世界で最もアイスクリームが食べられている国はどこかご存知ですか?
日本では一人当たり年間約6.5リットルほどだそうですが、世界一アイスクリームを食べる国では年間約19リットルも消費されるそうです。
この輝かしいアイスクリーム消費量世界一の国はオーストラリアですが、これまたフィンランドも負けないほどの消費量で約13リットル。
冬には氷点下になることが当たり前の北欧フィンランド、そんなに寒いのにアイスクリームの消費量が日本の2倍はあります!!
全世界では3位、ヨーロッパではダントツの1位を誇るアイスクリーム消費量のフィンランド。
このフィンランドという国でアイスクリームはどういった人気ぶりなのかをお伝えしていきましょう。
アイスクリームに費やす支出額はフィンランドが世界一!ということは…
写真引用:S-market Lapinlahti(facebook page)
先ほど、世界のアイスクリーム消費量が一番多い国はオーストラリアと言いましたが、
アイスクリームの支出額が世界で最も多いのはフィンランドです。
フィンランドでは年間ひとり当たりアイスクリームに費やすのは9420円!!
ちなみに日本では4071円とこれもまたフィンランドと比較して消費量と同じ約2倍以上です。
比較的物価が高いフィンランドだからというのもありますが、考え方によってはアイスクリームが大好きだからこそ、求められる気持ちの現れでもあります。
フィンランドのアイスクリームが美味しいワケ
日本のアイスクリームも種類豊富で美味しいものがたくさんありますが、乳製品の大好きな人にとってはフィンランドのアイスクリームは更に美味しく感じるはず。
元々、昔から乳製品が豊富でしかも美味しいこの国のアイスクリームが美味しくないワケがありません!!
その秘密はミルクの低温処理にあります。
この処理の方法で作られるアイスクリームの大切な部分であるミルクは、この牛の乳から絞られたミルク本来の味がするのでクリーミーさを感じることができるのです。
「自国では牛乳は苦手なんだけどフィンランドの牛乳は美味しく飲める!」という方は意外と多いのですよ。
クリーミーなことはもちろん、更には色々な味、特にベリーの味付けにはかなりのこだわりがあります。
全てオーガニックでフィンランド産だけのものを使っています!というアイスクリームも多く、更には世界で一番まずい黒い飴で知られるサルミアッキ味もこだわって作られています。
参考:世界一まずいフィンランドのサルミアッキは飴だけじゃない
その他、種類は乳糖不耐症、乳アレルギー患者、ビーガン、グルテンフリーなど、普通のアイスクリームが食べれない人向けの製品も多数売ってあり、それがまた美味しいこと!
アイスクリームの他にはシャーベットのようなアイスバーも種類豊富に売られているので、その日の気分によって選ぶことができます。
フィンランド、夏にはアイスクリームスタンドに長蛇の列
写真引用:https://www.is.fi/
フィンランドでアイスクリームを気軽に購入できる場所は3つ。
一つはもちろんスーパーマーケットです。
日本人がびっくりするほどの種類と数が売られているので目の当たりにするとびっくりすることでしょう。
毎年決まった時期に全てのアイスクリーム会社から新商品や復刻版のアイスクリームが発売され、新聞の記事にもなるほど。
二つ目はアイスクリームスタンドから購入。
写真引用:https://www.ylisoutajanjaatelokioski.fi
フィンランドでは「ヤーテロ・キオスキ」と言われ直訳すると「アイスクリーム・キオスク」となります。
スーパーマーケットでは買えないアイスクリームも売っていて、夏には街の至る所で目にすることができるアイスクリームスタンド。
お天気がとても良い日には平日でも長蛇の列ができるところが少なくはありません。
三つ目は、車のアイスクリームの移動販売です。
ティロリロン♪ティロリロン♪と決まった音楽を鳴らしながら車でアイスクリーム屋さんが住宅街を回ってくる、「石焼き芋の販売」のような感じ。
しかも、インターネットではアイスクリームの車がどの場所に何時ごろ回ってくるかを確認することができます。
スーパーマーケットやアイスクリームスタンドでは絶対に買えない種類が豊富にあるので少しお値段高めですがフィンランドの人は毎年楽しみにしている車です。
ちなみに、フィンランドのお隣スウェーデンでも車販売のアイスクリーム屋さんがあり、流れる音楽が同じです。笑
フィンランドでは極寒の冬にだってアイスクリームは人気・年齢関係なく幅広く食べられる
良い大人がアイスクリームだなんて・・・
これは大きな間違い。
フィンランドでは、子供からお年寄りまでアイスクリームは大人気です。
仕事の合間にも食べる人がいますし、パリっとしたシャツを着ている人だって、バリバリの厳ついヘヴィメタルなお兄さんだってアイスクリームを買って歩きながら食べていることは普通なのです。
フィンランドでもアイスクリームの販売ピークは夏ですが、だからといって冬には全く食べないということはありません。
冬、スーパーマーケットでもアイスクリームのコーナーが相変わらず大きなエリアを陣取っています。
アイスクリームっていつからあるのか知っていますか?
実はアイスクリームにもちゃんとした歴史があります。
元を辿ると何千年も前に冷凍に近いアイスドリンクの豪華なご馳走をギリシャ人とローマ人が楽しんでいたのが起源とされています。
ギリシャの歴史家によると、この爽やかで冷たいデザートはフルーツジュースとギリシャ最高峰オリンポス山から運ばれてきた雪から作られていたとのこと。
一方アジア中国では、約3千年前にフルーツジュースとこれまた雪を混ぜ甘いデザートを作ったものが始まりで、これはかき氷に近いものだったとか。
アイスクリームが大好きな国フィンランドでは、
1930年代に初めてのアイスクリーム工業生産が始まりました。
当時は小皿またはワッフルコーンで販売されていましたが、1934年にはもう一つの馴染み深いコーンの製造が始まり、これによってアイスクリームの売り上げを大幅に増加させたようです。
そして、世界二次大戦中のお金がない時代、フィンランド人は脱脂乳、サッカリン、ゼラチンから作られた代用アイスクリームを作るほど。
人々はこれでも満足していました。
それから後にアイスクリームの生産が規制緩和され、戦前のアイスクリームを作る材料と方法が再開されたとのこと。
フィンランド語の「アイスクリーム」という言葉「Jäätelö(ヤーテロ)」は1850年代にフィンランドの叙事詩カレワラの編集者であるエリアス・ロンロット(Elias Lönnrot)が作った言葉と言われています。
それ以前にはフィンランドでアイスクリームという言葉は存在しなかったんですね。
現代のフィンランドでは、年間に合計約7150万リットルのアイスクリームが売れています。
フィンランドに来られる機会がありましたら、季節関係なくアイスクリームを味わってみてください!
どれを買うか迷うほど美味しいアイスクリームがありますよ!!
情報・引用:Ruokatieto -JÄÄTELÖ SAAPUI VÄLIMERELTÄ POHJOLAAN
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「Kiitos」はフィンランド語で「ありがとう」を意味する言葉。『フィンランドには優れたデザインや製品を提供してくださることに、日本の方々には外国の文化を理解して頂くことに感謝し、ショップ経営に取り組んで行きたい』そのような思いから、ショップ名を「キートスショップ」にしました。
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