情報・写真引用:Aarrelehti -Kuusenkerkkä ei sovi kaikille..
トウヒと言う木をご存知ですか?
北海道の方にはメジャーな木ではありますが、その他の地域の人にとってはピンとこない名前だと思います。
トウヒという木は、エゾマツの変種になるそうですが、フィンランドのトウヒはオウシュウトウヒという部類に分けられるのだとか。
この木、フィンランドでは白樺に続いて多い木で、針葉樹です。
日本では、クリスマスツリーといえば「モミの木」が当たり前ですが、フィンランドでは「トウヒ」がクリスマスツリーとして扱われるくらいフィンランドの森ではよく目にする木なのです。
トウヒはフィンランド語でクーシ(Kuusi)と言います。そして、トウヒの新芽はクーセンケルッカ(Kuusenkerkkä)。
そのトウヒの新芽、針葉樹にもかかわらず、フィンランドでは、、、食べます!
実際に動画も撮影したので是非ご覧ください!
針葉樹の新芽って言ってもチクチクじゃない?痛そうだけど大丈夫?!
針葉樹であるトウヒ、当たり前ながら全体的にチクチクしています。
しかし、新芽は若葉のような薄い緑色をしていて、柔らかいのが特徴。
決してジューシーとは言えませんが、チクチクしすぎで食べれないと言うことはありません。
この新芽はフィンランドの南部だと春の後半あたりが収穫時ですが、その年の気温や地域によっては5月〜6月が絶好の収穫時期だったりもします。
この新芽の色が濃い色に変わりだしたら食べ頃はすぎてしまったという証拠。
収穫時期が限定されていますが、目で見て収穫時かどうか判断できるので素人でも簡単に摘むことができます。
そう、ベリーと同じですね。ベリー類もいつが収穫時で、食べ頃か、目で見て判断しやすいですから。
と、言うことは、、、
ベリーと同じように、森に生えている食べ頃の新芽を見つければ摘んですぐに口にすることができるのか?
できます!!!
慣れていない日本人からすると、挑戦するにはベリーに比べて少しハードルが高いかもしれませんが、フィンランドでは…
「あ、新芽がなってる!」
モギッ(摘む)、
パクッ(口に入れる)、
モグモグ、、、
な、感じで森の中で見つけたら、気軽に摘んでその場で食べられたりするようなレベルです。
トウヒの新芽は、ほんの少しの柑橘系っぽい香りと森を思わせるような清々しい香りが合わさった、なんともフィンランドの初夏を思わせる味がします。
シロップにすれば森のいい香りがする
先ほど、そのまま食べることができると言いましたが、
実際、フィンランドではサラダに混ぜ込んだり、ヨーグルトと一緒に食べたり、はたまたスムージーに混ぜたりと色々な食べ方があります。
そのまま食べる以外に代表するのは、シロップにするという方法。
沢山摘んだトウヒの新芽を綺麗に洗ったら、お鍋に砂糖、水、トウヒの新芽を入れてグツグツ煮込むだけ。ジャムの作り方とほぼ一緒です。
このシロップは煮沸消毒した瓶に保存すればそれはそれは長く日持ちします。
シロップは、フルーツにかけて食べてもよし!パンケーキにかけてもよし!
紅茶に混ぜればとても素敵な香りを味わえることでしょう。
美容効果も高く栄養がたっぷりのトウヒの新芽
トウヒの新芽、実は元々治療用ハーブとして扱われていました。
一番有名なのが、喉の炎症を抑える効果があると知られていますが、
他には、胃酸過多など胃の問題・胆汁の問題、痛風やリウマチなどに効くとされています。
実際に、身体のいたるところの炎症を抑えたり、粘液や汗、胆汁などの分泌を促進する抗菌性の精油が含まれていて、ビタミンも豊富なのです。
更にはトウヒ自体に抗酸化作用のあるフラボノイドやミネラルが豊富なので、新芽にもこれが少なからず含まれているのだとか。
こんなにも色々と身体にいい成分が含まれているトウヒの新芽、さかのぼればなんと!
石器時代の頃からフィンランドではこのトウヒの新芽を口にしていたそうです。
全ての人がトウヒの新芽を口にできるとは限らない
食物の全てに言えることですが、当然のことながらアレルギーの方は口にはできないでしょう。
それに加え、喘息や百日咳のある方にとってトウヒの新芽はアレルギー反応を引き起こす可能性があるのでおすすめできません。
とても栄養価値ある新芽ですが、腎機能を高める効果があるので妊娠中、または腎疾患がある場合は食べないようにと言われています。
もし、フィンランドの初夏にご旅行された方で好奇心旺盛の方、そしてアレルギーや喘息などその他の問題がないのであれば、ぜひ挑戦してほしいトウヒの新芽。
本格的に収穫するには本来、土地所有者の許可が実は必要ですが、ひと摘み味見するくらいなら大丈夫です。
フィンランドの森では、本当にどこでにでも沢山のトウヒの木がありますが、試す場合は道路から離れた場所にある森を選んでくださいね。
トウヒの新芽をちょっとだけ摘んで、ぜひ「フィンランドの森」を味見してみてください。
参考・引用:Martat -Kuusenkerkkä
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「フィンランドと日本の交流を促進し、人々により幸せな生活をして頂く」という目的を果たすため、キートスショップ現在は「フィンランド雑貨販売」と「ヘルシンキ現地ツアー」の2軸で事業を展開しております。フィンランドの雑貨が好きな方により良い製品、より早く、より良い価格でご提供し、フィンランド雑貨をお客様が手に取る際の喜びを想像しながら事業を運営しております。また、実際にフィンランド・ヘルシンキまで旅をされた方々にはフィンランド文化の核心価値を実際にご体験頂けるヘルシンキ現地ツアーをサービスとしてご提供しております。
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