかけです。

 

その本の中の登場人物に、

サンタクロースの助手を務める小人、

今でいう妖精トンットゥが登場したのが始まりでした。

 

そして

1890年、アダム・ハッカライネン(Adam Hakkarainen)が発行した本、

「クリスマスのおじいさんと妖精たち:クリスマスイブの喜びの物語」(Joulu-ukko ja tontut: tarina jouluaaton riemusta)

 

 

この本がフィンランドで初めて妖精トンットゥとサンタクロースが描かれた

クリスマスの最初の本だと言われています。

 

流れとしては、

フィンランドの妖精トンットゥとサンタクロースが

フィンランドのクリスマスに来て滞在し、

しかも!

永遠の家を見つけるために

現在でもサンタクロースと妖精が一緒に住んでいると言われる

コルヴァトゥントゥリ(Korvatunturi)へ来た物語が書かれている本です!!

 

実際、コルヴァトゥントゥリは

ラップランドのサンタクロース村から300km北へ離れたところにあるんですよ!

 

 

 

 

フィンランドにはどこにでも妖精が隠れている

フィンランドは色々な妖精達がいると言われていて

森の中、島、野原や

もちろん家の中、サウナにもそれぞれ独自の妖精がいます

 

あまり知られていないとても珍しい妖精は

古いお家の屋根裏部屋や地下室、古いお城にいる妖精。

 

都市に住む都会っ子の妖精もいて

「シティートンットゥ(City-tonttu)」

と言う名前まであるそうです。

 

これらの妖精達はそれぞれ役割とパフォーマンスによって

様々な専門家がいることも。

例えばパン屋の妖精だったり音楽家の妖精、キッチンの妖精などです。

 

そして妖精の中でもダントツで有名なのがクリスマスの妖精ヨウルトンットゥです。

この妖精達は、サンタクロースが子供達に配るプレゼントを作ることもあり、

パッキングや詰め込みなどもお手伝いする、言わばサンタクロースの助手です。

 

クリスマス時期以外にも、子供達がいい子でいるかこっそり見張っていることもあります。

そう、いい子悪い子のリストを作ってサンタクロースに報告したりする

「スパイ」でもあります。笑

 

いい子にしてた子供は次のクリスマスにプレゼントを思えますが、

悪い子はもらえないかもしれないと言われて

「いい子でいないとトンットゥが見てるよ!」なんて親が子供に言うこともあります。

 

 

 

 

フィンランドのクリスマス時期は子供も大人も妖精トンットゥになる

さて、科学的に証明はされていない妖精トンットゥ達ですが、

少なくとも、子供の心の中では本物の妖精達は実在します。

 

そして、フィンランドではクリスマス時期になると

職場から学校から色々なところで催しが開かれるのですが、

赤いとんがり帽子を被る人がそれはそれは増えます。

 

それも子供だけでなく、大人もパーティやクリスマスにお祝いをするときにも。

そしてその、赤いとんがり帽子をかぶってる人はみんな「トンットゥ」と呼ばれるように。

 

赤い帽子自体の名前がもうフィンランドでは

「妖精ハット(Tunttuhattu)」と言われています。

 

そう、あのクリスマスによく見る赤い帽子は

サンタクロースがかぶっているの帽子を見立ててるのではなく

クリスマスの妖精の赤いとんがり帽子をイメージしたものなんです。

 

 

日本ではフィンランドほど馴染みのないクリスマスの妖精トンットゥのお話、

ちょっと興味を持たれましたでしょうか?

フィンランドではちょうど今の時期、町中にトンットゥが溢れていますよ!

 

 

参考・引用:Tunturisuden joulusivut

 

 

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2.雑貨と現地ツアーに通じて幸せを増やしたい

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Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。

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