在住者から見るフィンランドの気候:パラダイスの夏と心身を鍛える冬

公開日:2019年6月18日  関連分類:  

 

筆者はフィンランド在住ちょうど満5年ですが、フィンランドの気候に関して本当に下記の一言で表現できます。

 

 

「パラダイスの夏と心身を鍛える冬」

 

 

フィンランド人に言わせると、フィンランドには四季があり、春、夏、秋、冬が存在しています。

しかし、東アジアからの我々から見ると、フィンランドには夏と冬しか存在していないと感じます。

 

 

それもそうです。

 

確か3月末にフィンランド中南部では雪が融け始め、緑が徐々に増えつつある季節であり、「春」と言えるかもしれないが、気温が15度を超えることがなかなかないため、春を「感じる」ことがなかなか難しいです。

 

風が刺すように冷たいですよ!

 

それを春というのも強い違和感が覚えますよね。

 

 

 

 

秋もそうですが、紅葉が見えると秋が実感しやすいですが、気温は普通に我々が思う冬の気温です。

 

 

そのため、筆者から見ると、フィンランドの季節は単純に「室外にいられる夏」と「室外にいられない冬」で二分化できるのです。

 

 

フィンランドの夏はシンプルに「パラダイス」

これ以上に良い環境がどこにあるかと思わせてくれるくらいのがフィンランドの夏です。

 

 

気温が20~30度ほど、涼しい風、一日中明るく、暖かくて気持ちの良い日差し。

 

森でも、湖でも、海でも、砂浜でも、公園でも、すべてがキラキラして見えます。

外にいるだけで気持ちよく、何時間も座っていられます。

 

 

嘘でも誇大でもなく、夏のフィンランドに一度でも来たらわかる感覚です。

 

 

 

 

そのためにもキートスショップは夏に「森サウナツアー」と「ブルーベリーツアー」を開催し、フィンランドの夏を満喫頂けるサービスを提供しています。

 

 

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サウナに入り、湖で泳ぎ、大自然に囲まれ、時間の流れをゆっくり楽しみます。

 

我々から見れば時間を贅沢に使うということですが、フィンランド人にとってはこれがシンプルな幸せであり、簡単に手に入れることができる充実感でもあります。

 

 

 

 

落ち込みやすい暗闇の冬

そのようなパラダイスの夏があると同時に、厳しい冬も毎年待ち構えています。

 

寒いというのは想像しやすいと思いますが、正直の話、寒さは大丈夫です。

 

フィンランドの室内は隅から隅まで暖かく、日本の住宅にあるトイレ、お風呂場よりよほど過ごしやすいです。

 

 

本当に想像しにくいのは「暗闇」です。

 

 

暗闇という言葉は簡単すぎるかもしれないが、ただ実際に感じるのを言葉で表すと「重い空」と「暗闇」というのが正確かもしれません。

 

冬の日照時間が短いというのはわかりやすいお話ですが、想像しにくいのは「日が出ても薄暗い」ということです。

 

 

日本の冬にもしっかりした日差しが大地を照らしますが、フィンランドの冬には「夜」と「曇った早朝と夕方」しかありません。

 

フィンランドの冬は曇りやすく、昼間でも雨雲のような空しか見ることができません。

毎日薄暗く、しかも一瞬にして夜が訪ねます。

 

 

筆者にとってはこの部分がフィンランドの冬で最も大変な所だと感じます。

 

※12月の午後4時ですよ!

 

 

 

 

3ヶ月しかない短い夏を一生懸命楽しむフィンランド人

そのような冬が毎年来るからこそ、外にいられない時期が9ヶ月もあるからこそ、フィンランド人は夏に一生懸命楽しみます。

 

 

時間があれば音楽イベント、ビールイベント、アイスクリームイベント、ハンバーガーイベント、フリーマーケットイベントに参加します。

もちろん、ほとんどが室外です。

 

 

何もなくても公園で日向ぼっこ、ピックニックしたり、テラスでビール飲んだりします。

 

とりあえず室内にだけは絶対いたくないと叫んでいるような感じです。

 

 

いかがでしょうか。

フィンランドの極端な夏と冬をよりご理解頂けたのでしょうか。

 

日本の気候や文化背景からフィンランド人やフィンランド文化を見るとわかりにくい部分もありますが、このような気候文化背景があることをご理解頂ければ、よりフィンランドという世界を知っていただくことができ、楽しんで頂けるのではないかと思いますね。

 

 

さ、フィンランドの夏を楽しもう!

 

 

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