12月25日クリスマス・フィンランドの朝食

公開日:2019年12月25日  関連分類: 

 

12月24日のクリスマス・イヴは豪華な夕食を食べてお腹いっぱい。

前夜は遅い時間までお酒を飲んで楽しみ、子供は夜更かしをしても親に叱られず、

テレビではクリスマスの特番や映画も遅くまで放送されていたので12月25日のクリスマス当日は寝坊する家族が多いのです。

 

 

いつもよりちょっと遅めに起きてきて、さてフィンランドでは何を食べるのか?

ちょっとした特別な朝食があるんですよ。

 

 

 

 

クリスマスの朝食は家族みんなで楽しめる

フィンランドの朝食といえば、普段はコーンフレークだったりオープンサンドだったりと様々ですが、25日の朝食はプーロPuuro)と言われるミルク粥です。

 

これもフィンランドでは普段でもよく食べられる朝食・軽食のうちの一つですが、25日だけは違います!!!特別なんです!!

 

見た目は一緒なんですよ。

 

でも、これがいつもと違うんです。食べないと謎は解けませんが、ご説明しましょう。。

 

 

25日のミルク粥は一人ひとり事前に取り分けられてはいません。はじめはテーブルの上に家族全員の分をまとめてドーンと出されます。

 

それを一人ずつ自分の取皿、またはお椀に移します。

砂糖や牛乳、シナモンをお好みで加えても構いません。

 

そしてみんな一緒に「いただきまーす!」と食べ始めると、、、

 

家族のうちの一人が

 

あれ?何かミルク粥の中に入ってた!!

 

と食べてる口の中で気づきます!!!

 

 

そんなあなたーーーーー!!!!大当たり!!

 

 

 

 

ミルク粥で一世帯に1人は来年、絶好調で過ごせる

ミルク粥を食べているとお口の中で気づいたもの、それはアーモンドです。

 

家族で分け合って食べた朝食のミルク粥、その中には一粒だけアーモンドが隠されていて、これに当たった人は、翌年、ラッキーな一年になると言われています。

 

これが結構面白くって朝から家族で笑い合えて楽しいんですよ。

 

まだまだ年は明けていませんが、フィンランドではクリスマスが終わるともう年を越したも同然、気分は翌年ですからね。笑

翌年の運がこれでわかります。わお!

 

ただ、ナッツ類のアレルギーを持つ方も意外と多いフィンランド。

そんな方はアーモンドではなく、代わりにレーズンだったりします。

 

アーモンド、レーズン、、と言ったら感のいい方ならわかると思いますが、

そう、これはクリスマスの飲み物グロギ(Glögi)に入れられる王道のトッピングです。

 

前日クリスマス・イブで余ったグロギのトッピングをミルク粥の中にポイッと入れたらいいのでわざわざこの朝食の一粒だけのために何粒も入っているアーモンドやレーズンを1袋を買わなくていいのです。

 

 

 

 

クリスマスのミルク粥占いはフィンランドだけじゃない

このミルク粥、実は特別な名前が付けられています。

 

その名も「クリスマスミルク粥」!

まんまですね。汗

 

フィンランド語ではヨウルプーロ(Joulupuuro)といいます。

 

その昔、中世の頃はアーモンドではなく、コインや豆などが隠されていました。

そして1800年代、これがアーモンドに変わります。

しかも、フィンランドではなくスウェーデンで。

 

 

そう、この占いのようなクリスマスミルク粥、アーモンドで広めたのはスウェーデンからだったんですね。

 

大きなミルク粥の鍋に一粒入れるのが普通ですが、

 

フィンランドの昔の首相・大統領を務めたペール・エヴィン・スヴィンフヴュー(P. E. Svinhufvud)という方は

ミルク粥を食べるすべての人が幸運を得られるように!とクリスマスミルク粥を作る料理人に「アーモンドは一粒だけじゃなくって沢山入れとくれ」と要求したそうです。

 

 

フィンランドの面白いクリスマスの朝食、ご存知でしたか?

フィンランドのクリスマス料理を知る方はいらっしゃると思いますが、朝食のミルク粥もまた違った楽しみがあって面白いんですよ。

 

 

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