「2020年、日本でもフィンンランド南部・ヘルシンキあたりでも暖冬だ暖冬だ!」
と、以前記事を書きましたが、今の時期フィンランドのラップランドまでオーロラを観測しに行く方も多い中、天気は気になるところでしょう。
(フィンランドの天気・いつまで暖冬が続く?社会への影響も?!)
今回は北フィンランド・ラップランドの天気の様子はどうなのか?
をお伝えします。
暖冬などどこ吹く風、ラップランドでは昨年と同じくらいの雪量
フィンランドの気象研究所によると、この冬ラップランドでは異常な量の雪が降った(降っている)とのこと。
そのほとんどは東部ですが、ラップランドの北部では昨年と同じ量の雪が既に積もっています。
さらさらとしたスノーパウダーの雪もあれば、シャビシャビの雪もあり。
昨年3月のサーリセルカ(Saariselkä)では90cmの雪が積もりましたが、2020年1月末ごろには既に88cmの雪が積もっています。
ヘルシンキ方面のフィンランドではやっとこさ少し雪が降ったか!と思いきや、またもや溶けて無くなったりと今でも異常な暖冬が続いていますが、北の方では全くの逆。
情報・写真引用:https://www.is.fi Photo:Ville Honkonen
雪が降って積もりに積もっているので、ラップランドの若者は野外でのアイスホッケーが楽しむことができない様です。
車は雪に埋れてしまってシャベルが必要なほど。
除雪車は例年の2倍、稼働させなければならない状況です。
ラップランドのトナカイも大変な今年の冬
トナカイは嗅覚が鋭く、冬は雪の下にある食べ物を嗅ぎ分けて前足や角で雪穴を掘って餌を食べる習性があります。
人間にとって、特にスノーボーダーやスキーヤーにとってはサラサラとしたパウダースノーは好まれますが、これがトナカイにとっては厄介な雪。
「めっちゃ掘りにくいやん!」となります。
更には、そのせっかく掘った穴に再び雪が降って少しでも積もってしまうと
「もう無理。めんどくさっ!やめるわ。」
となってトナカイは食べるのを諦めてしまうのです。
その結果、トナカイはどうするのかと言うと道路やスノーモービルが通るルートで餌を探し求めてしまうという、人間にもトナカイにも危険な行動を取ることに。
トナカイを飼う人たちの今年は大変なんだそうで、通常よりも多くトナカイの飼育(特に野外での追い集めなど)をし、トナカイへの餌のやり方も工夫しなくてはならないそうです。
そんなトナカイの飼い主の方が言うには、気温が0度であったとしても実際はそれよりもかなり下がっているのではないかと感じている様です。
これ、ラップランドで暮らさない者にとっては「どう言うこと???」となりますよね。
過冷却、そして気温の上下の激しさが増す可能性
先ほど「???」となった謎、あれは過冷却のことを言っているようです。
簡単に言うと、
水を普通に凍らせていくと0度の時点で水は凍りますが、ゆっくりゆっくり水の温度を下げていくと通常よりもかなり低温の水になる場合があります。
これが過冷却なのですが、、、
ラップランドのこの冬、異常な量の過冷却水、所謂、一種の雨氷があったのです。
なので、これが先ほどのトナカイの飼い主の方が「通常の0度よりも気温は低いのではないか」と感じさせてしまった理由なのです。
この雨氷はとても厄介なもので、降って溶けることなく降り落ちた場所に止まり氷つきます。
車を運転する人にとってはフロントガラスに着くと取れにくく視界を妨げるもの、そして路面はすぐに凍りついてしまいます。
そして、この道路のメンテナンスは更に厄介で、特別なもので路面から削り取らなければなりません。しかも、一部ではなく何キロにもわたってです。
これらのことから、フィンランドの気象研究所の気象学者ヴィッレ・シースコネン(Ville Siiskonen)は、冬には気温が数十度、異常なほど急速に変化すると言う事実が含まれている可能性があると述べています。
「ラップランド=寒いところ」とは分かっていても、この冬は通常の冬とは少し違う様です。
南部は南部で暖かく、寒さを考えてとても温かい服をたくさん持って旅行へ来たものの、あれ?となった方も多いはず。
ラップランドにご旅行を考えてらっしゃる方がいれば、雪のことも頭に入れてブーツや服を用意した方が良さそうです。
情報・引用:Ilta-Sanomat -Pohjois-Lappiin on satanut yhtä paljon lunta kuin koko viime talvena yhteensä
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「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
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「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
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