花粉によって引き起こされるアレルギー症状は主に、
鼻炎・くしゃみ・痒み・鼻づまり、時には咳や喘鳴、多くの発赤、かゆみ、刺痛、疲労、、、
本当に多くの厄介なものばかり。
しかし身近な症状には発疹やその他の皮膚症状など、多くの人が忘れている反応が含まれます。
その肌荒れ、実は花粉のアレルギーからによるものかもしれません。
どんな肌タイプなのかは関係ないアレルギーによる肌荒れ
乾燥肌だから花粉アレルギーによる肌荒れを引き起こしやすい?
いえいえ、皮膚の症状は肌タイプに関係なく発生する可能性があります。
このように述べるのは
皮膚科専門病院の皮膚科医師カール・キルクルンド氏(Carl Kyrklund)。
アトピー性皮膚炎の一部の人々は花粉シーズン中に肌が悪化すると言いますが、これはアレルギーによるものではなく、乾燥からくる症状であるとしています。
ただし、アトピー性皮膚炎や喘息持ちの人が花粉アレルギーになりやすいのは統計的にみて多くみられるのは確か、だとも。
もちろん、背景にアトピー性皮膚炎や喘息を持たない人でも充分、花粉アレルギーによる肌荒れを引き起こす可能性は誰にでもあるようです。
それは例え、鼻炎や目の痒み、くしゃみなどの一般的に言われる花粉症の症状がないのにもかかわらず、
肌荒れだけ起こす花粉症アレルギーという場合もあります。
フィンランドでも花粉、飛んでいます!
フィンランドの3月半ば、既に多くの花粉が飛んでいます。
フィンランドでの花粉アレルギー代表選手がこちら!
- 樺の木(白樺)
- ハンノキ
- セイヨウハシバミ
- イネ科草
- もぐさ(ヨモギ)など
etc・・・
「フィンランドの森」と言って想像するのが白樺の木だったりする方が多いでしょう。
そのご想像のとおり、フィンランドではとっても多い白樺。
ですので、残念ながら庭にある白樺の木を切り落としたとしても意味がありません。
さて、フィンランドではどの花粉がどの時期に多く飛び、注意をしなければいけないのか、、、?
一つずつ見ていきましょう。
樺の木(白樺)の花粉シーズン
樺の木(白樺)の開花は4月〜6月。
フィンランド北部の花粉も風に乗って南部まで送られてくることは珍しくありません。
その樺の木(白樺)はフィンランドでは最も一般的なアレルギーですが、
このアレルギーを持つ方の80〜90%もの人がセイヨウハシバミやもぐさ(ヨモギ)の花粉アレルギーも同時に受けてしまう方がいます。
フィンランドでは人口の約15%が樺の木(白樺)の花粉アレルギーの症状を引き起こしています。
ハンノキとセイヨウハシバミの花粉シーズン
フィンランドの春が訪れ、最初にアレルギー症状が出たのなら、疑うのはハンノキとセイヨウハシバミ。
まず、3月中旬に咲くハンノキ花粉によって引き起こされます。
暖冬だった2020年、この年ハンノキの花粉は3月に入った時点で既にフィンランド南部で比較的多く飛んでいる、とキルクルンド氏。
セイヨウハシバミの野生はフィンランド南部及び南西部の海岸でのみ見られ、その他の場所では観賞用植物として栽培されています。
イネ科草の花粉シーズン
イネ科草のアレルギーの方はちょっと大変かもしれません。
なぜならフィンランドでは40種類もの草がアレルギー性花粉を生成するからです。
しかもこのアレルギーを持つ方は、それら全ての種類から影響を受けてしまいます。
開花シーズンは5月までには始まり、8月末まで続きます。
ほとんどのイネ科草は真夏の下で開花し始めるので、このアレルギー持ちの人にとって7月は最悪の時期となります。
*フィンランドの真夏は6月。
もぐさ(ヨモギ)などの花粉シーズン
もぐさ(ヨモギ)などは道端や砂地で育ちます。
これらの花粉はそれほど飛ばないので、アレルギー症状は通常これらの生える近くでのみ発生します。
しかしあなどってはいけない!
7月中旬ごろフィンランド南部で開花が始まりますが、もぐさはアスター植物(菌糸体の花)に属すので、
例えばタンポポやデイジーなどの花粉と同じアレルゲンが含まれています。
フィンランドでは時期になると道端に生えるタンポポがびっくりするほど多く、黄色い景色で綺麗ですが、根付いてしまうと駆除が非常に難しいタンポポ。
フィンランドではどちらかというと厄介な部類の植物です。
交差アレルギー・白樺アレルギーはりんごも注意!
人々が過敏に反応するタンパク質のいくつかは構造的に似ているものが他にあります。
そのため、例えば白樺アレルゲンでは、
リンゴ、ニンジン、エンドウ豆からもアレルギー症状が出ることがあります。
「オレ、白樺だけど見た目は違ってもちょっと似てるから仲間になろうぜ!りんご!!」
ってな感じです。笑
これを交差アレルギーと呼ぶのですが、
空気中の樺の木(白樺)の花粉レベルにより、アレルギー反応に対する刺激のしきい値が変わる可能性もあり、
人によりますが、例えば、、、
冬にリンゴを食べるのと花粉シーズンに食べるのとでは口の中の痒み(アレルギー症状)が違ったりと症状が違うことがあります。
これを交差反応と言います。
多くの場合、交差反応する食品は生の場合にのみ反応を引き起こし、
すべての症状と同様に、交差反応は抗アレルギー薬で治療できます。
ちなみに、フィンランド人の約20%は花粉アレルギー持ち。
世の中には花粉だけではなくて様々なアレルギーが存在しますが、
昨日は大丈夫だったのに次の日にはアレルギーになってしまったというのはよく聞く話です。
自力でどうにかしようとせず、病院で処方してもらったアレルギーのお薬を使って出来るだけうまく付き合っていきましょう。
情報・引用:https://www.allergia.fi/
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