フィンランドの国旗 どんな感じ?何か意味があるの? 5分でわかるフィンランド

公開日:2017年10月21日  更新日: 2019年11月30日 関連分類:

 

これがフィンランドの国旗です。

 

 

青と白の2色、非常にシンプルですね。

 

フィンランド語では「Siniristilippu」と言い、「青十字の旗」という意味をしています。

 

なんで青と白?

1000の湖がある国、冬に真っ白に覆われる国として、フィンランドの国旗は白い大地に青の十字が横切る形になっています。

 

実に1870年にフィンランドを代表するこの二つの色を吟じる詩がありました。

 

「我々の湖の青と我々の冬の白」(the blue of our lakes and the white snow of our winters)

 

ちなみに、十字クロスはキリスト教の影響からです。北欧諸国の国旗にみんな同じ十字があることから「ノールディッククロス」とも呼ばれます。

 

※下記紋章が入っている国旗はフィンランド中央政府が使用する国旗です。

 

フィンランドの国旗はこのように変わってきた

実はフィンランドを代表する旗が最初に現れたのが今から170年も前の1848年でした。

 

しかし、当時フィンランドの旗の模様は「王冠ライオン」中心でした。

※「王冠ライオン」はフィンランドの紋章であり、スウェーデン時代の1580年前後から使用されてきました。現在でも紋章として使用されています。

 

現在の青と白模様の旗が最初に現れたのが1861年でした。当時はヨットクラブの旗として使われていました。

 

十字クロスのデザインはロシア海軍の旗から使ったようです。

 

その後、1917年にフィンランドが独立を果たし、国旗のデザインを公開コンピティションによって選ぶことになりました。

 

多くの設計案が提出されましたが、主に下記2種類の配色が多かったです。

  • 黄色と赤色主体(フィンランド紋章から)
  • 青色と白色主体

 

当時の青色と白色のデザイン提案の中でも「ギリシャの国旗に似っている」「スウェーデンの国旗に似ている」「国の旗ではなく、ヨットクラブの旗だ」などの批判もあり、却下や修正を経て現在のデザインに辿り着きました。

 

 

フィンランドの旗の種類

フィンランドの旗は主に使い方によって3種類あります。

 

最も知られているのは白い背景に青い十字クロスという国旗です。(1918年より使用開始)

 

これ以外に、青い十字の中心にライオンの紋章が入っている国旗もあります。

これは中央政府が使用する国旗です。(1978年より使用開始)

 

更に、フィンランド海軍が使用する国旗は燕尾形の形を取っています。(1978年より使用開始)

 

 

最後に

多くの国が旗に「赤」を取り入れているに対し、フィンランドの国旗に赤を使用しないのは実に珍しいです。

 

多くの国は独立する時や自由を維持するためにたくさんの人々が血を流したりすることで赤が国の旗に多用されているかもしれませんが、フィンランドの国旗はあえてそれを強調せず、自分の国の大自然から現れる色を使用しました。

 

発想がすごく自由だと感じますね。

 

 

国旗の掲揚について

国旗に関連してちょっとした雑学を。。。

フィンランド国旗が掲揚される日は毎回祝日とは限りません(ヨーロッパの日、母の日、父の日なども含まれています)!

 

どの日に掲揚されるのか2018年については総務省のページ「Flag Flying days 2018」(英語になります)をご覧下さい。

 

住宅地を含めてあちらこちらで国旗を目にすることになるので、フィンランドに旅行中にたくさんの国旗を見る日があれば何の日か調べてみてくださいね。

 

またフィンランドの祝日についてはこちらの記事で紹介しています。

フィンランドにも多くの祝日(国の定休日)があります。それぞれの祝日はどのような意味があるか、フィンランド人はどのようにお祝いするかを8つの祝日に通じてフィンランドの様…...続きを読む

 

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